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一瞬、俺のことを知らないのか!?という期待もあったが・・・
「友里の弟でしょ?名前、なんだっけ?」
俺のことは、知られていた。
冷や汗で、オデコから汗が流れてくるくらいで・・・
でも、拭ける余裕も、何もなかった。
「宗・・・」
とだけ答えると、
「シューか!!そうだった!!」
と、また豪快に笑い、何故か手に持っていたタオルで俺のオデコを拭いてくれた。
「朝練で使ったタオル!汗臭いっしょ?」
豪快に笑い続ける、この男みたいな女に、俺はどうしていいのか分からない・・・。
でも、1つだけ言わなければいけない・・・。
「ねーちゃんに、言わないで・・・」
そう、小さな声でお願いすると・・・
男みたいな女は、俺をジッと見た。
「じゃあ、うち来る?」
「うち・・・?」
「うん、うちおいでよ。
友里もそろそろ帰ってくるし。
ほら、一回制服着替えて、その服持ってきて、うちで着ればいいじゃん!」
そんなことを言いながら、落ちていた制服を俺に押し付けてきた。
「友里のお母さーん!!!
私ちょっと用事思い出したから、帰るって友里に伝えてー!!!
あと、シュー借りるからー!!!」
と、叫びながらリビングにドカドカと歩いていく。
俺は呆気に取られ、押し付けられた制服を見る・・・。
それを、またゆっくりと着た。
「友里の弟でしょ?名前、なんだっけ?」
俺のことは、知られていた。
冷や汗で、オデコから汗が流れてくるくらいで・・・
でも、拭ける余裕も、何もなかった。
「宗・・・」
とだけ答えると、
「シューか!!そうだった!!」
と、また豪快に笑い、何故か手に持っていたタオルで俺のオデコを拭いてくれた。
「朝練で使ったタオル!汗臭いっしょ?」
豪快に笑い続ける、この男みたいな女に、俺はどうしていいのか分からない・・・。
でも、1つだけ言わなければいけない・・・。
「ねーちゃんに、言わないで・・・」
そう、小さな声でお願いすると・・・
男みたいな女は、俺をジッと見た。
「じゃあ、うち来る?」
「うち・・・?」
「うん、うちおいでよ。
友里もそろそろ帰ってくるし。
ほら、一回制服着替えて、その服持ってきて、うちで着ればいいじゃん!」
そんなことを言いながら、落ちていた制服を俺に押し付けてきた。
「友里のお母さーん!!!
私ちょっと用事思い出したから、帰るって友里に伝えてー!!!
あと、シュー借りるからー!!!」
と、叫びながらリビングにドカドカと歩いていく。
俺は呆気に取られ、押し付けられた制服を見る・・・。
それを、またゆっくりと着た。
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