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7、【亜里沙、昼キャバの仕事に応募?!】~亜里沙の日常②~
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昼キャバかぁ。。うーん、どうしよう。バイト経験がほとんどない亜里沙にとっては、コンビニやファミレスのように何でもテキパキとこなせる仕事は自信がなかった。そもそも週2~3回しかも平日午前がメインで、初心者でもいい、なんてそんな都合いいバイト見つかるわけないよね、と思いつつ検索しヒットしたのが昼キャバそしてビル清掃だった。ビル清掃もいいかなと思ったけど、週3~4日で朝8時からだし時給は1,000円。その点、昼キャバは10時~14時でもOKだし、時給は2000円。都心だったら更に時給がいいみたいだけど、2000円もあれば十分!仕事は、お酒をつくってお客さんとおしゃべりして、私はノンアルコールでもOKなのか…物は試し、やってみてイヤなら数ヶ月でやめたっていいんだしね。
人目を気にするところがある一方で、思い立ったら行動するところもあり、すぐさまLINEで応募する亜里沙。多分、自動返信なのだろう。即レスで「ご応募ありがとうございます。面接当日体入はどうされますか?」ときたのだけど、体入ってなんだろうとググって「体験入店」のことだと判明。
何度かLINEで店とやりとりして、面接の日が3日後と決まった。今ってLINEで面接申し込めちゃうのね、便利な世の中になったなぁなんて呑気に考えていたが、ふと、昼キャバってどんなお客さんが来るんだろうと調べてみたところ、夜勤明けの人・同業者(ホスト)・自営業の人・時間もお金もある高齢者、などが多いらしい。亜里沙が希望した店舗は家から3駅離れたところで、繁華街もない比較的静かな街だから、ホストのお客さんが来ることはほとんどないかな、多分。
そして、3日後ー。幼稚園まで娘を送ってから、駅に向かう。いつも市内をうろちょろしているだけだから、電車に乗るのも久しぶりだ。今日の服ちょっと地味だったかな、でも体験入店のときは服を貸してもらえるみたいだから、これでいいよね、なんて思いながら、googleMAPに導かれて到着したビルは意外にも綺麗なビルだった。正直、ぼろっちい雑居ビルなんじゃないかと覚悟はしていたのだ。クリニックやネイルサロン、整骨院などいろんな店舗が入っているビルの7階で、エレベーターを降りたらすぐ目の前が店の入口だった。ブラウンを基調とした落ち着いた色合いのドアに、ゴールドの取っ手が映えている。
ちょっと重いドアをそっと開け、「あのぅ、面接を申し込んでいたんですけど…」とスタッフに声をかけると、「面接のコは、隣の部屋の事務所にいって。店長がいるから」とのこと。隣に事務所なんてあったっけと思いつつ、店をいったん出てみると、確かにあった。店よりも地味なドアなので気づかなかったのかもしれない。「あ、面接のコね。入って」とドアを開けてくれたのは、店長…だと思う。子煩悩のパパのような優しい感じで、自分がイメージしていたキャバクラ店長とはかなり雰囲気が違うかも。事務所は決して広くはないが、さほど汚くもなく、年季の入ったソファーとテーブル、店長のデスクなど最小限のものだけが置かれていた。
「そこに座って、あ、身分証明書出して。若く見えるけど32なのか。うーん、姉妹店の熟女キャバにした方がいいかなぁ」「えっ。30代前半でもう熟女になるんですか」「このギョーカイではね、熟女キャバクラは30代・40代がメインよ。でもまぁ、20代のコに負けないくらい割といい身体してるし童顔だし、20代っていうことにするか。で、なんでこの仕事やろうと思ったの?」「えっと、子供が幼稚園に通っている間にムリなくできる仕事で、月6万くらいは稼ぎたいなと思ってみつけたのが、この仕事だったんです」「この仕事は初めて?」「はい、人の話を聴くのは苦にならないので、この仕事に意外と向いてるかも、と今ここに向かう途中に思いました」「君みたいなタイプ、うちの店では珍しいんだけど、案外いいかもしれないね。お客さんは高齢者や自営業の人が多いから、聞き上手なら人気出るかもよ。じゃ、面接は合格ということで。このあと、2時間体験入店できるんだよね?あのカーテンのむこうが更衣室になっているから、まずは着替えとメイクね。そこにある衣装や靴、コスメとか自由に使って。そのあとは、スタッフから仕事内容について簡単な説明があるから。じゃ、30分で準備して」と、あっという間に面接終了。さてどうなることやら。
人目を気にするところがある一方で、思い立ったら行動するところもあり、すぐさまLINEで応募する亜里沙。多分、自動返信なのだろう。即レスで「ご応募ありがとうございます。面接当日体入はどうされますか?」ときたのだけど、体入ってなんだろうとググって「体験入店」のことだと判明。
何度かLINEで店とやりとりして、面接の日が3日後と決まった。今ってLINEで面接申し込めちゃうのね、便利な世の中になったなぁなんて呑気に考えていたが、ふと、昼キャバってどんなお客さんが来るんだろうと調べてみたところ、夜勤明けの人・同業者(ホスト)・自営業の人・時間もお金もある高齢者、などが多いらしい。亜里沙が希望した店舗は家から3駅離れたところで、繁華街もない比較的静かな街だから、ホストのお客さんが来ることはほとんどないかな、多分。
そして、3日後ー。幼稚園まで娘を送ってから、駅に向かう。いつも市内をうろちょろしているだけだから、電車に乗るのも久しぶりだ。今日の服ちょっと地味だったかな、でも体験入店のときは服を貸してもらえるみたいだから、これでいいよね、なんて思いながら、googleMAPに導かれて到着したビルは意外にも綺麗なビルだった。正直、ぼろっちい雑居ビルなんじゃないかと覚悟はしていたのだ。クリニックやネイルサロン、整骨院などいろんな店舗が入っているビルの7階で、エレベーターを降りたらすぐ目の前が店の入口だった。ブラウンを基調とした落ち着いた色合いのドアに、ゴールドの取っ手が映えている。
ちょっと重いドアをそっと開け、「あのぅ、面接を申し込んでいたんですけど…」とスタッフに声をかけると、「面接のコは、隣の部屋の事務所にいって。店長がいるから」とのこと。隣に事務所なんてあったっけと思いつつ、店をいったん出てみると、確かにあった。店よりも地味なドアなので気づかなかったのかもしれない。「あ、面接のコね。入って」とドアを開けてくれたのは、店長…だと思う。子煩悩のパパのような優しい感じで、自分がイメージしていたキャバクラ店長とはかなり雰囲気が違うかも。事務所は決して広くはないが、さほど汚くもなく、年季の入ったソファーとテーブル、店長のデスクなど最小限のものだけが置かれていた。
「そこに座って、あ、身分証明書出して。若く見えるけど32なのか。うーん、姉妹店の熟女キャバにした方がいいかなぁ」「えっ。30代前半でもう熟女になるんですか」「このギョーカイではね、熟女キャバクラは30代・40代がメインよ。でもまぁ、20代のコに負けないくらい割といい身体してるし童顔だし、20代っていうことにするか。で、なんでこの仕事やろうと思ったの?」「えっと、子供が幼稚園に通っている間にムリなくできる仕事で、月6万くらいは稼ぎたいなと思ってみつけたのが、この仕事だったんです」「この仕事は初めて?」「はい、人の話を聴くのは苦にならないので、この仕事に意外と向いてるかも、と今ここに向かう途中に思いました」「君みたいなタイプ、うちの店では珍しいんだけど、案外いいかもしれないね。お客さんは高齢者や自営業の人が多いから、聞き上手なら人気出るかもよ。じゃ、面接は合格ということで。このあと、2時間体験入店できるんだよね?あのカーテンのむこうが更衣室になっているから、まずは着替えとメイクね。そこにある衣装や靴、コスメとか自由に使って。そのあとは、スタッフから仕事内容について簡単な説明があるから。じゃ、30分で準備して」と、あっという間に面接終了。さてどうなることやら。
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