156 / 293
11
11-8
しおりを挟む
「・・・わっ、ビックリした、どうしたの?」
深夜、家に帰って来た母ちゃんを玄関で睨み付ける。
扉を開けたばかりの母ちゃんが、疲れた顔をしながら俺を見て驚いている。
待っていたから・・・。
俺はここでずっと、待っていたから。
「ビックリしたのはこっちだよ、どういうことだよ?」
「・・・お母さんだってビックリしたよ!!
言いなさいよ、ビックリするでしょ!!
光一が出向されてるコンサル会社を利用するとは知ってたけど、まさか光一まで来るなんて知らなかったから!!」
母ちゃんがそう言いながら、俺に笑いながらも怒っている。
笑っている・・・。
母ちゃんは、笑っている・・・。
“母ちゃん”だった・・・。
こんなに笑えているのは“母ちゃん”だった・・・。
そんな母ちゃんが、靴を脱ぎ俺の横を通りすぎる・・・。
苦しくなりながらも、俺はその瞬間に母ちゃんの腕を右手で掴んだ。
強く、掴んだ。
驚いた顔をした母ちゃんが俺を振り返った。
“母ちゃん”の顔で、振り返った。
そんな“母ちゃん”の顔を見ながら俺は言葉を出した・・・。
言葉を、出した・・・。
「会社で死神って呼ばれてること、何で俺に言わなかったんだよ!!!??」
そう、怒鳴り付けた。
深夜、家に帰って来た母ちゃんを玄関で睨み付ける。
扉を開けたばかりの母ちゃんが、疲れた顔をしながら俺を見て驚いている。
待っていたから・・・。
俺はここでずっと、待っていたから。
「ビックリしたのはこっちだよ、どういうことだよ?」
「・・・お母さんだってビックリしたよ!!
言いなさいよ、ビックリするでしょ!!
光一が出向されてるコンサル会社を利用するとは知ってたけど、まさか光一まで来るなんて知らなかったから!!」
母ちゃんがそう言いながら、俺に笑いながらも怒っている。
笑っている・・・。
母ちゃんは、笑っている・・・。
“母ちゃん”だった・・・。
こんなに笑えているのは“母ちゃん”だった・・・。
そんな母ちゃんが、靴を脱ぎ俺の横を通りすぎる・・・。
苦しくなりながらも、俺はその瞬間に母ちゃんの腕を右手で掴んだ。
強く、掴んだ。
驚いた顔をした母ちゃんが俺を振り返った。
“母ちゃん”の顔で、振り返った。
そんな“母ちゃん”の顔を見ながら俺は言葉を出した・・・。
言葉を、出した・・・。
「会社で死神って呼ばれてること、何で俺に言わなかったんだよ!!!??」
そう、怒鳴り付けた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる