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謝った私に鈴木さんは一瞬だけ固まり、でもすぐに笑顔のまま口を開いた。
「私自身が気付いたのもつい最近なんです。」
「いつ気付いちゃったの?」
「本当につい数日前。
庄司さん、婚約者がいたんですね。
全然知らなかったし全然気付けなくて・・・凄くビックリしちゃって、凄く・・・ショックで。」
「普通の婚約とも違うみたいだったし、鈴木さんが気付かないのも仕方ないよ。
でも今ならすぐに気付くんじゃないかな。
先週の金曜日、庄司さんに心の奥底では婚約者のことが女としても好きだっていうことを気付かせ・・・ちゃったんだよね!!
鈴木さんにとっては余計なことだったね!!」
「庄司さん・・・婚約者のことが異性としても好きなんですか・・・?」
可愛らしい笑顔を消し、目をまん丸にしながら驚いている鈴木さんの顔を見て、私の胸までキュッとした。
「うん、本人も気付いてなかったみたいだけどね。」
「そっか・・・。」
私からも視線を逸らし、いつもの笑顔をまた浮かべた鈴木さんが少しだけ下を向いた。
「矢代商会の社長の娘さんといえばめっちゃクールな美女だしね!!」
「・・・会ったことあるんですか?」
「昔、資料でチラッと見ただけ!!
うちのお坊ちゃまのお相手にどうかって一瞬だけ候補になったことがあって、でもうちの調査でその話もすぐに消えたんだよね。」
”何で消えたんだっけ?“
あの時の私は一平さんに婚約者が出来てしまうことがとにかく嫌で。
全然受け止めることなんて出来なくて。
いつもそういう資料はチラッとしか見ることが出来なくて。
お兄ちゃんからは、”だから望はダメ秘書なんだよ“と怒られていた。
チラッとだけ見た資料の中身を少しだけ思い出せそうになった時・・・
「庄司に気持ちは伝えたの?」
こういう系ではポンコツな青さんが、そんなポンコツな質問をした。
「私自身が気付いたのもつい最近なんです。」
「いつ気付いちゃったの?」
「本当につい数日前。
庄司さん、婚約者がいたんですね。
全然知らなかったし全然気付けなくて・・・凄くビックリしちゃって、凄く・・・ショックで。」
「普通の婚約とも違うみたいだったし、鈴木さんが気付かないのも仕方ないよ。
でも今ならすぐに気付くんじゃないかな。
先週の金曜日、庄司さんに心の奥底では婚約者のことが女としても好きだっていうことを気付かせ・・・ちゃったんだよね!!
鈴木さんにとっては余計なことだったね!!」
「庄司さん・・・婚約者のことが異性としても好きなんですか・・・?」
可愛らしい笑顔を消し、目をまん丸にしながら驚いている鈴木さんの顔を見て、私の胸までキュッとした。
「うん、本人も気付いてなかったみたいだけどね。」
「そっか・・・。」
私からも視線を逸らし、いつもの笑顔をまた浮かべた鈴木さんが少しだけ下を向いた。
「矢代商会の社長の娘さんといえばめっちゃクールな美女だしね!!」
「・・・会ったことあるんですか?」
「昔、資料でチラッと見ただけ!!
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”何で消えたんだっけ?“
あの時の私は一平さんに婚約者が出来てしまうことがとにかく嫌で。
全然受け止めることなんて出来なくて。
いつもそういう資料はチラッとしか見ることが出来なくて。
お兄ちゃんからは、”だから望はダメ秘書なんだよ“と怒られていた。
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