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陸side.......




俺の胸の中で泣いている、笑っている?樹里を見下ろしながら、震える両手で・・・ゆっくり抱き締めた。




樹里であるのは確かだけど、あまりに綺麗で可愛いその姿に・・・
家の中だと全く話せないことは分かるので、樹里の肩を抱きマンションの外に出た。




3月もそろそろ終わるが夜はまだ冷えるのに、樹里は上着も着ていない。
ノースリーブのワンピース1枚で来たようで、しかも・・・こんな夜に1人で。




何事もなかったことに安心しつつ、まだスーツを着ていた俺のジャケットを脱ぎ、泣きながら不貞腐れている樹里の肩に掛けた。




そして、気付いた。
無意識に歩いていたが、着いたのは図書館・・・。




それもそのはずで・・・
俺はこの1年、よくここに来ていたから。
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