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視線を辿ってみると、高校の校舎の周り・・・そこをダボっとした格好の男子達が走っているところだった。
よく見ると、胸と背中には名前を書いた大きな布が縫われている。
手書きのようだけど・・・みんな、良い字を書いていた。
まだブレはあるけど、それでも良い字だった。
そして、その様子をストップウォッチを片手に校門の端で仁王立ちで見ている男の人が・・・凄い可愛い人だった。
「俺、附属生だからさ!
男子バスケ部で、あの人は女子バスケ部の顧問だけど週に3日は男子バスケ部のコーチだったんだ!
ちょっと挨拶してくる!!」
男子がそう言って歩き出すから、樹里もなんとなくついていった。
そして、男子と“吉岡先生”が話しているのを近くで眺める。
本名を覚えるのが苦手な樹里だけど、この人を近くで見たらすぐに覚えられた。
だって、凄い“吉岡先生”だったから。
その吉岡先生が、男子との会話の中で樹里の話が出たからか・・・チラッとこっちを見た・・・。
そして、また男子の方に視線を戻したかと思ったら、すぐにもう1度見てきた・・・。
樹里のことをまじまじと見てきたかと思ったら・・・
「誰だったかな・・・。
キミ、きょうだいがここに通ってただろ?」
よく見ると、胸と背中には名前を書いた大きな布が縫われている。
手書きのようだけど・・・みんな、良い字を書いていた。
まだブレはあるけど、それでも良い字だった。
そして、その様子をストップウォッチを片手に校門の端で仁王立ちで見ている男の人が・・・凄い可愛い人だった。
「俺、附属生だからさ!
男子バスケ部で、あの人は女子バスケ部の顧問だけど週に3日は男子バスケ部のコーチだったんだ!
ちょっと挨拶してくる!!」
男子がそう言って歩き出すから、樹里もなんとなくついていった。
そして、男子と“吉岡先生”が話しているのを近くで眺める。
本名を覚えるのが苦手な樹里だけど、この人を近くで見たらすぐに覚えられた。
だって、凄い“吉岡先生”だったから。
その吉岡先生が、男子との会話の中で樹里の話が出たからか・・・チラッとこっちを見た・・・。
そして、また男子の方に視線を戻したかと思ったら、すぐにもう1度見てきた・・・。
樹里のことをまじまじと見てきたかと思ったら・・・
「誰だったかな・・・。
キミ、きょうだいがここに通ってただろ?」
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