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第四章 現代編(制裁される悪女①)
34 広末専務の妻①
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広末について里美を尋問したが、里美が語った話しは隆之が既に掴んでいる情報に過ぎなかった。
幾度と無く森下製作所から商品データを盗み出し、日本電池から発売しヒットを飛ばした広末専務も、森下製作所が流出したデータを流用した日本電池に対して何もアクションしない事に少し疑念を抱いていたようで銀座の水商売ネットワークにアクセスする手先とした里美を愛人にして陰から操ていたのが実態のようだ。
里美は元々から勝気で負けず嫌いな性格で、それはある意味、銀座のホステスが成り上がる為に必要な資質でもあった。クラブ"花"で春美と一緒にホステスを始めた当初は素直で同僚ホステス達にも慕われる存在だったらしいが、それが急に同僚の客を寝取ったりし始め、春美や花江ママに悪態を吐くに至り、終いには敵対的引抜きで、2人を廃業寸前まで追い込んだ。
里美が急変したのは広末専務が元凶だと気付いた春美が水商売ネットをフル活用して広末専務のプライベートを調べ始めたので何とか止めさせる方法は無いかと花江ママに相談すると
「森下会長の言うことを聞かない春美を、私がどうしたら説得出来るのかしら、広末専務は春美に任せて、私は専務夫人の方を調べで見ようかしら」
将来を期待して育てようとした里美を潰した広末には花江ママも相当お冠のように思えた。その花江ママが広末早由利の良く利用している池袋のホストクラブから面白い情報を仕入れてくれた。
広末専務夫人の早由利が純情な少年を誘惑し青い性を喰い尽くし飽きるとゴミのように捨てていると言う少々信じ難い情報だったので、懇意にしている興信所の調査員に依頼して調べさせるとそれは事実だった。
妖淫な美毒婦に身も心も奪われ、挙句に捨てられたショックで5人の少年が自殺していた。早由利は女王様として純情な少年を奴隷のように従わせ、今は高3、高1、中3の若い燕がお気に入りらしい。その早由利が頻繁に利用するSMホテルが偶然、友人の所有だった事から、事情を説明すると彼女が一番利用する202号室に隠しカメラと盗聴器をセットさせてくれた。
友人と一緒にフロント係の小母さんに、早由利の写真を見せながら
「この女が来たら202号室に案内してくれないか?」
と頼むと小母さんは直ぐに承知してくれた。小母さんから早由利と何時も一緒に来ていた男の子が別の子に代わって数週間後、その前に来ていた男の子が自殺したと聞かされた。それも、小母さんが知っているだけで既に3人自殺していると
「あんな毒婦のような女を懲らしめてくれるなら、幾らでも手伝って上げるわよ!」
「犯罪紛いの事に付き合わせて申し訳無い」
と小母さんに十万握らせる。
「こんな大金受取れないよ」
小母さんが突き返すので、何とか受け取らせようと説得するが納得してくれない。見兼ねた友人が、
「春山さん、娘の旦那の会社、日本電池から取引を切られ大変なんだろ。今は黙っで貰える金は黙って受け取って娘夫婦を助けてやりなよ」
友人に説得されお金を受け取ってくれた。小母さんの助けもあり早由利の人に見せられない特殊な性癖をたっぷり動画撮影した中でも特に下劣な姿をチャプターした静止画を葉書サイズにプリントした束をポケットに入れ広末の自宅マンションに向かった。
広末専務の自宅は都内でも指折りの超高級マンションでセキュリティがしっかりしているので、マンション近くで入り込むチャンスを窺っていた。
「今日は!」
タイミング良くセキュリティを解除しようとしている買い物帰りの早由利に素早く歩み寄り人懐っこい笑顔で声を掛ける。
「こんにちわ」
早由利は怪訝そうな顔で振り返り隆之を見ると、小清潔した身形の老人だった事で少し安心したのか普通に返事をしていた。
「毎日、こう暑いと敵いませんね」
セキュリティ解除した早由利と一緒にまんまとマンション内に入り込んだ隆之は、当たり障りのない会話を交わしポストボックスエリアに姿を消す。やがて上階から下りたエレベーターの扉が開くと隆之は急ぎ足でエレベーターに駆け寄り、早由利と一緒に乗り込む。
エレベーターに乗った早由利が25階のボタンを押すと、隆之は28階を押し、先に早由利が下りた25階までそのまま下りた。
「ここか!」
25階でエレベーターを降りると、表札を確認しインターフォンを押す。
「はぁぁぃ」
数秒待つとインターフォン越しに早由利の声が聞こえた。
「どちら様?」
早由利はインターフォンのモニターに写る隆之を見ているのだろう。
「奥さんに是非見て貰いたいモノが有るのですよ」
隆之はポケットから、SMホテルで若い男の子を鞭で叩いている早由利の写真をレンズに近付けた。モニター越しに見えるのか判らないので、
「目黒のSMホテルで、変態行為に耽る淫行専務夫人」
早由利の荒くなった息遣いがインターフォン越しに漏れて来る。
「門前払いするつもりなら、奥さんの顔が鮮明に写った如何わしい写真をマンション内の各戸に散蒔いてから立ち去る事にしますが、良いですね?」
隆之はインターフォンに向かって悪人顔でせせら笑を見せた。
「貴方は誰なの?」
インターフォンから声を引き攣らせヒステリックに叫ぶ早由利
「まあ、闇の仕置き人とでも答えれば良いのかな?」
やがてガチャリとチェーンの外れる音がしてドアが開くと、真っ青な顔をした早由利が怯えた眼差しで隆之を見ていた。
「どうも」
隆之は震えている早由利の脇を摺り抜け室内に入る。
「お金が欲しいのなら金額を言ってください」
早由利は隆之から出来るだけ距離を取りながら、ヒステリックに叫ぶ
「奥さん、冷静に話をしませんか?」
隆之は厭らしい顔で舌舐めずりしながら早由利の身体を無遠慮にジロジロ見詰める。その粘着質な視線に耐えきれず早由利は両手で胸を覆い隠した。
「どうしたら、その写真を返してくれますか?」
怯えて蒼白の早由利が震える声で尋ねる。
「そいつは奥さんの心掛け次第だな」
隆之はニヤつきながらポケットから写真の束を出して見せる。
「そんな写真を散蒔かれたら・・・」
早由利は恐怖でそれ以上口に出来ないらしい
「ちょっと調べさせて貰ったが、旦那さんは日本電池の専務さんで次期社長の筆頭候補らしいな。奥さんがこんなハレンチ行為をしているのが会社に知られたら大変な事になるだろうね」
隆之は欲情した視線で顔面蒼白の早由利を睨み付ける。
「だから幾ら欲しいか聞いているでしょ」
早由利がヒステリックに切り出す
「幾ら出せる。此処にあるのは約50枚の写真、後はある場所にホテルの部屋に入ってから出るまで全てを映した動画が10本程」
早由利は黙って暫く考えるような素振りを見せ
「動画と写真、原本全てを目の前で消去すること事を条件に1000万出すわ」
隆之は首をゆっくり左右に振り
「話にならないな。旦那が画策している合併工作が上手く行ったとして、旦那の懐に入る表裏全ての金の95%を旦那か私が死ぬまで永遠と払い続けて貰うとかなら考えても良かったが」
「そんなの絶対無理に決まっているでしょ」
早由利が後退りしながら叫んだ。
「奥さん、私達はもっと仲良くする必要が有ると思いませんか?」
隆之は空かさず早由利に歩み寄り、手首をグッと強く握り強引に引き寄せた。
「ヒィィッ!」
強く抱き締められた早由利が甲高い悲鳴を上げた。
「奥さんの身体はとても柔らかいですね」
隆之は強く抱き締めたまま、隆之は鼻を鳴らして早由利の匂いをクンクン嗅ぐような仕草をする。
「はっ、離して、汚らしい爺は臭いから嫌なの」
早由利は両手を突っ張らせ、脚や頭を激しく動かし抵抗していた。若い少年達を食い散らかしている早由利からすれば、隆之のような初老の男など不潔な存在でしかないのだろう。
「味も匂いも申し分無しだな」
抵抗など物ともせず、早由利の耳朶や頸に舌を這わせ満足そうに呟く。
「い、嫌ぁぁぁ・・・」
舐め廻される気色の悪さに早由利が甲高い悲鳴を上げた。
幾度と無く森下製作所から商品データを盗み出し、日本電池から発売しヒットを飛ばした広末専務も、森下製作所が流出したデータを流用した日本電池に対して何もアクションしない事に少し疑念を抱いていたようで銀座の水商売ネットワークにアクセスする手先とした里美を愛人にして陰から操ていたのが実態のようだ。
里美は元々から勝気で負けず嫌いな性格で、それはある意味、銀座のホステスが成り上がる為に必要な資質でもあった。クラブ"花"で春美と一緒にホステスを始めた当初は素直で同僚ホステス達にも慕われる存在だったらしいが、それが急に同僚の客を寝取ったりし始め、春美や花江ママに悪態を吐くに至り、終いには敵対的引抜きで、2人を廃業寸前まで追い込んだ。
里美が急変したのは広末専務が元凶だと気付いた春美が水商売ネットをフル活用して広末専務のプライベートを調べ始めたので何とか止めさせる方法は無いかと花江ママに相談すると
「森下会長の言うことを聞かない春美を、私がどうしたら説得出来るのかしら、広末専務は春美に任せて、私は専務夫人の方を調べで見ようかしら」
将来を期待して育てようとした里美を潰した広末には花江ママも相当お冠のように思えた。その花江ママが広末早由利の良く利用している池袋のホストクラブから面白い情報を仕入れてくれた。
広末専務夫人の早由利が純情な少年を誘惑し青い性を喰い尽くし飽きるとゴミのように捨てていると言う少々信じ難い情報だったので、懇意にしている興信所の調査員に依頼して調べさせるとそれは事実だった。
妖淫な美毒婦に身も心も奪われ、挙句に捨てられたショックで5人の少年が自殺していた。早由利は女王様として純情な少年を奴隷のように従わせ、今は高3、高1、中3の若い燕がお気に入りらしい。その早由利が頻繁に利用するSMホテルが偶然、友人の所有だった事から、事情を説明すると彼女が一番利用する202号室に隠しカメラと盗聴器をセットさせてくれた。
友人と一緒にフロント係の小母さんに、早由利の写真を見せながら
「この女が来たら202号室に案内してくれないか?」
と頼むと小母さんは直ぐに承知してくれた。小母さんから早由利と何時も一緒に来ていた男の子が別の子に代わって数週間後、その前に来ていた男の子が自殺したと聞かされた。それも、小母さんが知っているだけで既に3人自殺していると
「あんな毒婦のような女を懲らしめてくれるなら、幾らでも手伝って上げるわよ!」
「犯罪紛いの事に付き合わせて申し訳無い」
と小母さんに十万握らせる。
「こんな大金受取れないよ」
小母さんが突き返すので、何とか受け取らせようと説得するが納得してくれない。見兼ねた友人が、
「春山さん、娘の旦那の会社、日本電池から取引を切られ大変なんだろ。今は黙っで貰える金は黙って受け取って娘夫婦を助けてやりなよ」
友人に説得されお金を受け取ってくれた。小母さんの助けもあり早由利の人に見せられない特殊な性癖をたっぷり動画撮影した中でも特に下劣な姿をチャプターした静止画を葉書サイズにプリントした束をポケットに入れ広末の自宅マンションに向かった。
広末専務の自宅は都内でも指折りの超高級マンションでセキュリティがしっかりしているので、マンション近くで入り込むチャンスを窺っていた。
「今日は!」
タイミング良くセキュリティを解除しようとしている買い物帰りの早由利に素早く歩み寄り人懐っこい笑顔で声を掛ける。
「こんにちわ」
早由利は怪訝そうな顔で振り返り隆之を見ると、小清潔した身形の老人だった事で少し安心したのか普通に返事をしていた。
「毎日、こう暑いと敵いませんね」
セキュリティ解除した早由利と一緒にまんまとマンション内に入り込んだ隆之は、当たり障りのない会話を交わしポストボックスエリアに姿を消す。やがて上階から下りたエレベーターの扉が開くと隆之は急ぎ足でエレベーターに駆け寄り、早由利と一緒に乗り込む。
エレベーターに乗った早由利が25階のボタンを押すと、隆之は28階を押し、先に早由利が下りた25階までそのまま下りた。
「ここか!」
25階でエレベーターを降りると、表札を確認しインターフォンを押す。
「はぁぁぃ」
数秒待つとインターフォン越しに早由利の声が聞こえた。
「どちら様?」
早由利はインターフォンのモニターに写る隆之を見ているのだろう。
「奥さんに是非見て貰いたいモノが有るのですよ」
隆之はポケットから、SMホテルで若い男の子を鞭で叩いている早由利の写真をレンズに近付けた。モニター越しに見えるのか判らないので、
「目黒のSMホテルで、変態行為に耽る淫行専務夫人」
早由利の荒くなった息遣いがインターフォン越しに漏れて来る。
「門前払いするつもりなら、奥さんの顔が鮮明に写った如何わしい写真をマンション内の各戸に散蒔いてから立ち去る事にしますが、良いですね?」
隆之はインターフォンに向かって悪人顔でせせら笑を見せた。
「貴方は誰なの?」
インターフォンから声を引き攣らせヒステリックに叫ぶ早由利
「まあ、闇の仕置き人とでも答えれば良いのかな?」
やがてガチャリとチェーンの外れる音がしてドアが開くと、真っ青な顔をした早由利が怯えた眼差しで隆之を見ていた。
「どうも」
隆之は震えている早由利の脇を摺り抜け室内に入る。
「お金が欲しいのなら金額を言ってください」
早由利は隆之から出来るだけ距離を取りながら、ヒステリックに叫ぶ
「奥さん、冷静に話をしませんか?」
隆之は厭らしい顔で舌舐めずりしながら早由利の身体を無遠慮にジロジロ見詰める。その粘着質な視線に耐えきれず早由利は両手で胸を覆い隠した。
「どうしたら、その写真を返してくれますか?」
怯えて蒼白の早由利が震える声で尋ねる。
「そいつは奥さんの心掛け次第だな」
隆之はニヤつきながらポケットから写真の束を出して見せる。
「そんな写真を散蒔かれたら・・・」
早由利は恐怖でそれ以上口に出来ないらしい
「ちょっと調べさせて貰ったが、旦那さんは日本電池の専務さんで次期社長の筆頭候補らしいな。奥さんがこんなハレンチ行為をしているのが会社に知られたら大変な事になるだろうね」
隆之は欲情した視線で顔面蒼白の早由利を睨み付ける。
「だから幾ら欲しいか聞いているでしょ」
早由利がヒステリックに切り出す
「幾ら出せる。此処にあるのは約50枚の写真、後はある場所にホテルの部屋に入ってから出るまで全てを映した動画が10本程」
早由利は黙って暫く考えるような素振りを見せ
「動画と写真、原本全てを目の前で消去すること事を条件に1000万出すわ」
隆之は首をゆっくり左右に振り
「話にならないな。旦那が画策している合併工作が上手く行ったとして、旦那の懐に入る表裏全ての金の95%を旦那か私が死ぬまで永遠と払い続けて貰うとかなら考えても良かったが」
「そんなの絶対無理に決まっているでしょ」
早由利が後退りしながら叫んだ。
「奥さん、私達はもっと仲良くする必要が有ると思いませんか?」
隆之は空かさず早由利に歩み寄り、手首をグッと強く握り強引に引き寄せた。
「ヒィィッ!」
強く抱き締められた早由利が甲高い悲鳴を上げた。
「奥さんの身体はとても柔らかいですね」
隆之は強く抱き締めたまま、隆之は鼻を鳴らして早由利の匂いをクンクン嗅ぐような仕草をする。
「はっ、離して、汚らしい爺は臭いから嫌なの」
早由利は両手を突っ張らせ、脚や頭を激しく動かし抵抗していた。若い少年達を食い散らかしている早由利からすれば、隆之のような初老の男など不潔な存在でしかないのだろう。
「味も匂いも申し分無しだな」
抵抗など物ともせず、早由利の耳朶や頸に舌を這わせ満足そうに呟く。
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