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樹里は俺の字を見ながら固まっていた。
そんな樹里の顔を見下ろし・・・また、心臓が苦しくなった・・・。
「良い字だね・・・。」
「そうか?
俺は母さんから習ってないから、普通の字だぞ?」
「上手いか下手かじゃないよ。」
「じゃあ・・・何?」
「樹里は口が良くないから説明出来ないけど・・・。
ブレてない、良い字だよ。」
「俺・・・今、ブレてないか?」
樹里が俺を見上げ、頷く。
「法律事務所、辞めるんだ?」
そう、言われ・・・
信じられない・・・と、思った。
何で、そんなことが?
名前を書いただけで・・・?
それも、俺がまだ決心が出来ずにいることを・・・?
母親をゆっくりと、見た。
「樹里のこれ・・・なに?」
「私もよく分からない・・・。
でも、当たる。
私が見るよりも遥かに・・・私が感じ取れる物のよりも、遥か奥まで・・・見えてる。」
そんな樹里の顔を見下ろし・・・また、心臓が苦しくなった・・・。
「良い字だね・・・。」
「そうか?
俺は母さんから習ってないから、普通の字だぞ?」
「上手いか下手かじゃないよ。」
「じゃあ・・・何?」
「樹里は口が良くないから説明出来ないけど・・・。
ブレてない、良い字だよ。」
「俺・・・今、ブレてないか?」
樹里が俺を見上げ、頷く。
「法律事務所、辞めるんだ?」
そう、言われ・・・
信じられない・・・と、思った。
何で、そんなことが?
名前を書いただけで・・・?
それも、俺がまだ決心が出来ずにいることを・・・?
母親をゆっくりと、見た。
「樹里のこれ・・・なに?」
「私もよく分からない・・・。
でも、当たる。
私が見るよりも遥かに・・・私が感じ取れる物のよりも、遥か奥まで・・・見えてる。」
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