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「ほんっっっと、妖精かと思ってどうしようかと思ったから!!」
「大袈裟だよ!」
俺を妖精だと思っていたのは、懐かしい友達、夏生だった。
「すごい久しぶりだよね?
5年ぶりくらいかな?」
「夏生が高校入って最初の頃は、俺も試合見に行ったりはしたけどね。」
「私は、たまにシューが出てる雑誌は立ち読みしたりしてる!」
「立ち読みじゃなくて買ってよ!」
中学2年になり俺は学校生活が落ち着き、夏生も高校の部活が忙しくなっていた。
自然と会う機会が減り、連絡が減り、5年も離れてたことを改めて実感する。
「そんな妖精みたいな服装、結構珍しいよね?
可愛い格好はしてるけど、あんまりフリフリは着てないイメージ。」
「あ~・・・、これ、さっきねーちゃんがくれたやつ。」
「友里の?」
「高校のバスケ部のOG会が今度あるらしくて。
買ったけど似合わないからって無理矢理着せられたよ。」
5年ぶりに会った夏生との会話は、昔みたいに盛り上った。
“楽しい”と、思った。
この格好をするために、俺は“誰よりも可愛くいる”ことが当たり前になっていた。
でも、夏生の前では“なんでもない俺、シュー”でいられる。
そんな懐かしい、不思議な感覚だった。
「大袈裟だよ!」
俺を妖精だと思っていたのは、懐かしい友達、夏生だった。
「すごい久しぶりだよね?
5年ぶりくらいかな?」
「夏生が高校入って最初の頃は、俺も試合見に行ったりはしたけどね。」
「私は、たまにシューが出てる雑誌は立ち読みしたりしてる!」
「立ち読みじゃなくて買ってよ!」
中学2年になり俺は学校生活が落ち着き、夏生も高校の部活が忙しくなっていた。
自然と会う機会が減り、連絡が減り、5年も離れてたことを改めて実感する。
「そんな妖精みたいな服装、結構珍しいよね?
可愛い格好はしてるけど、あんまりフリフリは着てないイメージ。」
「あ~・・・、これ、さっきねーちゃんがくれたやつ。」
「友里の?」
「高校のバスケ部のOG会が今度あるらしくて。
買ったけど似合わないからって無理矢理着せられたよ。」
5年ぶりに会った夏生との会話は、昔みたいに盛り上った。
“楽しい”と、思った。
この格好をするために、俺は“誰よりも可愛くいる”ことが当たり前になっていた。
でも、夏生の前では“なんでもない俺、シュー”でいられる。
そんな懐かしい、不思議な感覚だった。
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