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今日初めて、樹里といつもの所以外の場所に出た。
こんな日常を、樹里は小学校3年生からしていたのだと、やっと分かった。
やっと、本当に分かった。
それでも、ブレることなく、真っ直ぐと立ち続けてこられた樹里のことを・・・
“好き”だと思った。
“好き”だと思った・・・。
俺は、樹里のことが、“好き”だった・・・。
俺はずっと、樹里のことが・・・
こんなに、“好き”だった・・・。
まだ無視されている樹里の後ろ姿を見て、自分の格好を見下ろした。
今日は仕事だったので、俺はスーツを着ていた。
それなりに、上等なスーツを着ていた。
キチッと小まめに磨いている靴で、歩き出した。
店内の商品を一通りパッと確認し、近付いてきた店員に告げる・・・。
「これ、購入します。」
店内にある、1番高い男性用の指輪を指差した。
こんな店に金を使うのも腹が立つが・・・
ある1点を見詰めている樹里の姿を見て、また店員を見る。
「あの子に・・・“彼女”に、見せて貰えますか。
気になっている物、つけさせてあげてください。」
こんな日常を、樹里は小学校3年生からしていたのだと、やっと分かった。
やっと、本当に分かった。
それでも、ブレることなく、真っ直ぐと立ち続けてこられた樹里のことを・・・
“好き”だと思った。
“好き”だと思った・・・。
俺は、樹里のことが、“好き”だった・・・。
俺はずっと、樹里のことが・・・
こんなに、“好き”だった・・・。
まだ無視されている樹里の後ろ姿を見て、自分の格好を見下ろした。
今日は仕事だったので、俺はスーツを着ていた。
それなりに、上等なスーツを着ていた。
キチッと小まめに磨いている靴で、歩き出した。
店内の商品を一通りパッと確認し、近付いてきた店員に告げる・・・。
「これ、購入します。」
店内にある、1番高い男性用の指輪を指差した。
こんな店に金を使うのも腹が立つが・・・
ある1点を見詰めている樹里の姿を見て、また店員を見る。
「あの子に・・・“彼女”に、見せて貰えますか。
気になっている物、つけさせてあげてください。」
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