【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

文字の大きさ
168 / 693
11

11-12

しおりを挟む
「良い弟だね。」



真白君がいなくなった会議室の中、私が座る席の隣に立ったままの青さんにそう言った。



「全然良くねーよ、余計なコト言いやがって。
望が捨てられても俺はもう拾わないって望には言ってたのに、言ってることがコロコロ変わる男じゃん、俺。」



「人間なんて普通みんなそんなものだよ。
私もそうだから全然分かる。」



「やっぱりピーコートは大丈夫、だもんな。」



「それもそうだし、もっと他にも色々と。」



青さんと再会してからの私は本当にダメダメで。
”ダメ秘書“どころか”ダメダメ秘書“で。



私はもっと欲しくなる・・・。



青さんと一緒にいると、欲しいモノか沢山増えていく・・・。



「亜里沙も真白も俺の思う優秀な奴だから、止めたとしても後で絶対にどっかのタイミングで言いたいと思うことを言う奴だから止めはしなかったけどな、あいつら望に余計な゙コトを言いまくりやがって・・・。
望に余計なコトを言うと”もう大丈夫“になるから、俺すげー怖いんだよ。」



「だから・・・、私が高校に入学してからは全然返事をくれなくなってたんだもんね・・・。」



「望の高校の入学式の日に、俺の中で望はノンノンになったからな。
望が普通の女の子になった後に呆けた婆さんになったら、俺は絶対に迎えに行きたいと思ってた。
だから俺が余計なコトを返事したことにより、望の中で”もう大丈夫”になることがめちゃくちゃ怖かった。」



青さんからのその気持ちと言葉を受け取り、私は両手で一平さんの第2ボタンをおさえる。



「でも今は怖いって気持ち以上に俺は幸せでさ。
一平の所に帰す未来のことを考えるとマジで頭がおかしくなりそうだけど、俺は今それ以上に幸せ。」



青さんの気持ちと言葉を、一平さんの第2ボタンをおさえながら聞いていく。



「短い時間だとしても、望と結婚出来る未来が俺にもあることがすげー幸せ。」



「・・・・・・・。」



「俺が無理矢理頷かせた未来だし、望の心にある俺への気持ちは“そういう愛”ではないと分かってるけど、望がピルを飲んでるって嘘をついてくれててマジで良かったと今なら思う。」



「・・・・・・・・。」



「俺と望が結婚みたいなことが出来る未来は、婆さんになって呆けた望としかないくらいにナイと思ってたからさ。
望と産まれてくる子どもと離れる未来のことも考えると恐ろしいけど、それでもやっぱり今はそれ以上に幸せ。」



「・・・・・・・・。」



「俺の子どもを産むことになる望のことはめちゃくちゃ可哀想だとも思うけど・・・、ごめん、俺は今死ぬほど幸せ。
だから真白からの余計なコトは気にしなくて良いから。
爺さんになるまで待たなくても、俺は今こんなに幸せだからな。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

処理中です...