【完】花火の音が終わるまで抱き締めて(カットページのラブシーンも掲載済2023.4.23、詳細ページは内容欄に記載)

Bu-cha

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大学4年生 2月・・・



薄暗い店内、お酒とタバコの匂い・・・大人の笑い声・・・。
扉を開くとそんな大人の空間に包まれる。



「ちゃんと金払うんだよ!!」



母が“ママ”をしているスナックに久しぶりに来た。
お酒が飲めるようになってからはたまに1人で来ていた。



高いお酒と母の手作りの料理。
家でずっと食べていた料理だけど、ここで食べると更に美味しく感じる。
それだからか・・・少し泣きたくもなる。



お酒と料理を少し食べてから顔を上げると、そのタイミングで“ママ”が俺のカウンターの目の前に立った。



「弁護士になりたいと思っているんだ。」



「いいね!なればいいよ!!」



母“には”そんなにアッサリと返事をしてもらい笑ってしまった。



「金の心配はするんじゃないよ!!
こういう時には金を家族にも使うからね!!」



「ありがとうございます・・・。
でも、父さんに反対をされたよ。」



「お父さん?何でだろうね。
凛太郎があの会社に入らなくてもいいって考えだったけどね。」



「うん、それはそうだった。
それよりも俺が優しすぎるから心配をさせた。
心は強いけど、優しすぎるって。
寄り添うだけでは弁護士は務まらないって。」



俺がそう言うと“ママ”が大きな声で笑った。
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