122 / 362
5
5-11
しおりを挟む
それを右手の人差し指で感じながら、左手を見た・・・。
早く、樹里もこの薬指に指輪をしたいから。
「樹里が好きになる人はね、樹里じゃない人が好きなの。」
「それは、切ないな。」
「お父さんもお母さんも・・・。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも・・・。
みんな、樹里じゃない人が好きなの。」
「そうか・・・。」
「お姉ちゃんだけは、血が繋がってないから・・・。
樹里は、お姉ちゃんと結婚したい。
“お姉ちゃん”っていう呼び名だけじゃなくて、ちゃんと家族になって・・・そう呼びたい。
まだ本人の前で呼んだことがないから、きっと驚くよ。」
そう、思っている。
今は離れているけど、樹里が大きくなってお金を稼げるようになったら・・・お姉ちゃんを迎えに行く。
その前に、お姉ちゃんが樹里を見付けてくれたら・・・すぐにプロポーズをする。
お姉ちゃんが誰を好きでも、樹里は頑張りたい。
樹里は、頑張りたい。
「あんまり、頑張りすぎるなよ!」
親父がそう言うと、樹里の頭をポンッとした。
早く、樹里もこの薬指に指輪をしたいから。
「樹里が好きになる人はね、樹里じゃない人が好きなの。」
「それは、切ないな。」
「お父さんもお母さんも・・・。
お兄ちゃんもお姉ちゃんも・・・。
みんな、樹里じゃない人が好きなの。」
「そうか・・・。」
「お姉ちゃんだけは、血が繋がってないから・・・。
樹里は、お姉ちゃんと結婚したい。
“お姉ちゃん”っていう呼び名だけじゃなくて、ちゃんと家族になって・・・そう呼びたい。
まだ本人の前で呼んだことがないから、きっと驚くよ。」
そう、思っている。
今は離れているけど、樹里が大きくなってお金を稼げるようになったら・・・お姉ちゃんを迎えに行く。
その前に、お姉ちゃんが樹里を見付けてくれたら・・・すぐにプロポーズをする。
お姉ちゃんが誰を好きでも、樹里は頑張りたい。
樹里は、頑張りたい。
「あんまり、頑張りすぎるなよ!」
親父がそう言うと、樹里の頭をポンッとした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる