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第二章 現代編(白亜の洋館)
15 ビデオ男
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数日が経過して傷も癒えたある日、春美の店に総長が訪れ、
「相当、こっ酷く遣られたらしいが、もう大丈夫か?」
「はい、取り敢えず病院に担ぎ込まれるまでも無く、無事回復しました。今回は春美ママと私の為に、お手数をお掛けいたしました」
「軽く四菱商事の三田副社長を調べてみたが、私のような人間でも反吐が出るほど卑劣な行為を繰り返し今の地位を得たようだな。まあ、あの男なら出世の為に、女房を売り飛ばすなど平気でやってのけるだろな。それに森下製作所へもなにやら裏工作を仕掛けている形跡がある。詳しい話はここでは出来無いので、明日10時、新橋××ホテルの駐車場で待っていてくれ」
それだけ言うと総長は店を出て行った。
翌日、指定されたホテルの駐車場で待っていると黒沢さんが迎えに来て、郊外の廃ホテルに連れて行かれた。そこの地下室に下りると総長の娘を強姦しよとしていた現場でビデオを撮っていた大学生らしい青年がスポットライトに照らされ椅子に縛り付けられていた。
「さあ、待たせて悪かったな。面子も揃った事だし、俺に話した内容をもう一度喋って貰おうか」
ビデオ男の告白は想像を絶するモノだった。
「僕の名前は島田浩二、慶應大学3年生です。僕は強姦サイトで知り合った奴らを使って女を強姦し、その様子を撮影したビデオで脅し売春させ金を稼いでいました。更に、僕は寺崎里美に依頼され自殺サポートサイトを運営し、そこにアクセスして来た自殺願望の少女を富士の樹海に所有する洋館に監禁し、マゾ 調教後に牝奴隷販売所や個人へ売り飛ばし多額の報酬を得ていました。販売所が独自に入手していたのは20歳以上で元人妻が殆どでしたが、販売所の20歳未満の女は全部僕が調教した女です」
「20歳未満の女だけを扱っていたお前が何故、三田詩織を拉致監禁していたのか詳しく説明しろ。そして誰の依頼だったのかも」
隆之が聞きたいことを黒沢が問い質した。
「寺崎里美の指示でしたが、元の依頼主は四菱商事の三田副社長と四井美沙だと聞いています。あの詩織は僕の母親とよく似た性格で、里美に黙って手元に残していましたが、その事が里美に知られ牝奴隷販売所に引き渡さざるを得なくなったのです。詩織を手放したことは今でも悔やんでいます」
「それでどんな手口で女性を拉致していたのかをもう少し詳しく教えろ」
浩二は頷くと
「僕のホームページに、アクセスした自殺願望少女を指定した場所に呼び出し、近くに停めた車から容貌を確認して、商品価値のありそうな車に乗せ、そのまま富士の樹海手前で車を停め、その樹海を歩くこと10分で僕のログハウスに少女を連れ込み、遺書を書かせた後、睡眠薬入りの紅茶などを飲ませ少女がぐっすり眠ったら洋館のメイドを呼び付け、一緒に洋館の地下室に運びます」
「メイドに拉致した少女達を調教させていたのか?」
「メイドと言っても、元は同じ手口で拉致した少女で、僕好みでタイプで従順でマゾ性とサド性を持つ少女を厳選して調教を手伝わさせています。つまり僕の洋館でのエリート牝奴隷です。勿論、牝奴隷ですから露出度の高いメイド服を着せて、何時でも性処理に使えるようにしています」
「牝奴隷販売所に売った少女は18人、洋館にはメイド4人を含め13人ですから、自殺サポートサイトで手に入れた女は合計31人です。あっ、それと別口で手に入れた詩織がいますので32人です」
「直接お前が売った少女がいるはずだ。今の状況でまだ隠し通そうとは良い度胸だな」
確証は無いのだろうが、何かしらの情報を得ているらしく黒沢さんが尚も浩二を問い詰める。
「御免なさい。詩織と同じように里美から依頼され拉致した女を日本電池の広末専務と森下製作所の山野専務に調教後引き渡しました。勿論、依頼主は2人の専務です。広末専務と山野専務は、森下製作所を日本電池に吸収合併させ、合併後の会社で会長と社長の座を占めるつもりらしいです。唯、超小型バッテリーによって業界トップの座を森下製作所に奪われ企業規模も以前の半分以下となった日本電池がどうやって森下製作所を吸収しようとしているのかは僕は知りません」
「えっ、山野専務が乗っ取りの画策をしているとは、最近の株価の動向が妙だとは思っていたが、あのイエスマンの山野専務が・・・」
つい独言を呟いてしまい
「お前ら、森下製作所の関係者だったのか?」
「森下製作所のような一流会社が、俺のような裏稼業の男と関わりなどある訳が無い。まあ、広末や山野のような腐れ野郎は何処の会社にも一人や二人居ても不思議でないがな」
隆之が口を開くまでも無く、黒沢さんが言い放つ。
「そうですね。どこにも屑は存在しますよね。あのぉぉ、これで全部話したのですから、これで解放して貰えますよね」
「最低のクズ野郎に屑と呼ばれるとは広末と山野も可哀想だな。お前を解放するかどうかは、こちらの方と相談してからだな」
浩二を許す気など黒沢さんに全く無いのは、その表情で隆之には判っていたが、それを知らない浩二は大きく息を吸うと、
「僕の作ったサイトと売春組織、そして館で調教中の少女達も全部差し上げます。でもメイドの和子と美里だけは僕に残してください。あの二人さえ居れば僕はもう二度とこんな事はしないと約束します。お願いですから僕を許してください」
「それなら、お前の貯め込んでいる全ての金、売春組織の顧客名簿と女達の連絡先、お前の強姦仲間全ての素性、お前の知る牝奴隷販売所に関する情報、お前が拉致した女性と顧客名、これらを洗い浚い提供すれば、俺がこちらの方にお願いしてやる」
「お金は館の建築費などで殆ど使って、今残っているのは数千万程度ですが、それで良ければ全部差し上げます。売春組織の顧客も強姦仲間もウェーブサイトで募集した連中で、素性など知りません。牝奴隷販売所についても里美が絡んでいる事以外、本当に何も知りません」
威圧のある眼光で浩二を睨む黒沢さん、
「何も提供出来ない上に、メイド少女2人と一緒に助けてくれとは良く言えたな」
黒沢さんは浩二の頬を平手で叩き
「うぎゃぁぁっ、止めてくれ」
「良い話を聞かせて貰ったが、お前も運が無かったな。冥土の土産に教えてやるが、お前が強姦未遂に終わった女子高生は日本最大の広域暴力団、山県組総長のお嬢さんだ。悪い相手に手を出したと後悔しながらここで一生を終えろ。さあ、帰りましょう。これ以上、この腐れ外道から得られるモノは何も無さそうだ」
黒沢さんが地下出口ドア横のスイッチを切ると、島田浩二を照らしていたスポットライトが消える。真っ暗になった地下室で
「お金も全部、二人のメイドもいらないから、助けてください。二度と悪さはしないと誓うから、助け
て、お願いです」
必死に浩二が叫んでいたが、黒沢さんは我関せずとばかりに隆之が地下室を出ると重い扉を閉め鍵まで掛けてしまう。
廃ホテルを訪れた翌日、黒沢さんは配下に指示してまだ浩二が生きている地下室に多量のコンクリートを流し込み生埋めにした後、廃ホテルに油を撒き火を放ったと教えてくれた。
浩二を生埋めにしたと聞かされた時は一瞬可哀想に思えたが、女性を甚振る喜びとその女性を売り飛ばし簡単に大金を得られる事を知ってしまった彼が同じ行為を繰り返さないなどあり得ない。そう考えると浩二は葬られて当たり前と思えてくる。
「相当、こっ酷く遣られたらしいが、もう大丈夫か?」
「はい、取り敢えず病院に担ぎ込まれるまでも無く、無事回復しました。今回は春美ママと私の為に、お手数をお掛けいたしました」
「軽く四菱商事の三田副社長を調べてみたが、私のような人間でも反吐が出るほど卑劣な行為を繰り返し今の地位を得たようだな。まあ、あの男なら出世の為に、女房を売り飛ばすなど平気でやってのけるだろな。それに森下製作所へもなにやら裏工作を仕掛けている形跡がある。詳しい話はここでは出来無いので、明日10時、新橋××ホテルの駐車場で待っていてくれ」
それだけ言うと総長は店を出て行った。
翌日、指定されたホテルの駐車場で待っていると黒沢さんが迎えに来て、郊外の廃ホテルに連れて行かれた。そこの地下室に下りると総長の娘を強姦しよとしていた現場でビデオを撮っていた大学生らしい青年がスポットライトに照らされ椅子に縛り付けられていた。
「さあ、待たせて悪かったな。面子も揃った事だし、俺に話した内容をもう一度喋って貰おうか」
ビデオ男の告白は想像を絶するモノだった。
「僕の名前は島田浩二、慶應大学3年生です。僕は強姦サイトで知り合った奴らを使って女を強姦し、その様子を撮影したビデオで脅し売春させ金を稼いでいました。更に、僕は寺崎里美に依頼され自殺サポートサイトを運営し、そこにアクセスして来た自殺願望の少女を富士の樹海に所有する洋館に監禁し、マゾ 調教後に牝奴隷販売所や個人へ売り飛ばし多額の報酬を得ていました。販売所が独自に入手していたのは20歳以上で元人妻が殆どでしたが、販売所の20歳未満の女は全部僕が調教した女です」
「20歳未満の女だけを扱っていたお前が何故、三田詩織を拉致監禁していたのか詳しく説明しろ。そして誰の依頼だったのかも」
隆之が聞きたいことを黒沢が問い質した。
「寺崎里美の指示でしたが、元の依頼主は四菱商事の三田副社長と四井美沙だと聞いています。あの詩織は僕の母親とよく似た性格で、里美に黙って手元に残していましたが、その事が里美に知られ牝奴隷販売所に引き渡さざるを得なくなったのです。詩織を手放したことは今でも悔やんでいます」
「それでどんな手口で女性を拉致していたのかをもう少し詳しく教えろ」
浩二は頷くと
「僕のホームページに、アクセスした自殺願望少女を指定した場所に呼び出し、近くに停めた車から容貌を確認して、商品価値のありそうな車に乗せ、そのまま富士の樹海手前で車を停め、その樹海を歩くこと10分で僕のログハウスに少女を連れ込み、遺書を書かせた後、睡眠薬入りの紅茶などを飲ませ少女がぐっすり眠ったら洋館のメイドを呼び付け、一緒に洋館の地下室に運びます」
「メイドに拉致した少女達を調教させていたのか?」
「メイドと言っても、元は同じ手口で拉致した少女で、僕好みでタイプで従順でマゾ性とサド性を持つ少女を厳選して調教を手伝わさせています。つまり僕の洋館でのエリート牝奴隷です。勿論、牝奴隷ですから露出度の高いメイド服を着せて、何時でも性処理に使えるようにしています」
「牝奴隷販売所に売った少女は18人、洋館にはメイド4人を含め13人ですから、自殺サポートサイトで手に入れた女は合計31人です。あっ、それと別口で手に入れた詩織がいますので32人です」
「直接お前が売った少女がいるはずだ。今の状況でまだ隠し通そうとは良い度胸だな」
確証は無いのだろうが、何かしらの情報を得ているらしく黒沢さんが尚も浩二を問い詰める。
「御免なさい。詩織と同じように里美から依頼され拉致した女を日本電池の広末専務と森下製作所の山野専務に調教後引き渡しました。勿論、依頼主は2人の専務です。広末専務と山野専務は、森下製作所を日本電池に吸収合併させ、合併後の会社で会長と社長の座を占めるつもりらしいです。唯、超小型バッテリーによって業界トップの座を森下製作所に奪われ企業規模も以前の半分以下となった日本電池がどうやって森下製作所を吸収しようとしているのかは僕は知りません」
「えっ、山野専務が乗っ取りの画策をしているとは、最近の株価の動向が妙だとは思っていたが、あのイエスマンの山野専務が・・・」
つい独言を呟いてしまい
「お前ら、森下製作所の関係者だったのか?」
「森下製作所のような一流会社が、俺のような裏稼業の男と関わりなどある訳が無い。まあ、広末や山野のような腐れ野郎は何処の会社にも一人や二人居ても不思議でないがな」
隆之が口を開くまでも無く、黒沢さんが言い放つ。
「そうですね。どこにも屑は存在しますよね。あのぉぉ、これで全部話したのですから、これで解放して貰えますよね」
「最低のクズ野郎に屑と呼ばれるとは広末と山野も可哀想だな。お前を解放するかどうかは、こちらの方と相談してからだな」
浩二を許す気など黒沢さんに全く無いのは、その表情で隆之には判っていたが、それを知らない浩二は大きく息を吸うと、
「僕の作ったサイトと売春組織、そして館で調教中の少女達も全部差し上げます。でもメイドの和子と美里だけは僕に残してください。あの二人さえ居れば僕はもう二度とこんな事はしないと約束します。お願いですから僕を許してください」
「それなら、お前の貯め込んでいる全ての金、売春組織の顧客名簿と女達の連絡先、お前の強姦仲間全ての素性、お前の知る牝奴隷販売所に関する情報、お前が拉致した女性と顧客名、これらを洗い浚い提供すれば、俺がこちらの方にお願いしてやる」
「お金は館の建築費などで殆ど使って、今残っているのは数千万程度ですが、それで良ければ全部差し上げます。売春組織の顧客も強姦仲間もウェーブサイトで募集した連中で、素性など知りません。牝奴隷販売所についても里美が絡んでいる事以外、本当に何も知りません」
威圧のある眼光で浩二を睨む黒沢さん、
「何も提供出来ない上に、メイド少女2人と一緒に助けてくれとは良く言えたな」
黒沢さんは浩二の頬を平手で叩き
「うぎゃぁぁっ、止めてくれ」
「良い話を聞かせて貰ったが、お前も運が無かったな。冥土の土産に教えてやるが、お前が強姦未遂に終わった女子高生は日本最大の広域暴力団、山県組総長のお嬢さんだ。悪い相手に手を出したと後悔しながらここで一生を終えろ。さあ、帰りましょう。これ以上、この腐れ外道から得られるモノは何も無さそうだ」
黒沢さんが地下出口ドア横のスイッチを切ると、島田浩二を照らしていたスポットライトが消える。真っ暗になった地下室で
「お金も全部、二人のメイドもいらないから、助けてください。二度と悪さはしないと誓うから、助け
て、お願いです」
必死に浩二が叫んでいたが、黒沢さんは我関せずとばかりに隆之が地下室を出ると重い扉を閉め鍵まで掛けてしまう。
廃ホテルを訪れた翌日、黒沢さんは配下に指示してまだ浩二が生きている地下室に多量のコンクリートを流し込み生埋めにした後、廃ホテルに油を撒き火を放ったと教えてくれた。
浩二を生埋めにしたと聞かされた時は一瞬可哀想に思えたが、女性を甚振る喜びとその女性を売り飛ばし簡単に大金を得られる事を知ってしまった彼が同じ行為を繰り返さないなどあり得ない。そう考えると浩二は葬られて当たり前と思えてくる。
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