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図書館のすぐ近くにあるベンチに座って、親父と一緒にお昼ご飯を食べる。
このベンチで食べ物を食べていいのか分からなかったので、毎日家まで帰っていると話したら・・・親父は食べたことがあるけど注意されてないと知った。
それからは、夏休みも毎日ここでお昼ご飯を食べている。
タッパーに白米と海苔、そこに醤油をかけてた物と・・・
幼稚園の頃から使っている昔に流行っていたキャラクターの水筒に、水道水を入れて。
お箸も同じキャラクターがかいてある、樹里には小さくなってしまったもの。
親父はどこかで買ったのか、買ってきた物をいつも食べている。
親父と一緒にいて、楽なのは・・・
樹里のことを“可哀想”という顔で見ないところ。
親父は絶対にそんな顔をしなかった。
それに・・・
親父はお昼ご飯を食べ終わり、ビニール袋にゴミを入れて縛った。
親父は・・・樹里に施しを与えようとしない。
学校の同級生なんかは、最初の頃は樹里に何かしら与えようとした。
女の子用の洋服や靴、可愛い文房具、食べ物まで・・・。
そんな物、樹里は何も欲しくなかった。
そんな物が欲しいとも思ったことはなかった。
女の子の服じゃなくても、樹里は可愛い。
女の子の靴じゃなくても、樹里は可愛い。
可愛い文房具なんてなくても、樹里は可愛い。
食べ物なんてくれなくても、お兄ちゃんが美味しい料理を可愛い樹里に作ってくれる。
樹里は、“可哀想”なんかじゃない。
樹里は、“可哀想”なんかじゃない。
施しを与えようとされる度、樹里が“可哀想”なんじゃないかと、ブレてしまいそうになる。
ブレたくないのに、ブレてしまいそうになる。
だから、樹里は施しなんていらない。
このベンチで食べ物を食べていいのか分からなかったので、毎日家まで帰っていると話したら・・・親父は食べたことがあるけど注意されてないと知った。
それからは、夏休みも毎日ここでお昼ご飯を食べている。
タッパーに白米と海苔、そこに醤油をかけてた物と・・・
幼稚園の頃から使っている昔に流行っていたキャラクターの水筒に、水道水を入れて。
お箸も同じキャラクターがかいてある、樹里には小さくなってしまったもの。
親父はどこかで買ったのか、買ってきた物をいつも食べている。
親父と一緒にいて、楽なのは・・・
樹里のことを“可哀想”という顔で見ないところ。
親父は絶対にそんな顔をしなかった。
それに・・・
親父はお昼ご飯を食べ終わり、ビニール袋にゴミを入れて縛った。
親父は・・・樹里に施しを与えようとしない。
学校の同級生なんかは、最初の頃は樹里に何かしら与えようとした。
女の子用の洋服や靴、可愛い文房具、食べ物まで・・・。
そんな物、樹里は何も欲しくなかった。
そんな物が欲しいとも思ったことはなかった。
女の子の服じゃなくても、樹里は可愛い。
女の子の靴じゃなくても、樹里は可愛い。
可愛い文房具なんてなくても、樹里は可愛い。
食べ物なんてくれなくても、お兄ちゃんが美味しい料理を可愛い樹里に作ってくれる。
樹里は、“可哀想”なんかじゃない。
樹里は、“可哀想”なんかじゃない。
施しを与えようとされる度、樹里が“可哀想”なんじゃないかと、ブレてしまいそうになる。
ブレたくないのに、ブレてしまいそうになる。
だから、樹里は施しなんていらない。
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