【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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「八嶋さん!宿までありがとうございました!!」



運転手さん、八嶋さんのタクシーで古めの旅館の前まで送って貰うと、青さんが大きな大きな声でそう言った。
それには、私は不満な顔を隠すことなくペコリとだけお辞儀をする。



「私だけでも帰るって言ったのに・・・。」



「ごめんね、望ちゃん!
帰りは奥さんと2人きりで帰りたいからさ!!」



それを言われてしまうと何も言えないやつで、またムスッとしながら八嶋さんのことを見た。



「気を付けて帰ってくださいね。
もう良い感じのお爺さんだし。」



「え・・・・っ、まだオジサンじゃない?」



「八嶋さんいくつ?」



「68。」



「いや、普通にジジイじゃん。」



「いや~!!!そんなことないって!!
最近の老人は若いんだよ!!!
あ・・・!!!川上さんが来た!!
川上さんには婆さんとか言ったらダメだからね!?」



「奥さんの親友がやってる旅館の人にそんなこと言わないよ・・・・・・いや、めっちゃ若いですね!!!
40代の美人女将に見えるんですけど!!!」



八嶋さんの奥さんは迎えることが出来なかったという還暦を迎えたというこの宿の女将さんは、どこをどう見ても40代くらいの美人な人で・・・



そして・・・



「めちゃくちゃ俺のタイプっすね!!
八嶋さん!!俺、こういう顔がタイプで!!
マジで、うん、そうそう、本当はこういう顔がタイプなんっすよ!!!」



「青君・・・、そういうことは思ってても言わない方が絶対に平和に過ごせるって。
せっかく僕が宿まで予約をして望ちゃんのことも連れてきてあげたのに。」



気合いを入れまくらないとすぐにそういうことも言ってしまう青さんのことを、運転席から心配そうに見ている八嶋さん。
そんな八嶋さんには普通に笑いながら私は伝えた。



「私は青さんのことが男として好きとかそんなんじゃないので、全然気にしてないよ。
キモいなって思うだけ。」



「青君、可哀想に・・・。
こんなに良い子なのに・・・。」



青さんのことをめちゃくちゃ“可哀想”という目で見た八嶋さんは、美人女将さんに「後はよろしくね」と言って、奥さんと一緒に先に東京へと戻って行った。



青さんと2人で八嶋さんのタクシーを眺めていると・・・



フッ…と、青さんと私の間に人影が現れ・・・



40代に見える美人女将が、青さんの腕に両手でソッと触れた。



「お部屋までご案内致しますね。」



それには、青さんの顔がデレッとした。



“はあああ!!!?
還暦のマ◯コにまでチ◯コ挿れたいの!!?”



さっきまでは、“流石に還暦のマ◯コなんて興味ないでしょ”と軽く考えていたこの美人女将の存在が、急にめちゃくちゃ怖くなってきた。



そんな私のことを美人女将がチラッと振り向き、め~っちゃ性格が悪そうな女の顔でニッコリと笑ってきた。



“そこの女将さんも旦那さんに先立たれてね。
元気でやっているかたまに顔を出してるんだよ。”



八嶋さんの言葉を思い出し、デレッデレな顔で笑っている青さんの横顔を見て心の中で叫んだ。



“男ってマジでチ◯コ!!!
あのジジイも顔だけじゃなくて精子出しに来てたんじゃないよね!!!?”
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