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それには仏壇の前で剛士君が立ち止まる。
「はい・・・俺ですけど・・・。」
「俺って・・・?
アヤメちゃんとも付き合ってたの・・・?」
お父さんが明らかに困惑した顔で剛士君を見ているので、このやり取りの意味にやっと気付き私は急いで口を開いた。
「お父さん!!この人アヤメさん!!
この人が・・・剛士君がアヤメさんで、アヤメさんが剛士君なの!!!」
私が必死に説明をする・・・。
よく分からない説明だとは思うけど、必死に説明をした。
そしたら、お父さんが困惑した顔のまま私を見て・・・剛士君を見て・・・ジッと見て・・・
「・・・嘘だ~!!!」
と、笑いながら言ってきた。
それには私だけでなく剛士君も苦笑いで・・・。
「あの・・・俺がアヤメでした。」
「いやいや、別人過ぎるでしょう!
これでもカメラマンで色んな人を撮影してきてるから、それくらい分かるよ!」
お父さんが笑いながらそう言うと、剛士君が大笑いをした。
「そう考えると瞳は天才カメラマンだな!!
すげーよ!!
なんで俺がアヤメだって分かったんだよ!!」
剛士君が大笑いをしてから私を見下ろす。
「ごめん、瞳。
俺やっぱり瞳のこと離せねーよ。
本当だったら姉貴と兄貴に見付けてもらうはずだったんだ。
2人とかくれんぼしてたから、7歳の時から。
あの男を殺した後に2人に見付けてもらって、“剛士”って呼んでもらうはずだったんだ。
それで死のうと決めてたんだよ。
なのに、瞳が先に俺を見付けたから。
信じられないことに、俺を見付けたから。」
瞳side........
「はい・・・俺ですけど・・・。」
「俺って・・・?
アヤメちゃんとも付き合ってたの・・・?」
お父さんが明らかに困惑した顔で剛士君を見ているので、このやり取りの意味にやっと気付き私は急いで口を開いた。
「お父さん!!この人アヤメさん!!
この人が・・・剛士君がアヤメさんで、アヤメさんが剛士君なの!!!」
私が必死に説明をする・・・。
よく分からない説明だとは思うけど、必死に説明をした。
そしたら、お父さんが困惑した顔のまま私を見て・・・剛士君を見て・・・ジッと見て・・・
「・・・嘘だ~!!!」
と、笑いながら言ってきた。
それには私だけでなく剛士君も苦笑いで・・・。
「あの・・・俺がアヤメでした。」
「いやいや、別人過ぎるでしょう!
これでもカメラマンで色んな人を撮影してきてるから、それくらい分かるよ!」
お父さんが笑いながらそう言うと、剛士君が大笑いをした。
「そう考えると瞳は天才カメラマンだな!!
すげーよ!!
なんで俺がアヤメだって分かったんだよ!!」
剛士君が大笑いをしてから私を見下ろす。
「ごめん、瞳。
俺やっぱり瞳のこと離せねーよ。
本当だったら姉貴と兄貴に見付けてもらうはずだったんだ。
2人とかくれんぼしてたから、7歳の時から。
あの男を殺した後に2人に見付けてもらって、“剛士”って呼んでもらうはずだったんだ。
それで死のうと決めてたんだよ。
なのに、瞳が先に俺を見付けたから。
信じられないことに、俺を見付けたから。」
瞳side........
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