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18歳になったよ!
困っちゃうよ~
しおりを挟む吹きさらすブリザード。
ここは南極かな?ペンギンに会えるかしら?
それとも北極?それなら会えるのは、白熊だね!
なんて現実逃避をしていたのだが、会場のガヤガヤが段々静まって、ヒソヒソになっている。
どう考えても、ヤバたん。
「愛し子様、こちらの非礼をお詫び申し上げます」
会話に入って来たのは、実のおとーちゃん。
非礼だと思うなら最初から、話の擦り合わせをしておけよ!
私が凍死するだろ!
…って、私じゃなくてシリウスに謝れよ!
そう言って私に頭を下げてくる。
……どうしたらいいの?コレ。
謝ったのを認めないといけないよね?
しかも謝ったは私。
仕方がない。
「ねぇ、ロワどうしたらいい?」
「本来なら、礼を受け取った。と返すのですが…ルーチェはそのままで。私の言葉に頷いて下さい」
ヒソヒソとロワと話し、ロワの言葉を聞く。
「人間。我らが愛し子が非礼を許すそうです」
再び人間呼び。
ロワさんお嫌いなのですね~……と感心しながらも頷く。
「おぉ、寛大なお心に感謝を。して、竜王陛下…愛し子様とお言葉を交わすことが難しいのであれば、せめて御尊顔を拝啓させては頂けませんでしょうか?会場の皆様も喜ばれるでしょう」
……それバレるやん。
ダメなやつやん。
そして、また空気読まないの?えっと…にゃらんとらさん?
あれ?違うな?なんだっけ?
「人間。私達の愛し子は、貴方達が原因で酷く気分を害しています」
……ナニ言っちゃってんの?ロワさん?
気分を害してるのは、君じゃないの?
「大丈夫か?私の愛し子」
……ナニ言っちゃってんの?シリウス?
しかもどさくさに紛れて、「私の」とか言ってるし…。
「なら、もう部屋へ行こ!」
……ナニ言っちゃってんの?ルス?
ここで帰ったらちょっとダメな雰囲気なのに?!
…いや、もしかして部屋に戻ってよい感じなのでは?
「なんと!!それはそれは…差し出がましい事を申しま」
「疲れたのであれば、もう部屋へ戻っても大丈夫だ」
にゃらんとらさんの言葉に、被せる様にシリウスが話す。
「いえ、私達が退場するべきでした。愛し子様、ご挨拶が出来たこと大変嬉しく思います。我々はこれで失礼します」
直ぐにおとーちゃんが言葉を紡ぐ。
なんともちぐはぐなハイラントの二人。
一体何がしたいんだ?よく分からん…。
そんな事を考えている間に、にゃらんとらさんとおとーちゃんは去っていった。
それにしても、この数分間でむっちゃ疲れた。
喉渇いた…。
「喉が渇いたのか?私の愛し子。暫く待っていてくれ」
そう言って、シリウスが席を外した。
「……ねぇ、さっきから気になってたんだけど、なんで皆名前じゃなくて『愛し子』って呼んでるの?」
「あーそのことかぁ~。名前を読んだらバレるでしょ?一応の気遣い?」
「?なんかい!」
「まぁまぁ。愛し子なので今顔を隠せていても、その内バレるでしょう。現在はヴェールを被っているので顔も声も色も分かりません。あいつらが帰るまでは何とかなるかと…」
「まぁ、その内にバレるけどね」
そうですよね!
なんせ私は数百年前に現れた白の愛し子以来の、白ですからね!
てか、おとーちゃんは気付いてると思うよ?
なんせ、元の私を知ってるし。
まぁ、何を企んでいるかはわかんないけど…。
「でも幻術とか駆使したらよくない?」
「それならば、顔が割れない限りはなんとかなるかもしれないな」
そう言って話しかけて来たのは、飲み物を手に持ったシリウス。
もしやこの機に乗じて、お外に遊びに行けるのでは?と思ってしまう。
それに発明品をこれからもたくさん作る予定なので、直接工房に顔出ししていろいろ意見を交わしてみたりとか出来るかも?
いや…いっそうのこと、商会経営しちゃう?
「ルーチェ…やりたいことが、たくさんあることは良いと思いますが、問題が片付いてからにしましょう」
地味に現実逃避をし始めた私をロワが窘めた…。
いいじゃない…夢は無限大だよ?その第一歩が妄想なんだよ?
妄想するのとしないとでは今後に大きな差が出ますからね!
どう考えても、この後に面倒事が待ち構えてることが分かってるしね!
取り敢えず、帰ってきたシリウスから飲み物を受け取ろうとしたんだが、シリウスは手ぶらなんだよ…。
忘れたの飲み物?
「あぁ、飲み物は部屋に用意するように伝えてきた。もう、戻っても大丈夫だ」
その言葉に何だかどっと疲れが出たので、部屋へと下がることにした。
いやぁ…これはどう考えても、作戦会議が必要でしょ!!
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