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「通ってないけど。」
「そうか・・・?
誰だったかな、よく似てる奴いたんだよな。」
「ここ・・・うちの大学の附属高校で私立でしょ?
うちにそんなお金ないから、お兄ちゃん通えるわけ・・・」
そう、言いかけた時・・・
去年のクリスマスでの会話を、思い出した。
「お姉ちゃんだ・・・。」
「お姉ちゃん?」
「お姉ちゃん、ここの附属生だって言ってた。
でも、本当のお姉ちゃんじゃないし・・・。
一緒にいられたのは4年半くらいだけど。」
“吉岡先生”は、そう言った樹里をまたまじまじと見てから、笑った。
「思い出した、あいつだな。
テニス部で結構良いところまでいく奴。
綺麗で可愛いからモテまくるのに、自分のこと“可愛くない”と本気で思ってたな。」
「たぶん・・・それ、お姉ちゃん。
樹里がよくそう言ってたから。」
「そうか!
あいつ・・・どうなったか知ってる?
好きな相手と、ちゃんと結ばれた?
結構気になってたんだよな。」
「そうか・・・?
誰だったかな、よく似てる奴いたんだよな。」
「ここ・・・うちの大学の附属高校で私立でしょ?
うちにそんなお金ないから、お兄ちゃん通えるわけ・・・」
そう、言いかけた時・・・
去年のクリスマスでの会話を、思い出した。
「お姉ちゃんだ・・・。」
「お姉ちゃん?」
「お姉ちゃん、ここの附属生だって言ってた。
でも、本当のお姉ちゃんじゃないし・・・。
一緒にいられたのは4年半くらいだけど。」
“吉岡先生”は、そう言った樹里をまたまじまじと見てから、笑った。
「思い出した、あいつだな。
テニス部で結構良いところまでいく奴。
綺麗で可愛いからモテまくるのに、自分のこと“可愛くない”と本気で思ってたな。」
「たぶん・・・それ、お姉ちゃん。
樹里がよくそう言ってたから。」
「そうか!
あいつ・・・どうなったか知ってる?
好きな相手と、ちゃんと結ばれた?
結構気になってたんだよな。」
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