【完】急にプロポーズをされたので・・・念の為付き合うのに、付き合って貰った2ヶ月間

Bu-cha

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私が泣き止むまで、一成が何も言わず抱き締めてくれて・・・片手でお腹を何度も擦ってくれていた・・・。



涙が止まってからも、私はしばらく動けなくて・・・喋れなくて・・・。



一成の大きな手が、私のお腹を撫でてくれるのをずっと眺めていた。



そして、その手を眺めながら・・・やっと口を動かした。
震えてはいなかった。
無理矢理動かしてもいない。



口を、普通に動かした。



「私は、ずっと自分が変なんだと思ってたの。」



「変って?」



「一成と出会った時、私は中学1年生だったんだよ?」



「うん。」



「それなのに・・・あの日、プールで・・・。
“すぐ、追い付くから。俺のお母さんになって。”って言った小学生1年生の“一成君”のことを、格好良いなと思っちゃった。」



「いいじゃん!」



「“お母さん”って言われたのに、私には格好良いと思っちゃった。」 



「よかったよ!」



「それに、一成君が3年生になって選手コースで初めて泳いだ日は・・・もう、“男の子”としても思えなくて・・・。」



「・・・何に見えたの?」




一成を見上げながら、言う。





「分からない・・・。
プールの中を泳ぐ、プールの水の中を泳ぐ・・・“何か”。」
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