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月曜日、俺の世界は変わっていた。
これまでは、教師として黙々と努力するだけの日々だった。
それが、朝起きた瞬間、学校までの道のり、校舎内を歩く時、生徒達と話す時間、全ての瞬間の色が鮮やかになり濃さを増した。
「創さん今日・・・張り切ってましたよね?
練習キツかったです。」
ミーティング後に女子バスケ部のキャプテンと打ち合わせしていたら言われ、練習にも力が入っていたことに気付く。
それでも、ミーティングルームから更衣室まで向かうメンバー達は、キャッキャと元気に笑いながら去っていく。
今年も良いチームになった。
3年の引退試合、今年も熱い夏になりそうだった。
練習を終えスマホを確認すると、学からメッセージが届いていた。
あいつからのメッセージはいつもくだらない内容が多い。
軽い気持ちで開くと・・・
金曜日、また学と綾瀬、そして早川と俺の4人で飲みに行こうという誘いだった。
学からのメッセージを読み一気に興奮し、急いで返信をする。
あいつのメッセージにこんなに早く返信するのは初めてだった。
早川とは日曜日も会う約束をしていたが、金曜日にも会える・・・
つい数日前まで、卒業式の日の集合写真でしか見ることの出来なかった早川と、俺は会えるようになったんだ・・・。
それも、目を見て、触れて、キスも出来る距離にいる。
どうしようもなく嬉しかった。
何度か作り直したメッセージを、早川に送る。
《金曜日も楽しみにしてる。
部活の後に少しミーティングがあるから、俺は20時頃になる。
俺が着く前に帰るなよ!》
このメッセージに早川はすぐに返信をしてくれ、金曜日までメッセージのやり取りが続いた。
スマホをソワソワと確認することが増え、落ち着かなくも幸せな気持ちで金曜日を迎えた。
これまでは、教師として黙々と努力するだけの日々だった。
それが、朝起きた瞬間、学校までの道のり、校舎内を歩く時、生徒達と話す時間、全ての瞬間の色が鮮やかになり濃さを増した。
「創さん今日・・・張り切ってましたよね?
練習キツかったです。」
ミーティング後に女子バスケ部のキャプテンと打ち合わせしていたら言われ、練習にも力が入っていたことに気付く。
それでも、ミーティングルームから更衣室まで向かうメンバー達は、キャッキャと元気に笑いながら去っていく。
今年も良いチームになった。
3年の引退試合、今年も熱い夏になりそうだった。
練習を終えスマホを確認すると、学からメッセージが届いていた。
あいつからのメッセージはいつもくだらない内容が多い。
軽い気持ちで開くと・・・
金曜日、また学と綾瀬、そして早川と俺の4人で飲みに行こうという誘いだった。
学からのメッセージを読み一気に興奮し、急いで返信をする。
あいつのメッセージにこんなに早く返信するのは初めてだった。
早川とは日曜日も会う約束をしていたが、金曜日にも会える・・・
つい数日前まで、卒業式の日の集合写真でしか見ることの出来なかった早川と、俺は会えるようになったんだ・・・。
それも、目を見て、触れて、キスも出来る距離にいる。
どうしようもなく嬉しかった。
何度か作り直したメッセージを、早川に送る。
《金曜日も楽しみにしてる。
部活の後に少しミーティングがあるから、俺は20時頃になる。
俺が着く前に帰るなよ!》
このメッセージに早川はすぐに返信をしてくれ、金曜日までメッセージのやり取りが続いた。
スマホをソワソワと確認することが増え、落ち着かなくも幸せな気持ちで金曜日を迎えた。
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