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そしてまた、お兄ちゃんに報告をした内容と同じ話をお父さんにもしていく。
お父さんはお兄ちゃんと同じく私の話を黙って聞いている。
私は昔からこの報告が凄く苦手で。
話が色んな所に飛んでいく。
最初の頃はお兄ちゃんから何度も注意をされたけれど、そのうちお父さんからお兄ちゃんが注意をされていた。
“望はこれで良い。これ“が”良い。”
そんなことを言って私のことを認めてくれるお父さんは、お母さんが言うように私も格好良いと思う。
私の話を全て聞いたお父さんが、やけに真剣な顔で私に口を開いた。
「さっき一平坊っちゃんから、一美お嬢様の相手として鎌田さんを候補に入れておくのはどうかと言われた。」
「は・・・?」
それには驚き、だからこの案件がまた私の所まで戻ってきたのだと分かった。
それが分かって、私は即答する。
「お兄ちゃんにもそこまでは報告してなかったけど、鎌田さんとか絶対ない!!
鎌田さんヤリ○ンだもん!!」
「ヤリ○ン?」
お父さんが首を傾げながらお兄ちゃんのことを見ると、お兄ちゃんが無表情のまま口を開いた。
「端的に説明すると、誰とでもヤりまくってるチ○コを持ってる奴。」
「そんな言葉が誕生しているのか。」
お父さんが大真面目な顔でメモしていて、それにはお兄ちゃんに向かって叫んだ。
「ヤリ○ンとか無理でしょ!?
絶対ない!!絶対ダメ!!」
「お前の学校マジでレベル低いのな。
・・・いや、ある意味レベル高いのか?
中1の女がヤリ○ンとかもう知ってるのか。」
「ヤリ○ンだって噂の先輩がいるんだよね。」
「生徒会長もヤリ○ン?」
一平さんから一美さんの相手としてヤリ○ン鎌田さんのことを候補に入れるように言われたのに、一切表情に出ていないお兄ちゃんがそんなことまで聞いてきた。
「これからヤリ○ンになるんじゃない?」
そう言ってから、クリスマスに“亜里沙”とエッチする気満々の星野さんのことを思い浮かべる。
そしたら、出てきた。
私の割れた心から出てきてしまった。
“お前、可愛いぞ?”
“お前すげー可愛いし、どんなコートでも似合うだろ。
そのダッフルコートだってよく似合ってるしめちゃくちゃ可愛いぞ?”
私が欲しかった言葉を私にくれた星野さんの姿と声が。
“余計なこと”を言った私の言葉に、笑いを堪えようと頑張っていた星野さんの顔が。
“言ってみろよ。”
“余計なことでも何でも、俺には言っていいから。
怒りながらでも俺は聞いてやるから。
俺が出来ることなら俺が叶えてやるから。”
私の“余計なこと”を聞き、それを叶えてくれると言った星野さん。
“無理矢理でも笑ってろ。
笑ってないとその顔でもマジでブスな女だからな?
女は笑ってる顔の方が絶対に可愛い!!”
私のことを泣きながらでも、無理矢理にでも笑わせてくれた星野さん。
“また来るからな!!
その時はまた余計なことを教えろよ!!
お前の余計なこととか俺の弟が言う余計なことよりめちゃくちゃ可愛いすぎて、俺なら余裕で聞いてやれる!!
やっぱりピーコートが欲しいなら欲しいって言えば、俺がピーコートくらいいつでも買ってやるよ!!”
私がやっぱりピーコートが欲しいと言えば、いつでも買ってくれるという星野さん。
その星野さんが私に向かってゆっくりと片手を伸ばしてくる。
私の顔に・・・
私の唇に伸ばしてくる。
そして、星野さんの指先が私の唇にソッ─────...と触れ、私の唇を優しく撫でた。
私の唇を・・・
私の唇ではなく、“亜里沙”の・・・“亜里沙”の唇を撫でた。
「星野さんはこれからヤリ○ンになる・・・っ」
なんでか分からないけれど涙がこんなにも流れてくる。
「“亜里沙”と・・・彼女とヤりまくるチ○コを持つヤリ○ンになる・・・っっっ」
お父さんはお兄ちゃんと同じく私の話を黙って聞いている。
私は昔からこの報告が凄く苦手で。
話が色んな所に飛んでいく。
最初の頃はお兄ちゃんから何度も注意をされたけれど、そのうちお父さんからお兄ちゃんが注意をされていた。
“望はこれで良い。これ“が”良い。”
そんなことを言って私のことを認めてくれるお父さんは、お母さんが言うように私も格好良いと思う。
私の話を全て聞いたお父さんが、やけに真剣な顔で私に口を開いた。
「さっき一平坊っちゃんから、一美お嬢様の相手として鎌田さんを候補に入れておくのはどうかと言われた。」
「は・・・?」
それには驚き、だからこの案件がまた私の所まで戻ってきたのだと分かった。
それが分かって、私は即答する。
「お兄ちゃんにもそこまでは報告してなかったけど、鎌田さんとか絶対ない!!
鎌田さんヤリ○ンだもん!!」
「ヤリ○ン?」
お父さんが首を傾げながらお兄ちゃんのことを見ると、お兄ちゃんが無表情のまま口を開いた。
「端的に説明すると、誰とでもヤりまくってるチ○コを持ってる奴。」
「そんな言葉が誕生しているのか。」
お父さんが大真面目な顔でメモしていて、それにはお兄ちゃんに向かって叫んだ。
「ヤリ○ンとか無理でしょ!?
絶対ない!!絶対ダメ!!」
「お前の学校マジでレベル低いのな。
・・・いや、ある意味レベル高いのか?
中1の女がヤリ○ンとかもう知ってるのか。」
「ヤリ○ンだって噂の先輩がいるんだよね。」
「生徒会長もヤリ○ン?」
一平さんから一美さんの相手としてヤリ○ン鎌田さんのことを候補に入れるように言われたのに、一切表情に出ていないお兄ちゃんがそんなことまで聞いてきた。
「これからヤリ○ンになるんじゃない?」
そう言ってから、クリスマスに“亜里沙”とエッチする気満々の星野さんのことを思い浮かべる。
そしたら、出てきた。
私の割れた心から出てきてしまった。
“お前、可愛いぞ?”
“お前すげー可愛いし、どんなコートでも似合うだろ。
そのダッフルコートだってよく似合ってるしめちゃくちゃ可愛いぞ?”
私が欲しかった言葉を私にくれた星野さんの姿と声が。
“余計なこと”を言った私の言葉に、笑いを堪えようと頑張っていた星野さんの顔が。
“言ってみろよ。”
“余計なことでも何でも、俺には言っていいから。
怒りながらでも俺は聞いてやるから。
俺が出来ることなら俺が叶えてやるから。”
私の“余計なこと”を聞き、それを叶えてくれると言った星野さん。
“無理矢理でも笑ってろ。
笑ってないとその顔でもマジでブスな女だからな?
女は笑ってる顔の方が絶対に可愛い!!”
私のことを泣きながらでも、無理矢理にでも笑わせてくれた星野さん。
“また来るからな!!
その時はまた余計なことを教えろよ!!
お前の余計なこととか俺の弟が言う余計なことよりめちゃくちゃ可愛いすぎて、俺なら余裕で聞いてやれる!!
やっぱりピーコートが欲しいなら欲しいって言えば、俺がピーコートくらいいつでも買ってやるよ!!”
私がやっぱりピーコートが欲しいと言えば、いつでも買ってくれるという星野さん。
その星野さんが私に向かってゆっくりと片手を伸ばしてくる。
私の顔に・・・
私の唇に伸ばしてくる。
そして、星野さんの指先が私の唇にソッ─────...と触れ、私の唇を優しく撫でた。
私の唇を・・・
私の唇ではなく、“亜里沙”の・・・“亜里沙”の唇を撫でた。
「星野さんはこれからヤリ○ンになる・・・っ」
なんでか分からないけれど涙がこんなにも流れてくる。
「“亜里沙”と・・・彼女とヤりまくるチ○コを持つヤリ○ンになる・・・っっっ」
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