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「海で目開けてたんだ。」
「じいちゃんと泳ぎに行ってた。
水着も着ないで素っ裸で泳いでた。」
それには“お姉さん”も驚いたのか、少し驚いた顔をして・・・でも笑った。
さっきよりも大きく笑っていた。
「早く着替えな?
あんまり遅いと置いてっちゃうよ?」
そう、言って・・・。
この“お姉さん”なら本当に置いていくと分かっているので、俺は慌てて水着に着替えた。
お姉さんについていくとシャワーを掛けられ、そのままプールに向かった。
小学校とは違う大きな屋内のプール。
屋内だからか、変な匂いが強くしている。
お姉さんはプールに持って行った鞄を網の棚にのせると、少しスマホを見ていた。
「一成君のお母さん、一先ず落ち着いたって。
でも、これから入院になるみたい。」
そんなことを、言われ・・・
なんだか、怖くなった・・・。
怖く、なった・・・。
声が、出ない・・・。
声がいつも出ないんだ、俺は・・・。
じいちゃんが言う通り、俺は弱い・・・。
俺は、心が弱い・・・。
俺は、弱いんだ・・・
そう思った時・・・
「一成君が急いで動いたからね。」
「じいちゃんと泳ぎに行ってた。
水着も着ないで素っ裸で泳いでた。」
それには“お姉さん”も驚いたのか、少し驚いた顔をして・・・でも笑った。
さっきよりも大きく笑っていた。
「早く着替えな?
あんまり遅いと置いてっちゃうよ?」
そう、言って・・・。
この“お姉さん”なら本当に置いていくと分かっているので、俺は慌てて水着に着替えた。
お姉さんについていくとシャワーを掛けられ、そのままプールに向かった。
小学校とは違う大きな屋内のプール。
屋内だからか、変な匂いが強くしている。
お姉さんはプールに持って行った鞄を網の棚にのせると、少しスマホを見ていた。
「一成君のお母さん、一先ず落ち着いたって。
でも、これから入院になるみたい。」
そんなことを、言われ・・・
なんだか、怖くなった・・・。
怖く、なった・・・。
声が、出ない・・・。
声がいつも出ないんだ、俺は・・・。
じいちゃんが言う通り、俺は弱い・・・。
俺は、心が弱い・・・。
俺は、弱いんだ・・・
そう思った時・・・
「一成君が急いで動いたからね。」
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