【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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「こんな時間までお邪魔してごめんね?」



沢山の花が咲いている会議室の扉の前で、大月旦が出る直前に私達に向かってそう言った。
あれからまた随分と長い時間大月旦に私は知恵を与え続け、佐藤君は打てるシュートを教え続け、青さんは色々とうるさくしていた。



「マジでそれな。
社内会議とはいえ俺1件会議すっぽかしてるからな?」



「社長、それは大丈夫ですよ。
大月ホテルの皇子が来社したと社内は大騒ぎでしたからね。
大月ホテルの皇子を放って社内会議に社長が出席したら、そっちの方がみんなから怒られますって。」



「青さんはうるさくしてただけだったけどね?」



「はあ!?俺も色々提案しただろ!!」



「青さんって本当にこういう系は苦手だよね~。
皇子ごめんね?
でもこの人、本当ならもっと仕事出来る人なの。
仕事も普通に依頼してあげてね?」



「うん、仕事も依頼させて貰うし・・・」



言葉を切った皇子が名刺の裏側に万年筆で何かを書き、それを青さんに差し出した。



「これ、俺のプライベートのスマホの番号。
よかったら、今度普通に飲みに行ったりしない?」



「俺そんなに時間ねーんだよなぁ。」



そんなことを言いながらも青さんはその名刺を受け取った。



「青君の時間を少しだけで良いから俺にもちょうだいよ。
その時にチ◯コでも比べよう。」



「え・・・・・っっっ!!」



青さんからそれを言い出していたのに大月旦から言われると青さんはめちゃくちゃ驚き、片手で自分の股間を押さえた。



いや、股間だけではなく何故かもう片方の手で胸まで隠した。



「青君のチ◯コも大きいかもしれないけど、俺もチ◯コの大きさは負ける気がしないよ。
プライベートのお誘いの時にはこっちの番号から連絡をするから、よろしくね?」



「シャワー浴びてから行かねーと・・・。」



「比べるだけだからシャワーはいらないよ?」



「いや・・・何があるか分かんねーし・・・。」



「何か期待をさせちゃってるみたいだね。」



大月旦が楽しそうに笑いながら私の方を見た。



「この人、おバカなんですよね。」



「面白すぎるよね。
・・・今日は凄く楽しかったなぁ。」



本当に楽しそうな顔で笑う大月旦が、今度は佐藤君の方を見た。



「奥さんと2人きりでもお子さん達も一緒にでも、大月ホテルに泊まりにおいでね、”先輩“。
俺宛に連絡をくれればサービスをさせて貰うよ。」



「え・・・・・・っっ!!」



佐藤君は慌てながら両手で自分の身体をペタペタと触り出した。



「服買いに行かないと・・・。」



「普通の服で大丈夫だよ。」



優しい顔で笑った大月旦がその顔のまま私のことを見た。



「今日は本当にありがとう。
俺は大月鉄の孫だしあのホテルを残す為の協力もしたとはいえ、俺自身も自覚していなかった気持ちを引き出すところから始めてくれて、沢山の知恵も与えてくれた。
青君と一緒にいつでも大月ホテルに遊びにおいでね。」



私に対して本当に感謝をしている大月旦に私は頷いた。



いや、頷こうとした。



でも頷くことをやめ、私は言った。



私は”ダメ秘書“だからこの口はどんなことでも言ってしまうから、言った。



「私が大月旦の”本当のところ“を聞き出して大月旦に知恵を与えたのは、大月ホテルの為でもなく大月旦の為でもないよ。」



少し驚いた顔をした大月旦に続ける。



「私は加藤望。
小関の”家“の秘書、加藤の”家“に生まれた。
私の身体も心も小関の”家“の為にある。」



大月旦のことを此処まで歩かせたお兄ちゃんのことを思い浮かべた後、一美さんの姿を思い浮かべ・・・



「私の身体も心も、一美さんの為にある。」



そう言った。
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