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第3章
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しおりを挟む「こんな時だけ聞くんですね」
らしくない貴臣にふふっと笑いかけると、がぶりと頬を噛まれた。
「茶化すな」
そう言って見つめる貴臣の視線は真剣だった。見つめ返すと不安げに細められるキャットアイが愛おしい。甘く歯がゆい雰囲気に胸がこそばゆい。YESを言葉にする勇気は出ずに、黙って貴臣の首に腕を回した。
満足そうな吐息が耳に当たり、ショーツが優しく下ろされるのを腰を浮かせて受け入れた。直接見られることが恥ずかしくなって、貴臣の頭を強く抱え込むとくしゃりと髪を撫でられた。ゆっくり腕の力を抜くと貴臣と至近距離で目が合う。
言葉は無かった。これまでの様に二人は瞳と唇でお互いを感じていた。
不安な気持ちを理解してくれているかのように、きゅっと右手が握られると不思議と安心した。貴臣の長い前髪がお腹をくすぐりながら下りていくと、閉じられた太ももにキスが落とされた。何度も落とされるキスは決して沙也加を急かさず、ただ大丈夫だよと言っている様だった。
足先まで落とされた優しいキスは、今度は内側をゆっくりと登ってくる。
内ももでキスは止まり、きつく吸われた場所には赤く内出血の跡とじんじんと痺れる甘い痛みが残った。貴臣の温かな手の平が足の付け根を往復すると、割り開かれた両足が小さく震える。
沙也加の自然な茂みをかき分けると、トクトクと脈打つそこはいやらしくも神秘的に貴臣を誘っていた。動きが止まりまじまじと見られている事に気付き、殊更に潤いを増してしまった。
「お前は・・・私を煽るのが上手だな」
ごくりと唾を飲む音が聞こえた瞬間、甘い衝撃に腰が持ち上がる。熟れた秘豆に熱い舌がざらりと触れただけで、湧き上がる甘い声が抑えられない。そこが弱点だとばかりに腰をうねらせる沙也加に、貴臣は執拗に舌を這わせた。真っ赤に腫れあがり肥大していくそれを、気持ちばかり隠すように覆った皮は自然と剥けていった。親指で付け根を持ち上げると、完全に顔を出したそれはもっと欲しいとひくひくと揺れている。
「あぁ、本当にダメです。そこは・・・ああっ、いやぁっ」
小さいながらに一生懸命主張するそれに応えるように、貴臣は優しく吸い付いた。うねる腰は貴臣の逞しい腕に抑えられ、熱は高まるばかりだった。
一度も触れられていないはずの花唇は、ぱくぱくと必死に呼吸している。貴臣が見上げた時には、沙也加は完全に蕩けきった顔で宙を見ていた。
「___私を見ろ」
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