【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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翌日



「ちょっと顔貸して？」



お昼休みが始まる直前くらいにミツヤマに出勤した私に、キツめの美人さんが腕を組みながらそう言ってきた。



それには社内に残っていた人達がチラチラと私達のことを見ていて、その中には安藤香奈もいる。



昨日は安藤香奈と話すタイミングがなかったので今日は話したいと思っていたこともあり、キツめの美人さんからのその言葉には戸惑う。



「そんなに嫌な顔をしないでよ。
説教とかじゃなくて普通に話したいだけ。」



そう言いながらも凄く怖い顔をしていて・・・。



「絶対にお説教されちゃうやつじゃないですか～。
今日も遅刻をしてごめんなさ～い。
部屋の掃除だけじゃなくて窓掃除までしてたから今日も遅刻しちゃった。」



本当のことを伝えた私にキツめの美人さんは怖い顔を少しも動かすことなく口だけを開いた。



そして・・・



「コレのことで話したいことがあるんだけど。」



そう言って、綺麗にネイルされた人差し指を私のすぐ目の前に持ってきた。



デスクに着いてからすぐにデスクに置いた、昨日青さんから貰った青いタオルハンカチ。
そこに刺繍されている銀色の1つの星をキツめの美人さんが指差した。



「ラーメン、美味しかった？」



私の顔に少しだけ顔を近付け、キツめの美人さんがそんな質問をしてきた。



それにも驚くしかなくて、大人の良い匂いがするキツめの美人さんのことを見上げると、キツめの美人さんは満足そうな顔で笑った。



その顔が凄く凄く綺麗で。



”この人、絶対に青さんのタイプだよね・・・。“



昨日あんなにも楽しくて幸せだと思えた記憶は、こんなにもあっさり”苦しい“に変わってしまった。



”私もこんな顔に生まれたかったな・・・。“



”そしたらもっと、”何か“が変わっていたのかな・・・。“



苦しいと・・・。



悲しいと・・・・。



虚しいと、そればかりを心から訴えられる中、青さんから貰った青いタオルハンカチで一平さんの第2ボタンをおさえ、キツめの美人さんの後ろ姿にノロノロとついて行った。



”青さんの会社の掃除屋の女の人だったんだ・・・。“



”こんなにタイプの女の人を採用してたんだ・・・。“



”付き合ってた時期もあるのかな・・・。“



”あるだろうな・・・。“



”青さんはそういう人だからな・・・。“



”いいな・・・。“



青さんと再会する前の方が、私はここまで苦しくなかったかもしれない。



”羨ましいな・・・。“



青さんから”何か“を受け取る前の方が、私はここまで”悲しい“と思わなかった気がする。



”亜里沙さんから”羨ましい“と言って貰えたけど、私はやっぱりみんなの方が羨ましい・・・。“



青さんから”本物の愛“を貰えたわけではない私は、こんなにも”虚しい“とも思ってしまう。



”もっと欲しくなる・・・。“



”私はもっと欲しい・・・。“



”青さんからもっともっと、もっともっと、いっぱい欲しい・・・。“



「私自身を”普通“に愛して・・・。」



青さんから”普通“に愛して貰ったであろうキツめの美人さんの後ろ姿に、小さく小さく囁いた。



ノンノンも巨乳も処女マ◯コだってなくても、青さんから選んで貰えた沢山の彼女さん達の後ろ姿が、キツめの美人さんの後ろ姿に何重にもなって見えた気がした。