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結果と後夜祭
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「長らくお待たせしました!それでは結果発表に移りたいと思います!」
「ます」
天機人の二人が前に出て進行する。
二人が集計している間に造島師達が簡易的な椅子やテーブルを用意してくれたので、皆座って結果発表を聞く形になった。
「まず、収穫量の一位発表です!」
「でーでん」
妹が口で気が抜ける効果音を出してる。
「ルミナテース様の組でーす!」
発表と共に感嘆、落胆の声が入り混じって聞こえる。
「ふふん」
ルミナは誇らしげだな。
ただ、今回は量以外にも審査項目がある。
「続いて総合発表です!まずはルミナテース様の組以外の発表です!」
それぞれ順位の発表がされて行く。
一位はユキ率いるお料理上手組だった。やるなぁ。
「さて、それでは気になるルミナテース様の組の順位発表です!」
「だららららららら、でん」
妹の下手なドラムロールの後に結果発表される。
「ビリでーす!」
「ええええ!?」
隣で驚くサチとルミナ。
それ以外の人は諸手を挙げて喜んでいる。
最下位か。こりゃ料理作りが忙しくなるぞ。
「ちょ、ちょっとワカバちゃんモミジちゃん!どういうこと!?」
結果に納得出来ない様子で二人に食って掛かるルミナ。はしたないぞ。
「お、落ち着いてください」
「どーどー」
「えっとですね、ルミナテース様の収穫物の多くに傷や割れなどありまして、減点対象となったのです」
「丁寧大事」
「そ、そんな・・・」
二人の足元にへなへなと脱力して座り込んでしまった。
やはり減点されたか。
一緒に収穫作業している時から思ってはいたが、ルミナの収穫作業は早いがとにかく力任せで雑だった。
逆にユキ達の組が一位という事は収穫が丁寧で減点が少なかったのだろう。
天機人の妹の方、モミジが開始の時に丁寧大事と言ってた事がここで活きてきた気がする。
ルミナにとっては悔しい敗北となるわけだが、いい薬になるんじゃないかな。
今までは自分達で楽しむためにやってたことが造島師が来た事で農園の外の人にも出すという方向に変わりつつある状況だ。
そうなれば少しでも良い品を提供する事が求められるようになる。
これを機に丁寧な収穫を心がけるようになればいいなと俺は思う。
「サチナリアちゃーん」
ルミナがこっちに戻ってきてサチの胸にすがり付いてる。
「はいはい、残念でしたね。今度から丁寧な収穫を心掛けましょうね」
「うん・・・」
どっちが姉だかわからない状況が少し微笑ましかった。
現在俺は調理室で縦横無尽に調理に取り掛かっている。
なんせビリになったことで全員の料理を用意しなければならなくなったからだ。
「ソウ様、油絞り終えました」
「おう、助かる」
「ソウ様、お湯が沸きました」
「じゃあ塩を一つまみ入れたらそれ、うんそれ、それを入れて粒に張りが出てきたら教えてくれ」
「ソウ、焼いた肉の実の追加だそうです」
「あいよ」
「ソウ様ーこのお酒飲んでいいー?」
「ダメだ!」
こんな感じで大忙しだ。
幸いユキをはじめとした料理の上手い子達が手伝いを申し出てくれたので非常に助かっている。
サチやルミナには給仕をして貰っている。
こういう時、神の身であってよかったと思う。
体の動きこそ普通だが、人の頃なら完全に混乱状態に陥ってたところが次に何をすべきかがスッと出てきて無駄な行動をしないのだ。
前の世界の料理人とかはこれが日常だったのかと思うと頭が下がる。
しばらく奮闘していると忙しさも落ち着いてきたので手伝ってくれてた子達に声を掛ける。
「手伝い助かったよ。そろそろ戻って大丈夫だぞ」
「いえ、最後までお手伝い致します」
「んー、申し出ありがたいが、一緒の組だった造島師もいるだろう。彼らを蔑ろにするのもよくないぞ」
「・・・わかりました。それではお言葉に甘えさせていただきます」
「うん、ありがとうな」
折角ルミナが機会を設けてくれたのだから無駄にしないで欲しい。
料理は後でも教えられるからな。
「ソウ、ポップコーンの包み分け終わりましたよ」
「じゃあルミナ、それを皆に配ってくれ。参加賞ってことでな。後はこっちでやるから戻ってこなくていいぞ」
「はーい」
さっきから給仕に行っては口の周りに何か付けて戻ってきてるのでもうそのまま向こうに行かせておいていいだろう。
「さて、後はデザート作るぐらいだな」
「何を作るのですか?」
デザートと聞いて素早くこっちに寄ってくるサチ。
「果物が一杯あるしクレープにでもしよう」
「いいですね!あれ好きです!」
君の場合甘いものだったら大概好きだと思うんだけど。
「じゃあ果物切るの手伝ってくれ」
「わかりました」
クレープを振る舞いひとしきり談笑をした後、造島師達は帰っていった。
俺達もそれに続く感じで建物を後にする。
「ソウ様、今日は色々とありがとうございました」
見送りのルミナが今日何度目になるであろう礼の言葉を言ってくる。
「なかなか楽しかったよ大収穫祭」
「そうですね、ルミナテースの貴重な敗北も見られましたし」
またサチが悪い笑みを浮かべてるなぁ。
これはしばらくの間このネタでルミナを弄りそうだな。悪い子だ。
それに負け組という意味では俺達もその一員だからな。
「むー。なら次はサチナリアちゃんに最初から手伝ってもらおうかしら」
「いいですけど私が手伝うと余計に足を引っ張りますよ?」
そういう事を自信あるように言うんじゃありません。
「それで勝利するからいいんじゃないの」
「勝てれば、の話ですけどね」
俺を挟んで言い合いするのやめてくれないかな。
仲いいのはわかるけど、間に挟まれる身にもなって欲しい。
「今度は丁寧にやるもーん」
「貴女の丁寧が果たしてどの程度のものやら」
次第に意地の張り合いになってきた気がする。
やれやれ、喧嘩になる前に止めるとしよう。
就寝前。
「あー、明日は筋肉痛かなー」
今日は結構色々な筋肉を使った気がするから明日はあちこち痛くなりそうだ。
「筋肉痛とはなんですか?」
「あれ?知らない?普段以上に筋力を使うと使ったところが痛くなるものなんだが」
「あぁ、あれは筋肉痛というのですね。それならもう治っていると思います」
「え?そうなの?」
「確かに普段使わない筋肉を使うと痛む時がありますが、一時間もすれば引きます」
そういえば筋肉痛は筋肉の繊維が断裂してそれを修復する際に炎症が起きて痛むとかだったっけ。
という事は自然治癒能力の高い神や天使ならあっという間にそれも治るのか。
「便利な体だなぁ」
「そうですね。それが普通だと思っていましたが、最近下界の人達を見ているとそう感じるようになりました」
うんうん。
・・・まてよ、筋肉痛が直ぐ治るってことは筋肉も直ぐ付くってことだよな。
ふむ、つまりその気になればムキムキも夢じゃないわけか。
特になりたいわけじゃないので頑張ろうとは思わないが。
あーでもサチの筋力不足感は少し改善したいところだなぁ。
「・・・なんですか?」
いかんいかん、ついサチの体を凝視してしまった。
ま、無理強いしてもよくないし、本人が望んだら協力するぐらいでいいかな。
そういえば泳ぎ方もまだ教え足りないし、筋トレもその時でいいか。
「ます」
天機人の二人が前に出て進行する。
二人が集計している間に造島師達が簡易的な椅子やテーブルを用意してくれたので、皆座って結果発表を聞く形になった。
「まず、収穫量の一位発表です!」
「でーでん」
妹が口で気が抜ける効果音を出してる。
「ルミナテース様の組でーす!」
発表と共に感嘆、落胆の声が入り混じって聞こえる。
「ふふん」
ルミナは誇らしげだな。
ただ、今回は量以外にも審査項目がある。
「続いて総合発表です!まずはルミナテース様の組以外の発表です!」
それぞれ順位の発表がされて行く。
一位はユキ率いるお料理上手組だった。やるなぁ。
「さて、それでは気になるルミナテース様の組の順位発表です!」
「だららららららら、でん」
妹の下手なドラムロールの後に結果発表される。
「ビリでーす!」
「ええええ!?」
隣で驚くサチとルミナ。
それ以外の人は諸手を挙げて喜んでいる。
最下位か。こりゃ料理作りが忙しくなるぞ。
「ちょ、ちょっとワカバちゃんモミジちゃん!どういうこと!?」
結果に納得出来ない様子で二人に食って掛かるルミナ。はしたないぞ。
「お、落ち着いてください」
「どーどー」
「えっとですね、ルミナテース様の収穫物の多くに傷や割れなどありまして、減点対象となったのです」
「丁寧大事」
「そ、そんな・・・」
二人の足元にへなへなと脱力して座り込んでしまった。
やはり減点されたか。
一緒に収穫作業している時から思ってはいたが、ルミナの収穫作業は早いがとにかく力任せで雑だった。
逆にユキ達の組が一位という事は収穫が丁寧で減点が少なかったのだろう。
天機人の妹の方、モミジが開始の時に丁寧大事と言ってた事がここで活きてきた気がする。
ルミナにとっては悔しい敗北となるわけだが、いい薬になるんじゃないかな。
今までは自分達で楽しむためにやってたことが造島師が来た事で農園の外の人にも出すという方向に変わりつつある状況だ。
そうなれば少しでも良い品を提供する事が求められるようになる。
これを機に丁寧な収穫を心がけるようになればいいなと俺は思う。
「サチナリアちゃーん」
ルミナがこっちに戻ってきてサチの胸にすがり付いてる。
「はいはい、残念でしたね。今度から丁寧な収穫を心掛けましょうね」
「うん・・・」
どっちが姉だかわからない状況が少し微笑ましかった。
現在俺は調理室で縦横無尽に調理に取り掛かっている。
なんせビリになったことで全員の料理を用意しなければならなくなったからだ。
「ソウ様、油絞り終えました」
「おう、助かる」
「ソウ様、お湯が沸きました」
「じゃあ塩を一つまみ入れたらそれ、うんそれ、それを入れて粒に張りが出てきたら教えてくれ」
「ソウ、焼いた肉の実の追加だそうです」
「あいよ」
「ソウ様ーこのお酒飲んでいいー?」
「ダメだ!」
こんな感じで大忙しだ。
幸いユキをはじめとした料理の上手い子達が手伝いを申し出てくれたので非常に助かっている。
サチやルミナには給仕をして貰っている。
こういう時、神の身であってよかったと思う。
体の動きこそ普通だが、人の頃なら完全に混乱状態に陥ってたところが次に何をすべきかがスッと出てきて無駄な行動をしないのだ。
前の世界の料理人とかはこれが日常だったのかと思うと頭が下がる。
しばらく奮闘していると忙しさも落ち着いてきたので手伝ってくれてた子達に声を掛ける。
「手伝い助かったよ。そろそろ戻って大丈夫だぞ」
「いえ、最後までお手伝い致します」
「んー、申し出ありがたいが、一緒の組だった造島師もいるだろう。彼らを蔑ろにするのもよくないぞ」
「・・・わかりました。それではお言葉に甘えさせていただきます」
「うん、ありがとうな」
折角ルミナが機会を設けてくれたのだから無駄にしないで欲しい。
料理は後でも教えられるからな。
「ソウ、ポップコーンの包み分け終わりましたよ」
「じゃあルミナ、それを皆に配ってくれ。参加賞ってことでな。後はこっちでやるから戻ってこなくていいぞ」
「はーい」
さっきから給仕に行っては口の周りに何か付けて戻ってきてるのでもうそのまま向こうに行かせておいていいだろう。
「さて、後はデザート作るぐらいだな」
「何を作るのですか?」
デザートと聞いて素早くこっちに寄ってくるサチ。
「果物が一杯あるしクレープにでもしよう」
「いいですね!あれ好きです!」
君の場合甘いものだったら大概好きだと思うんだけど。
「じゃあ果物切るの手伝ってくれ」
「わかりました」
クレープを振る舞いひとしきり談笑をした後、造島師達は帰っていった。
俺達もそれに続く感じで建物を後にする。
「ソウ様、今日は色々とありがとうございました」
見送りのルミナが今日何度目になるであろう礼の言葉を言ってくる。
「なかなか楽しかったよ大収穫祭」
「そうですね、ルミナテースの貴重な敗北も見られましたし」
またサチが悪い笑みを浮かべてるなぁ。
これはしばらくの間このネタでルミナを弄りそうだな。悪い子だ。
それに負け組という意味では俺達もその一員だからな。
「むー。なら次はサチナリアちゃんに最初から手伝ってもらおうかしら」
「いいですけど私が手伝うと余計に足を引っ張りますよ?」
そういう事を自信あるように言うんじゃありません。
「それで勝利するからいいんじゃないの」
「勝てれば、の話ですけどね」
俺を挟んで言い合いするのやめてくれないかな。
仲いいのはわかるけど、間に挟まれる身にもなって欲しい。
「今度は丁寧にやるもーん」
「貴女の丁寧が果たしてどの程度のものやら」
次第に意地の張り合いになってきた気がする。
やれやれ、喧嘩になる前に止めるとしよう。
就寝前。
「あー、明日は筋肉痛かなー」
今日は結構色々な筋肉を使った気がするから明日はあちこち痛くなりそうだ。
「筋肉痛とはなんですか?」
「あれ?知らない?普段以上に筋力を使うと使ったところが痛くなるものなんだが」
「あぁ、あれは筋肉痛というのですね。それならもう治っていると思います」
「え?そうなの?」
「確かに普段使わない筋肉を使うと痛む時がありますが、一時間もすれば引きます」
そういえば筋肉痛は筋肉の繊維が断裂してそれを修復する際に炎症が起きて痛むとかだったっけ。
という事は自然治癒能力の高い神や天使ならあっという間にそれも治るのか。
「便利な体だなぁ」
「そうですね。それが普通だと思っていましたが、最近下界の人達を見ているとそう感じるようになりました」
うんうん。
・・・まてよ、筋肉痛が直ぐ治るってことは筋肉も直ぐ付くってことだよな。
ふむ、つまりその気になればムキムキも夢じゃないわけか。
特になりたいわけじゃないので頑張ろうとは思わないが。
あーでもサチの筋力不足感は少し改善したいところだなぁ。
「・・・なんですか?」
いかんいかん、ついサチの体を凝視してしまった。
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