【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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「アンタ、若くて格好良い男が大好きだからな。
その見た目があれば男なんていくらでもたぶらかせる。
でもたぶらかした後、アンタどうするんだよ？どう責任取るんだよ？」



望のことではあんなにブスになっていたこの女は、自分のことでは小さく微笑んでいるだけ。



それには一瞬口を閉じようとしたけれど、気合いを入れまくってまた口を開く。



俺にまた喧嘩を売ってきたこの女が一生俺に喧嘩を売ってこないように。



「あんなに若くて純粋な男の子を高校生の頃からたぶらかして、小さな“何か”を1つあげるどころか一緒に暮らしてセックスまでしまくってどうするつもりだよ？」



"お兄ちゃん”と望が動かなければ結婚出来ない男の子のチ◯コを挿れているこの女は、一切ブスな顔をすることなく微笑み続け、そして・・・



「そうですね。」



アッサリと認めた。



それには、もっとムカついてくる。



"強くなった”と思っていたこの女はまだこんなにも弱かったらしい。



"言い返してこいよ。”



心の中でそう思いながら続ける。



「あの子、高校生の頃から好きだったアンタと同棲してセックスまでしまくって、この先誰とも結婚なんて出来ないだろ。
あの子はそういう子だろ、そんな子をたぶらかして31にもなった女が何してるんだよ。」



""私だって好きな男の子と幸せになりたい！！！”って叫んでみろよ。”



そしたら望は立ち上がれるかもしれない。



"ダメ秘書”と言われる望だけど、可哀想なくらいにこの女の幸せを望んでいるから。



"望のことをあの段ボールだらけの部屋から出してみろよ。"



俺には出来ないことを望の所のお嬢様の力を勝手に借りようとしたのに・・・



「そうですよね。」



この女はまたアッサリとそう答えた。



それにはマジで苛ついてくる。



こんなの、マジで死ぬほど苛つく。



「だからアンタ達兄妹はダメなんだよ。
自分が気持ち良くて自分がスッキリすることしかしない。」



「そうなのかもしれません。」



「一見相手のことを考えているようでアンタ達は何も分かってない。
アンタ達金持ちは普通の奴らのことなんて到底理解出来ない。」



「それはそうなんだと思います。」



「あの子をたぶらかすだけたぶらかして、この後どうするんだよ？
あの子は流石に若すぎるだろ。
望の心配をする前にあの子の心配を本気でしてやれよ。」



俺にここまで言われても小さく微笑み続けている”綺麗で正しいお嬢様"に、俺はこのことも言う。



勝手に、ここまで言う・・・。



「望の兄貴が静かに様子を見てるのはアンタが32歳になる時までなんだろ？」



それを伝えた瞬間、お嬢様の瞳は確かに揺れた。



それを見逃すことなく、俺はとどめを刺しにいく。



「あの子とはどうせ結婚なんて出来ないんだから出来るだけ早く解放してやれよ。」



明らかにショックを受けているこの女のことを睨み付け、殺す。



俺に二度と喧嘩を売らない為に。



そして、望のことを立ち上がらせる為に。



「早く離してやれ。
それがアンタに残された最後の仕事だ。」



”叫んでみろよ。"



”お前の本当のところを、俺の前で叫んでみろ。"



”小関の"家”の秘書、加藤の"家”に生まれた加藤望のことを立ち上がらせることが出来るのは、今はお前しかいない。"



そう思うのに・・・



自分のことでは全てを諦めたように笑うこの女の顔を見て、俺までまた死にそうになった。



死にそうなった、その時・・・



「好きな人と一緒に暮らすことはそんなにいけないことなんですか？」



ソっちゃんの静かな声がこの大豪邸のリビングで重く響いた。



それには思わずこの女からソっちゃんに視線を移すと、ソっちゃんはめっっっちゃ格好良い笑顔でゆっくりと俺とこの女の間に立ち・・・



「好きな人と一緒に暮らして、好きな人とセックスをすることはそこまで責められないといけないことなんですか？」



一見この女を守るように立った感じにも見えたけれど、俺にはソっちゃんが自分のことを守る為に俺に喧嘩を売ってきたようにも見えた。



男同士で"ルームシェア”をしているというソっちゃんが俺の前に立ち、めっっっちゃキメ顔で俺のことを見上げてくる。



その顔は写真で見た"ソっちゃん”の顔ではなかった。



増田生命のデキる営業マンの顔だった。