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”望が大切に首に掛けてるあのボタンは、一平の第2ボタンじゃなくて俺の第2ボタンなんだよ!!!“
少しでも口を開いたらそのことを言ってしまいそうで、俺は必死に口を閉じる。
「どんな形でも望に幸せになって貰いたいと思うのは、望は凄く可哀想な子だから。
凄く凄く可哀想な子だなと私は昔から思ってきました。
望はあんなにも普通の女の子なのに、ああいう“家”に生まれたから普通の恋愛は出来ない。」
”望の友達のソっちゃん“は、やっぱり女とは見えない顔で喋り続ける。
「でも、どんな形でも望は今青さんと一緒に暮らしてる。
一緒に暮らしてますよね?
この前望から聞きました。」
どこをどう見てもめちゃくちゃ格好良い男にしか見えない姿で、望のことを幸せにする為に俺に話し掛けてくる。
「セックスもしてますよね?
しまくってますよね?」
”だから!!!!
あの第2ボタンは一平のじゃなくて俺のなんだって!!
アレが一平のじゃなくて俺のだって分かってたら望は俺のことなんて男としても好きになんてなってなかったんだって!!!!!“
死ぬ気で口を結び、心の中でそう叫ぶ。
今は望の生死がかかっているくらいのマジなレベルなので絶対に口から出してしまわないよう、死ぬ気で・・・。
なのに、”望の友達のソっちゃん“は・・・
「いけないことにしないであげてください。
そうじゃないと望だって青さんから解放されないといけなくなるから。
青さんから解放されてしまったらこの先誰とも結婚なんて出来ないのに、解放されてしまったら望はもっと可哀想な子になる。」
まだ話し続けてくる。
どこをどう見ても男の姿で・・・。
「羽鳥さんだってもっと可哀想な人になる。」
ただの男ではない・・・。
「そんなにいけないことじゃないですよ。
羽鳥さんの32歳まで残り少しじゃないですか。
これからも続く長い人生の中で羽鳥さんが頑張れる為に、みんなで見なかったことにしましょう。」
”王子様“にしか見えない姿で・・・。
「望のことも聞かなかったことにしてください。
望のお兄さんからの厳しい審査に折角通ったのに、望から絶交されちゃう。」
最後は困った顔で笑った”王子様“に、俺はやっと口を開き・・・
「分かった・・・。」
その約束だけはした。
その約束だけでもちゃんとしたのに・・・
「さっきの質問の答えが貰えなかったので、別の質問をしてもいいですか?」
”王子様“はま~だ話し掛けてきやがって・・・
「何だよ・・・。」
本当のところは何も知らない”王子様“がまた何かを聞いてくる。
中身も全然可愛いとは思えない”望の友達のソっちゃん“が、また俺に向かって口を開き・・・
そして・・・
「望が大切に首にかけている第二ボタン、あれって誰の第二ボタンなんですか?」
そう、聞いてきた・・・。
何故かそんな質問を・・・、今聞かれたらマジで・・・・マジで、ヤバい質問を、してきやがった・・・。
少しでも口を開いたらそのことを言ってしまいそうで、俺は必死に口を閉じる。
「どんな形でも望に幸せになって貰いたいと思うのは、望は凄く可哀想な子だから。
凄く凄く可哀想な子だなと私は昔から思ってきました。
望はあんなにも普通の女の子なのに、ああいう“家”に生まれたから普通の恋愛は出来ない。」
”望の友達のソっちゃん“は、やっぱり女とは見えない顔で喋り続ける。
「でも、どんな形でも望は今青さんと一緒に暮らしてる。
一緒に暮らしてますよね?
この前望から聞きました。」
どこをどう見てもめちゃくちゃ格好良い男にしか見えない姿で、望のことを幸せにする為に俺に話し掛けてくる。
「セックスもしてますよね?
しまくってますよね?」
”だから!!!!
あの第2ボタンは一平のじゃなくて俺のなんだって!!
アレが一平のじゃなくて俺のだって分かってたら望は俺のことなんて男としても好きになんてなってなかったんだって!!!!!“
死ぬ気で口を結び、心の中でそう叫ぶ。
今は望の生死がかかっているくらいのマジなレベルなので絶対に口から出してしまわないよう、死ぬ気で・・・。
なのに、”望の友達のソっちゃん“は・・・
「いけないことにしないであげてください。
そうじゃないと望だって青さんから解放されないといけなくなるから。
青さんから解放されてしまったらこの先誰とも結婚なんて出来ないのに、解放されてしまったら望はもっと可哀想な子になる。」
まだ話し続けてくる。
どこをどう見ても男の姿で・・・。
「羽鳥さんだってもっと可哀想な人になる。」
ただの男ではない・・・。
「そんなにいけないことじゃないですよ。
羽鳥さんの32歳まで残り少しじゃないですか。
これからも続く長い人生の中で羽鳥さんが頑張れる為に、みんなで見なかったことにしましょう。」
”王子様“にしか見えない姿で・・・。
「望のことも聞かなかったことにしてください。
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最後は困った顔で笑った”王子様“に、俺はやっと口を開き・・・
「分かった・・・。」
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「何だよ・・・。」
本当のところは何も知らない”王子様“がまた何かを聞いてくる。
中身も全然可愛いとは思えない”望の友達のソっちゃん“が、また俺に向かって口を開き・・・
そして・・・
「望が大切に首にかけている第二ボタン、あれって誰の第二ボタンなんですか?」
そう、聞いてきた・・・。
何故かそんな質問を・・・、今聞かれたらマジで・・・・マジで、ヤバい質問を、してきやがった・・・。
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