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第十話
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『ほぅ、あの女神はお前を呼び出したが、お前の天職が使えないものだと言って、何処かに飛ばしたら、此処に来たのか』
俺は此処に来た経緯を、このマールスという神様に話した。
すると、マールスは関心深そうな顔をしていた。
『お前、運が良かったな。あの女神が使ったと思われる魔法は何処かに飛ばされるか分からない魔法だぞ。下手したら、魔物の巣や溶岩の中に飛ばされたかも知れなかったのだからな』
マールスがそう言うのを聞いて、背筋がゾッとした。
そう訊くと、俺は運が良いな。
「ところで、此処は何処なんだ?」
『此処はマルスパゴス。あの堅物女が我を封印した土地だ。我を奸計に嵌めて、壺に封印しただけに飽き足らず、この地に封印したのだっ』
壺に封印して、この岩山に封印するとか。手が込みすぎだな。
「其処までする所を見ると、あんた、何かしたのか?」
『・・・・・・いや、ちょっとあいつを馬鹿にして、それに怒って壺に封印したのだ』
それだけ、壺に封印するとか、どんな事を言ったんだ?
『まぁ、そんな事よりも、お前の事だが。マゴイチとか言ったな。我はマゴイチと呼ばせてもらうぞ』
「ああ、俺はあんたを何て呼べばいい?」
『ふん。そんな決まりきっている事を訊ねてどうする。マールス様に決まっているだろうがっ』
幻体のマールスは胸を張って答えた。
「はいはい。分かりました。マールス様」
『うむ。素直で宜しい』
言われた通りに呼ぶと、マールスは喜んでいた。
この男神。チョロイ感じがする。
おだてたら、色々な事を教えてくれる気がした。
『それで、マゴイチよ。お主は、これからどうするのだ。此処は封印された土地。此処から出るのも至難。その上、お前はもう元の世界に帰れないのだから、行く宛ても無かろう』
「まぁ、とりあえず、此処を抜け出してから考える・・・・・・今なんて、言った?」
今、凄い重要な事を言った気がしたので俺は聞き返した。
『うん? 此処から出るのも至難と言っただけだが』
「その後っ、元の世界がどうとか言っていただろうっ」
嘘であってくれと思いつつ訊ねた。
だが、現実は無情であった。
『お前達は元の世界に帰れないと言ったのだ。異世界から人を召喚するという事は、世界に穴を開けるという事だからな。出来た穴を塞がなければ、亀裂が生まれて世界が崩壊してしまう。だから、異世界人の召喚は滅多に行われないのだ』
・・・・・・あんの、女神っ。本当にクソだなっ。
そんな大事な事を隠すとかっ。
「じゃあ、その穴を塞いで時間を置けば、俺達は帰る事は出来るのか?」
『亀裂が入らない様に時間を置けば出来るが、その時間は数百年は掛かるぞ。世界は広いようで、脆いからな』
「そんな・・・・・・」
世界の壁の修復に数百年掛かるとか、どう考えても無理と言えた。
元の世界に変える事は実質不可能と分かった俺は、その場で膝をついた。
元の世界ではやりたい事が沢山あったと言うのに。
『・・・・・・まぁ、暫くは此処に居るのだ。これからの事はじっくり考えるのが良かろう。幸い、此処は時が止まった大地。どれだけ、思考に時間を使っても、外の世界では一分も満たぬであろうな』
そう言ってマールスは壺の中に引っ込んだ。
・・・・・・此処から、出たとしても、俺はどうするべきだろうか?
俺は此処に来た経緯を、このマールスという神様に話した。
すると、マールスは関心深そうな顔をしていた。
『お前、運が良かったな。あの女神が使ったと思われる魔法は何処かに飛ばされるか分からない魔法だぞ。下手したら、魔物の巣や溶岩の中に飛ばされたかも知れなかったのだからな』
マールスがそう言うのを聞いて、背筋がゾッとした。
そう訊くと、俺は運が良いな。
「ところで、此処は何処なんだ?」
『此処はマルスパゴス。あの堅物女が我を封印した土地だ。我を奸計に嵌めて、壺に封印しただけに飽き足らず、この地に封印したのだっ』
壺に封印して、この岩山に封印するとか。手が込みすぎだな。
「其処までする所を見ると、あんた、何かしたのか?」
『・・・・・・いや、ちょっとあいつを馬鹿にして、それに怒って壺に封印したのだ』
それだけ、壺に封印するとか、どんな事を言ったんだ?
『まぁ、そんな事よりも、お前の事だが。マゴイチとか言ったな。我はマゴイチと呼ばせてもらうぞ』
「ああ、俺はあんたを何て呼べばいい?」
『ふん。そんな決まりきっている事を訊ねてどうする。マールス様に決まっているだろうがっ』
幻体のマールスは胸を張って答えた。
「はいはい。分かりました。マールス様」
『うむ。素直で宜しい』
言われた通りに呼ぶと、マールスは喜んでいた。
この男神。チョロイ感じがする。
おだてたら、色々な事を教えてくれる気がした。
『それで、マゴイチよ。お主は、これからどうするのだ。此処は封印された土地。此処から出るのも至難。その上、お前はもう元の世界に帰れないのだから、行く宛ても無かろう』
「まぁ、とりあえず、此処を抜け出してから考える・・・・・・今なんて、言った?」
今、凄い重要な事を言った気がしたので俺は聞き返した。
『うん? 此処から出るのも至難と言っただけだが』
「その後っ、元の世界がどうとか言っていただろうっ」
嘘であってくれと思いつつ訊ねた。
だが、現実は無情であった。
『お前達は元の世界に帰れないと言ったのだ。異世界から人を召喚するという事は、世界に穴を開けるという事だからな。出来た穴を塞がなければ、亀裂が生まれて世界が崩壊してしまう。だから、異世界人の召喚は滅多に行われないのだ』
・・・・・・あんの、女神っ。本当にクソだなっ。
そんな大事な事を隠すとかっ。
「じゃあ、その穴を塞いで時間を置けば、俺達は帰る事は出来るのか?」
『亀裂が入らない様に時間を置けば出来るが、その時間は数百年は掛かるぞ。世界は広いようで、脆いからな』
「そんな・・・・・・」
世界の壁の修復に数百年掛かるとか、どう考えても無理と言えた。
元の世界に変える事は実質不可能と分かった俺は、その場で膝をついた。
元の世界ではやりたい事が沢山あったと言うのに。
『・・・・・・まぁ、暫くは此処に居るのだ。これからの事はじっくり考えるのが良かろう。幸い、此処は時が止まった大地。どれだけ、思考に時間を使っても、外の世界では一分も満たぬであろうな』
そう言ってマールスは壺の中に引っ込んだ。
・・・・・・此処から、出たとしても、俺はどうするべきだろうか?
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