136 / 362
5
5-25
しおりを挟む
そんな書道ばかりの生活となっていた。
家に帰ってからもしたかったけど、うちはお金がないから・・・書道セットはお願いするのを止めた。
家に帰ってからは、今までと同じく鉛筆をのせる毎日だったけど。
書道教室で最後に1枚だけ、莉々子ちゃんが樹里の“心の文字”を書くのを許してくれた。
それがあったから、樹里の頭はスッキリしていた。
その1回に、樹里のその日の“心の文字”をぶつけられたから。
そして、今日は・・・
今日は・・・
“好き”
と、半紙にぶつけた。
そして、小さく・・・
“義理だけど”
とも、ぶつけて・・・。
「莉々子ちゃん、これ親父に渡しておいて?」
「あら・・・あら~・・・。
今日はバレンタインだもんね?」
「それと、これも。」
莉々子ちゃんにキャラメルを1つ渡す。
「キャラメル?」
「駄菓子屋さんで1粒10円で売ってるの。
チョコも売ってるけど・・・チョコよりキャラメルの方が長い時間舐められるでしょ?」
「そうね。分かった、渡しておく。」
親父とは、赤いお箸を貰ってから会えていなかった。
莉々子ちゃんの話では、彼女が出来ているらしい。
受け取ってもらえるかは分からないけど、“義理”だから受け取ってもらえるかなと思っている。
家に帰ってからもしたかったけど、うちはお金がないから・・・書道セットはお願いするのを止めた。
家に帰ってからは、今までと同じく鉛筆をのせる毎日だったけど。
書道教室で最後に1枚だけ、莉々子ちゃんが樹里の“心の文字”を書くのを許してくれた。
それがあったから、樹里の頭はスッキリしていた。
その1回に、樹里のその日の“心の文字”をぶつけられたから。
そして、今日は・・・
今日は・・・
“好き”
と、半紙にぶつけた。
そして、小さく・・・
“義理だけど”
とも、ぶつけて・・・。
「莉々子ちゃん、これ親父に渡しておいて?」
「あら・・・あら~・・・。
今日はバレンタインだもんね?」
「それと、これも。」
莉々子ちゃんにキャラメルを1つ渡す。
「キャラメル?」
「駄菓子屋さんで1粒10円で売ってるの。
チョコも売ってるけど・・・チョコよりキャラメルの方が長い時間舐められるでしょ?」
「そうね。分かった、渡しておく。」
親父とは、赤いお箸を貰ってから会えていなかった。
莉々子ちゃんの話では、彼女が出来ているらしい。
受け取ってもらえるかは分からないけど、“義理”だから受け取ってもらえるかなと思っている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる