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3 年上筋肉攻めのダイくんはヤキモチ焼き

4 放してください

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 ボクは腰をガクガクさせながら、快楽の源である彼の手をそこから離そうとしていた。でもどんなにひっぱったところで、肉厚の手はびくともしない。
 あっという間に体は昇りつめ、奥底から燃えるような熱を感じた。でも、

「ふーーっ! ンンッ、んーーーっ!」

 猛烈な絶頂感なのに放つことができない。びくんびくんと激しく脈打つモノの尖端を彼の太い指がぎゅっと押さえつけているのだ。

 ボクは首を振り、目を白黒させながら、果てたくても果てられない苦しみに悶え続けた。

「んーっ! んっ、んん!」

「うわぁ……めちゃくちゃエロっ……」

 彼の脚の上で、本当に犬みたいに腰をヘコヘコ振ってしまう。ダイくんはそれを楽しそうに眺め、あざ笑う。

「そんなに、放してほしいか?」
「ひうぅううッ!」

 耳元で響く低音に、ボクの体はさらに反応してしまう。
 とにかく早く指をどうにかしてほしくて、こくこく、と激しく頷く。

「ホント、最高だな。お前は」
「――っぷはあ!」

 離れたのは下でなく、口を塞いでいたほうの手だった。違う、と目で訴えてもダイくんはニヤニヤ笑うだけ。

「はーっ、はー、もぉ……だめ、イきた……い!」
「しょうがねぇヤツ」
「んぁあっ!」
「汚すなよ」

 震えるボクのものをタオルで包むと、ゆっくりと指を放した。たちまちそこが白く弾ける。

「――ッ、ん! ――ッツ、ぅうう!」

 待ち望んだ瞬間。
 だけど、声は出せなかった。唇を開きかけたと同時にアゴを掴まれ、無理やり唇をふさがれたから。
 そうされなかったら、多分、とんでもない嬌声を上げていただろう。建物中に響き渡っていたかもしれない。


「ふーっ、ふー……」

 ボクは目を大きく見開き、ドクドクとした衝動に合わせ震えていた。何故か目からは大粒の涙があふれ、落ちていく。

「んっ、……んん、んふ……」

 ダイくんはそれを親指でぬぐってくれる。

「ふぅ」
「んっ……んん……」

 キスの角度が変わる度、頬が擦れる。無精で生やしたヒゲの感触がくすぐったい。身を引こうとしたけれど後頭部をわしづかみにされ、動けなくなってしまう。

「……っは」

 そのまま激しいキスを受けながら、ボクはぼんやりと余韻に浸っていたのだった。

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