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第40話 最強最高のご褒美タイム
しおりを挟む放課後になって、琥珀は逃げるように教室を後にした。
隣の女子……雪乃司の視線から避けるようにして、高校を後にする。
「よし……寝るぞ!」
家に逃げ帰り、鞄を床に放り投げてベッドに飛び込む。
夕食まで時間がある。
今からでも、もう一度あの世界に行けるはず。
ワームは倒したが、ヘリヤや他の女性陣がどうなったかは知らない。
無事でいてくれるのか、少しでも早く確認したかった。
ベッドに入って瞳を閉じて、できるだけ何も考えないようにして、睡魔が襲ってくるのを待つ。
やがて意識が遠のいていき、眠りの世界に落ちていった。
「キュッ!?」
「アンバー、きた」
気がつけば、目の前にヘリヤがいた。
場所は浴室。例のごとく、裸の美少女がバスチェアに座っており、周囲では裸のクラスメイトが入浴中である。
「アンバー、がんばった。アンバー……!」
「キュウ!」
そして、召喚されるやいきなり抱擁された。
ヘリヤが裸のまま琥珀に抱き着いて、一糸まとわぬ乳房が押しつけられる。
「あ、ペンちゃんが来たのだな」
「ペンプー、いらっしゃーい!」
ヘリヤの後ろから揚羽と柊木が現れた。
こちらも入浴中だったらしく、裸である。
スタイルの良い二人の裸身が露わになり、琥珀の瞳にしっかりと焼きついた。
「ああ、凍宮院氷雪丸。また召喚されたのね」
落ち着いた声音で、甘井も声をかけてくる。
他の三人のメンバーに比べると胸は小ぶりだが、肌が白くて抜群にきめ細かい。
触ったら、さぞやスベスベしていることだろう。
(いや、触るとか何を言ってんだ僕は)
感覚がマヒして、おかしくなっている。
ヘリヤにひしっと抱きしめられながら、琥珀は「キュイ……」と小さく鳴いた。
「ペンちゃんのおかげで、私達は窮地を逃れることができた。感謝するよ」
「そうそう、ペンプーが囮になってくれたおかげだよー。だから、今日は私達がサービスしちゃう」
「身体を洗ってあげるわ。これくらいで御礼になるとは思わないけれど」
(な、なんですよ……!?)
「アンバー、座る」
ヘリヤに命じられて、バスチェアに座らされる。
まさか、こんなボーナスタイムが待ち受けているとは思わなかった。
ワームの囮になって彼女達を逃がしたご褒美に、四人の美少女が琥珀の身体を洗ってくれたのである。
「キュ、キュウウウウウウウウウウウッ!」
あっちもこっちも、全身をくまなく洗ってもらって、琥珀は快楽に打ちひしがれた。
命がけで戦った甲斐がある。
女子高生が、しかも滅多にいないような美少女達が、こぞって自分の身体を撫でまわして綺麗にしてくれたのだ。
これほどの贅沢、どこぞの石油王でもできまい。
「キュイ……」
(もう好きにしてくれ……)
精魂尽きた様子で、琥珀は湯船に浸かった。
当然のようにヘリヤの膝の上、周囲にはパーティーメンバーの三人も集まっている。
「楽しそうですね、皆さん」
「シャーロット教官」
すると、最後のパーティーメンバーであるシャーロットがやってきた。
こちらも当然のように裸である。
鍛え上げられた女騎士の締まった身体つき、それでいて豊かに実った乳房が琥珀の前に現れた。
「アンバーといったか、再召喚したんですね」
「アンバー、こうろうしゃ。ねぎらう」
「そうですね。彼のおかげで私達は第二階層に進むことができました……本当にありがとう」
「キュイ」
シャーロットが頭を撫でてきた。彼女から触れられるのは初めてのはず。
シャーロットの掌は剣の訓練のためかマメができているが、それでも女性の手である。ちゃんと柔らかかった。
「私もご一緒させてもらいますね。ああ……良いお湯」
シャーロットが四人と一匹のすぐそばで湯に浸かり、心地良さそうに相貌を緩める。
プカプカと二つの島が浮かんでおり、琥珀の視線を引いてきた。
(そういえば……ここで例のスキルを使ったらどうなるんだ?)
琥珀はステータスを表示させる。
―――――――――――――――
水島 琥珀(アンバー)
年齢:16
種族:人間(フロストフェニックス成体)
職業:ヘリヤ・アールヴェントの召喚獣
召喚回数:8
レベル 6
体力 A
魔力 A+
攻撃 A+
防御 B
速度 A+
器用 A
知力 A
魅力 A
スキル
・異世界言語
・変身
・フロストバースト(強)
・スパイラルショット(中)
・飛行(中)
・気配察知
・ヒーリング(中)
・鑑定(人間・魔物・アイテム)
・身体強化
・精神強化
・神の加護(魅了)NEW!
―――――――――――――――
ステータスの最後には『神の加護(魅了)』というスキルが追加されていた。
ワームのドロップアイテムである宝玉を使用した際に追加されたスキルである。
(周りに女の子。しかも裸。ここで魅了なんて発動させたら……)
やってはいけない。そんな破廉恥な。
しかし、一度思いついてしまうと好奇心が止まらない。
「……キュウ」
琥珀はダメなことだと思っていながら、ついついスキルをオンにしてしまった。
「アンバー、すき」
「ペンちゃん、こっちにおいで」
「ペンプー、チューしてー」
「氷雪丸、私はこっちよ」
「うっ……この力は…………はあん」
「キュウッ!?」
周囲にいた五人の美少女・美女が次々と琥珀に抱き着いてきた。
裸のまま。タオルすらまとうことなく、剥き出しの乳房を押しつけてきた。
「ペンギンだ、かわいー!」
「抱っこさせて、私にも!」
「ああんっ、こっち向いてー!」
おまけに、入浴中だった他の女子までどんどん集まってきてしまう。
二十人近い裸の女子が琥珀に群がり、次々と愛を囁いてきた。
「キュイイイイイイイイイイイイイイッ!」
胸胸胸胸胸、そして尻と脚。
天国のような出来事に琥珀は絶叫を上げた。
『神の加護(魅了)』
その力を禁じてとすることを、琥珀は深く心に決めるのであった。
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