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第十二話
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『では、これより指導を始める』
「よろしくお願いします」
指導すると言うが、このマールスは本体は壺の中だ。今、見せているのは幻だ。
それで、どうやって指導すると言うのだろうか?
俺の疑問の眼差しを感じ取ったのか、マールスは笑みを浮かべた。
『我の本体は出る事は出来ぬが、このような事は出来るぞ』
そう言ったマールスの幻の様に揺らめいていた身体が輝きだした。
その輝きが止むと、マールスの身体が実体化した。
幻の様に揺らめく事も無く、本当の身体の様に形をなしていた。
「これは、いったい・・・・・・」
『なに、魔力を注いで身体を形成しただけの事だ。それに、この様な身体があっても』
マールスは壺へと手を伸ばした。
その伸ばした手が近付き、壺に触れる所まで来ると、バチっという音を立てて弾かれた。
『見ての通り、弾かれるのでな。出る事は叶わん』
忌々しそうに告げるマールス。
むぅ、それは可哀そうだな。
『という訳で、ビシビシと指導して、我をこの忌々しい壺から抜け出せる様にするからな』
「了解した」
『では、まずは構えよ』
そう言われた俺は我流の構えを取る。
正直、喧嘩はしなれているが、武道とかは無縁であった。
その為、構えなど見よう見真似であった。
その構えを見たマールスは何も言わず、ジッと見ていた。
『・・・・・・むぅ、我が知る武術のどの構えにも当てはまらんが、構えから見るに、それなりに人を殴って来たと言う事は分かるな』
俺の構えを見るなり、そう呟くマールス。
流石は武神と言うだけはある様で、構え一つで其処まで分かるか。
存外、馬鹿に出来ないなと思えてきた。
『では、まずは何処まで出来るか見せてもらおうか。ほれ、打ってこい』
マールスが攻撃をしてこいと手招きしてきた。
マールスは特に構えておらず、悠然と立っていた。
構えている俺にその態度。神様としての傲慢か? それとも、俺がマールス相手に勝つ事は無いと分かっているのか?
どちらかなのかは知らないが、俺は拳に力を込めて、一撃を繰り出した。
狙いはマールスの顔を狙った右ストレート。
マールスは迫りくる拳を見ても何の行動を起こさなかった。
後数センチで、拳が顔に当たるという所で、俺の腕に何かが当たった。
そう感じた瞬間、俺の拳は弾かれた。
何だ。これは?
マールスが、何をしたのか分からないが、俺は構わず殴り続ける。
だが、どの攻撃もマールスに当たる事なく弾かれていた。
「りゃあああっ」
叫びと共に蹴りを見舞ったが、これも何かに弾かれた。
何かに攻撃を弾かれている様であったが、俺は構わず攻撃を続けたが、攻撃は通らなかった。
まだ、攻撃を続けようとしたが。
『落ち着け』
その一言と共に放たれた掌底。
パンっと乾いた音と共に、俺は後ろに吹き飛ばされた。
それほど、強く放たれなかった様で、痛みなど感じる事はなかったが、俺は別の意味で驚愕した。
マールスが放った掌底が当たる瞬間まで、全く見えなかったからだ。
驚く俺に、マールスは冷静に話し出した。
『がむしゃらに攻めるだけでは、相手を倒す事など出来んぞ。守りも考えない攻め等、無謀の一言に尽きる』
俺の攻撃をそう批評するマールス。
この男神。本当に強いな。
封印されたというから、それほど強くないと思ったけど違ったか。
『お前の戦い方は、パンクラチオンよりも拳闘の方が良いな。蹴り有りの奴を教えても良いか』
俺の戦い方を見たマールスがブツブツと呟いていた。
『まずは、基礎を教える。その後で、我が編み出した武術を教えても良いか。後は魔法も教えるか』
俺をどのように教えるか考えている様だ。
『教え方も決まった。今日は体力がどれほどあるか知りたいので、我に撃ち込んで来い。一撃でも当てれば、今日は終わりにしてやる』
「了解した。おりゃあああっ」
マールスの言葉に従い、俺は攻撃を再開した。
しかし、どれだけ打ち込んでも、俺の攻撃はマールスの身体に当たる事はなかった。
マールスが今日は此処までと言う頃には、俺はその場で大の字で倒れていた。
「よろしくお願いします」
指導すると言うが、このマールスは本体は壺の中だ。今、見せているのは幻だ。
それで、どうやって指導すると言うのだろうか?
俺の疑問の眼差しを感じ取ったのか、マールスは笑みを浮かべた。
『我の本体は出る事は出来ぬが、このような事は出来るぞ』
そう言ったマールスの幻の様に揺らめいていた身体が輝きだした。
その輝きが止むと、マールスの身体が実体化した。
幻の様に揺らめく事も無く、本当の身体の様に形をなしていた。
「これは、いったい・・・・・・」
『なに、魔力を注いで身体を形成しただけの事だ。それに、この様な身体があっても』
マールスは壺へと手を伸ばした。
その伸ばした手が近付き、壺に触れる所まで来ると、バチっという音を立てて弾かれた。
『見ての通り、弾かれるのでな。出る事は叶わん』
忌々しそうに告げるマールス。
むぅ、それは可哀そうだな。
『という訳で、ビシビシと指導して、我をこの忌々しい壺から抜け出せる様にするからな』
「了解した」
『では、まずは構えよ』
そう言われた俺は我流の構えを取る。
正直、喧嘩はしなれているが、武道とかは無縁であった。
その為、構えなど見よう見真似であった。
その構えを見たマールスは何も言わず、ジッと見ていた。
『・・・・・・むぅ、我が知る武術のどの構えにも当てはまらんが、構えから見るに、それなりに人を殴って来たと言う事は分かるな』
俺の構えを見るなり、そう呟くマールス。
流石は武神と言うだけはある様で、構え一つで其処まで分かるか。
存外、馬鹿に出来ないなと思えてきた。
『では、まずは何処まで出来るか見せてもらおうか。ほれ、打ってこい』
マールスが攻撃をしてこいと手招きしてきた。
マールスは特に構えておらず、悠然と立っていた。
構えている俺にその態度。神様としての傲慢か? それとも、俺がマールス相手に勝つ事は無いと分かっているのか?
どちらかなのかは知らないが、俺は拳に力を込めて、一撃を繰り出した。
狙いはマールスの顔を狙った右ストレート。
マールスは迫りくる拳を見ても何の行動を起こさなかった。
後数センチで、拳が顔に当たるという所で、俺の腕に何かが当たった。
そう感じた瞬間、俺の拳は弾かれた。
何だ。これは?
マールスが、何をしたのか分からないが、俺は構わず殴り続ける。
だが、どの攻撃もマールスに当たる事なく弾かれていた。
「りゃあああっ」
叫びと共に蹴りを見舞ったが、これも何かに弾かれた。
何かに攻撃を弾かれている様であったが、俺は構わず攻撃を続けたが、攻撃は通らなかった。
まだ、攻撃を続けようとしたが。
『落ち着け』
その一言と共に放たれた掌底。
パンっと乾いた音と共に、俺は後ろに吹き飛ばされた。
それほど、強く放たれなかった様で、痛みなど感じる事はなかったが、俺は別の意味で驚愕した。
マールスが放った掌底が当たる瞬間まで、全く見えなかったからだ。
驚く俺に、マールスは冷静に話し出した。
『がむしゃらに攻めるだけでは、相手を倒す事など出来んぞ。守りも考えない攻め等、無謀の一言に尽きる』
俺の攻撃をそう批評するマールス。
この男神。本当に強いな。
封印されたというから、それほど強くないと思ったけど違ったか。
『お前の戦い方は、パンクラチオンよりも拳闘の方が良いな。蹴り有りの奴を教えても良いか』
俺の戦い方を見たマールスがブツブツと呟いていた。
『まずは、基礎を教える。その後で、我が編み出した武術を教えても良いか。後は魔法も教えるか』
俺をどのように教えるか考えている様だ。
『教え方も決まった。今日は体力がどれほどあるか知りたいので、我に撃ち込んで来い。一撃でも当てれば、今日は終わりにしてやる』
「了解した。おりゃあああっ」
マールスの言葉に従い、俺は攻撃を再開した。
しかし、どれだけ打ち込んでも、俺の攻撃はマールスの身体に当たる事はなかった。
マールスが今日は此処までと言う頃には、俺はその場で大の字で倒れていた。
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