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「俺・・・服脱がない方がいい?」



ワイシャツのボタンに手を掛けたまま、天野さんが聞いてきた。



「朝にシャワーは浴びてきた。
ちゃんと・・・ちゃんと、身体も洗って。
まだ筋肉はここまでしかつけられてないけど、俺・・・」



そう言ってから、天野さんの目から涙が流れた・・・。



私は瞬きをしながら起き上がり天野さんを抱き締める。
そんな私の身体を天野さんが少しだけ抱き締め・・・



「俺、気持ち悪いよな・・・。
俺・・・どんなに洗っても、気持ち悪いよな・・・。」



「土曜日に下着だけの姿を見ましたけど、綺麗な身体でした。
私が見たので間違いありません。」



そう言ってから泣き続ける天野さんに笑い掛け、ワイシャツのボタンを外していく・・・



外していこうと思ったけど・・・



「ごめんなさい・・・。
あの・・・初めて誰かのボタンを外すので全然外せません・・・。」



私が泣きそうになりながら謝ると、天野さんが泣きながらも笑った。



珈琲店のソファーの上、裸になり座っている天野さんに股がり・・・
天野さんの身体に少しずつ唇をつけていく。



その度に何度も瞬きを繰り返す・・・。
浅黒い肌、筋肉が沢山ついている肩周りも二の腕も・・・胸も、お腹も・・・



あと・・・



「・・・そこはやらねーのかよ!!」



「私には難易度が高いです・・・っ」



ソコは出来ずに天野さんを見ると、天野さんは面白そうな顔で・・・でも幸せそうな顔で笑っている。



そして・・・
優しく私を抱き締めてくれ、今度はゆっくりとソファーに私を倒した・・・。



「・・・っ・・・っ!!!」



「声我慢すんなよ・・・。」



今度は天野さんから、私の全身に唇をつけられ・・・。
唇どころか舌で舐められ・・・。
その場面を瞬きを繰り返しながら何度も身体を震わせ・・・両手で口をおさえる。



「声、嫌じゃないですか・・・?」



「嫌なわけねーだろ、聞かせろよ。」



「でも、木葉さんが・・・。
処女じゃない子の声とか感じてる反応が・・・天野さんは嫌なんじゃないかって。」



私がそう言うと天野さんは少しだけ驚き、小さく笑った。



「中学の頃な~・・・。
兄貴と2人暮らししてる部屋で、隣の部屋でわざと大声でやりやがった。」



「わざと・・・?」



「俺が姉貴のこと好きだったからな。
牽制された。
あんなことされなくても分かってるつもりだったけど、確かに効果はあった。
家族の前ではイチャイチャしない2人だったから、余計効果があった。」



天野さんが瞳に熱を込めながら私の両足を広げその間に入り、私の顔を真上から見詰める・・・。



そんな天野さんを見ながら瞬きをした瞬間・・・



私の中に、指をゆっくりと入れられた・・・。
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