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東条(攻)目線・2
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そして東条は一旦アパートに戻り、食材を冷蔵庫に仕舞うと、再び出かける準備をする。
(どうしようかな、迎えに……って、行先は分からないし、もしかしたら自分の家に帰ったのかも……?)
少し考えて、羽織っていたジャケットを脱いだ。
(そうか、こういうのがやり過ぎなのかもしれない。こういう場合……)
思い直し、東条はベッドにどさりと腰を降ろした。
こういう場合、相手を探し回るのでも、外でひたすら待つのでもなく……
(信じて、また会える日を待つ、でいいのかな)
何せ、相手は同じ大学に通う男の子なのだから、またすぐに会えるはずだ。
それに、小さな妹と同じように心配しても仕方が無い。
多少具合が悪かろうと、自力で動けるし、彼にだって予定があるのだろう。
(はぁ、なんだが、部屋が広く感じるね)
さっきまで陽斗が被っていた布団にそっと触れ、目を閉じる。
(愛おしい……この感情を、他になんと呼ぶのだろう)
相手が女の子であれば、もっと分かりやすかったのかもしれない。
(陽斗君は男の子だからな……けど)
今までに感じたことの無い想いに、東条は一人、深いため息をついた。
(どうしようかな、迎えに……って、行先は分からないし、もしかしたら自分の家に帰ったのかも……?)
少し考えて、羽織っていたジャケットを脱いだ。
(そうか、こういうのがやり過ぎなのかもしれない。こういう場合……)
思い直し、東条はベッドにどさりと腰を降ろした。
こういう場合、相手を探し回るのでも、外でひたすら待つのでもなく……
(信じて、また会える日を待つ、でいいのかな)
何せ、相手は同じ大学に通う男の子なのだから、またすぐに会えるはずだ。
それに、小さな妹と同じように心配しても仕方が無い。
多少具合が悪かろうと、自力で動けるし、彼にだって予定があるのだろう。
(はぁ、なんだが、部屋が広く感じるね)
さっきまで陽斗が被っていた布団にそっと触れ、目を閉じる。
(愛おしい……この感情を、他になんと呼ぶのだろう)
相手が女の子であれば、もっと分かりやすかったのかもしれない。
(陽斗君は男の子だからな……けど)
今までに感じたことの無い想いに、東条は一人、深いため息をついた。
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