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・上手にできたら、なでてほしい(R18/甘々)
ガマンしないで
しおりを挟む「せんちゃんだってすごく熱くて苦しいんでしょ? ガマンしないで」
「……へ? なんで分かんの?」
オレの下半身はもうとっくに大興奮している。兄のものより遥かにすごくなってる。服越しでも芯がハッキリと分かるぐらいに、むっくり。
でも、優兄にそれが見えているわけがない。
「まあ、そりゃ……、同じ男の子ですからねぇ」
閉じ合わされたままのまつ毛がふわりと揺れ、やさしい笑顔に変わった。
「二十歳こえて“男の子”はおかしくね?」
「あはは。うるさーい」
兄が視力という感覚を失って、もうすぐ一年が経つ。
視力の代わりに他の神経をつねに研ぎ澄ませているという優兄の体は、毎日ひどく負担がかかっている。無理をするとすぐに寝込んでしまうぐらいに。
それはオレと一夜を過ごすときも同じこと。
無理はさせたくない。でも──。
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