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エレベーターに乗り込みながら、何かと私を気に掛けてくれる若松さんに弱音を吐いた。
私は今年で社会人になったし、きっと大人の女に一歩近付いた。
それなのに“佐伯ちゃん”と呼ばれ、そのうえ朝人は“朝1番”に帰ってこないまま。
私が家にいる時は1階の電気も付けている。
それは早朝だって夜中だって。
「もう帰ってきちゃったのかな・・・。
それとも、まだ帰ってきてないのかな・・・。」
「何が?・・・やべ、アイス溶けてきた。」
エレベーターの中でアイスコーヒーのように見えるものの上にのっているアイスを食べ始めた若松さん。
そんな若松さんの隣に立ち、若松さんを見上げる。
「味濃いですか?」
「濃厚で旨いやつ!!」
「濃厚だと普通は美味しいですよね~。」
「食ってみる?」
「いらないですよ、間接キスじゃないですか。」
「間接キスとか生きてて気にしたこともねーよ!!」
若松さんが楽しそうに笑っていて、エレベーターは先に経理部がある階に着いた。
若松さんにお辞儀をしてエレベーターを降りると・・・
「この階に用事ですか?」
若松さんも一緒に降りてきた。
「佐伯ちゃんに見せたい物があって、ちょっと待って。
あ、佐伯さんこれ飲む?」
エレベーターは何人も乗っていたし、私は後ろの方に立っていて全然気付かなかった。
佐伯さんも同じエレベーターに乗っていたらしい。
佐伯さんがゆっくりと振り向いてきて、若松さんが持っているアイスコーヒーのように見えるカップを見下ろした。
アイスがなくなっているカップを。
「コーラ!!
俺アイス食いたかっただけだから!!」
「飲み掛けなんていりませんよ~。」
佐伯さんが可愛い笑顔で笑い、エレベーターを出て少し歩いた所にあるトイレへと入っていった。
「間接キスとか少しは気にした方がいいですって!!」
「・・・そんなもん?」
「そんなものです!!」
私が深く頷くと若松さんが神妙な顔になって小さく頷いた。
それからポケットに手を回していて、スマホを取り出した。
スマホを操作している若松さんを待っていると、操作をしながら若松さんは話してきて。
「俺の幼馴染みが画家でさ。
そいつの絵を買って飾ると上手くいくらしいんだよな。」
そんなことを言いながら絵1枚の値段を言っていて・・・
「たっっっっか・・・!!!」
驚く程高かったので驚いていると、もっと安い絵もあると値段を教えてくれて。
「それでも高いですって!!
若松さ~ん・・・そういうの、友達とか会社の人とかに言わない方がいいですよ~。」
怪しい壺を買わせてくる人に若松さんのことが見え始めた時、若松さんが私にスマホの画面を見せてきた。
「これ、SNSとかで見たことない?
結構話題になってる絵を描いてる奴なんだよな。」
そう言って、若松さんが見せてきた絵・・・。
スマホの画面の中にある絵を見て・・・。
その絵の人物の顔を見て・・・。
私は驚き・・・
「これ、私の友達・・・。」
そう呟いた。
だって、いたから。
会長がスマホの画面の中に、絵になっていたから。
私は今年で社会人になったし、きっと大人の女に一歩近付いた。
それなのに“佐伯ちゃん”と呼ばれ、そのうえ朝人は“朝1番”に帰ってこないまま。
私が家にいる時は1階の電気も付けている。
それは早朝だって夜中だって。
「もう帰ってきちゃったのかな・・・。
それとも、まだ帰ってきてないのかな・・・。」
「何が?・・・やべ、アイス溶けてきた。」
エレベーターの中でアイスコーヒーのように見えるものの上にのっているアイスを食べ始めた若松さん。
そんな若松さんの隣に立ち、若松さんを見上げる。
「味濃いですか?」
「濃厚で旨いやつ!!」
「濃厚だと普通は美味しいですよね~。」
「食ってみる?」
「いらないですよ、間接キスじゃないですか。」
「間接キスとか生きてて気にしたこともねーよ!!」
若松さんが楽しそうに笑っていて、エレベーターは先に経理部がある階に着いた。
若松さんにお辞儀をしてエレベーターを降りると・・・
「この階に用事ですか?」
若松さんも一緒に降りてきた。
「佐伯ちゃんに見せたい物があって、ちょっと待って。
あ、佐伯さんこれ飲む?」
エレベーターは何人も乗っていたし、私は後ろの方に立っていて全然気付かなかった。
佐伯さんも同じエレベーターに乗っていたらしい。
佐伯さんがゆっくりと振り向いてきて、若松さんが持っているアイスコーヒーのように見えるカップを見下ろした。
アイスがなくなっているカップを。
「コーラ!!
俺アイス食いたかっただけだから!!」
「飲み掛けなんていりませんよ~。」
佐伯さんが可愛い笑顔で笑い、エレベーターを出て少し歩いた所にあるトイレへと入っていった。
「間接キスとか少しは気にした方がいいですって!!」
「・・・そんなもん?」
「そんなものです!!」
私が深く頷くと若松さんが神妙な顔になって小さく頷いた。
それからポケットに手を回していて、スマホを取り出した。
スマホを操作している若松さんを待っていると、操作をしながら若松さんは話してきて。
「俺の幼馴染みが画家でさ。
そいつの絵を買って飾ると上手くいくらしいんだよな。」
そんなことを言いながら絵1枚の値段を言っていて・・・
「たっっっっか・・・!!!」
驚く程高かったので驚いていると、もっと安い絵もあると値段を教えてくれて。
「それでも高いですって!!
若松さ~ん・・・そういうの、友達とか会社の人とかに言わない方がいいですよ~。」
怪しい壺を買わせてくる人に若松さんのことが見え始めた時、若松さんが私にスマホの画面を見せてきた。
「これ、SNSとかで見たことない?
結構話題になってる絵を描いてる奴なんだよな。」
そう言って、若松さんが見せてきた絵・・・。
スマホの画面の中にある絵を見て・・・。
その絵の人物の顔を見て・・・。
私は驚き・・・
「これ、私の友達・・・。」
そう呟いた。
だって、いたから。
会長がスマホの画面の中に、絵になっていたから。
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