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第二十話:話し合いセカンド
しおりを挟む「あのマホ様、聞きたいことがあります」
「なんでしょう?」
しばらく二人とも考え込んでたため気づかなかったが大分時間が経ったように思う。もう部屋に戻ったほうがいいのではないかしら。
「あの....こういう事聞くのも失礼かと思うのですが...なぜ、マホ様は家出されたんですか? 」
「何故ってイラス様の結婚が理由よ」
「イラス様の結婚ですか?」
マリーは首を傾げてる。
「それは王様だから結婚するのは当たり前だけど、私みたいなのがいたら相手に失礼でしょう? 結婚してからだったらあれだけど、結婚する前からってないと思うの」
「それはどういうことだ?」
突然後ろから声がしてびっくりです。勇者様が帰ってきたようです。
「そのままの意味です」
勇者様もマリーも不思議そうな表情です。
「マホ様、家出する前にイラス様と話したと思うのですがどういう内容だったか聞いてもいいですか?」
それは正直あまり話したくない。でもマリーは真剣な表情だ。勇者様も頷いている。
「えーと。嫁をもらうことにしたって言われて私に部屋を替わるようにって…」
私が仕方なくボソボソと話すと二人とも驚いたように
「「それだけ?」」
と聞いてきます。他に何かあったかしら? あったら覚えてると思うけど。
「ああ、そういえば私の年齢のことも言ってたような気がする。それと嫁をとるがいいかって聞かれたから、いいわって答えたわ。衣装のことも心配するなって言われたかな?」
勇者様もマリーも頭を抱えてます。
「ヘタレだ」
「そうですね。イラス様の言ってた事と話が全然違います」
二人とも何を言ってるんですかね? さっぱりです。
「まあ、ヘタレの事はどうでもいい。これからどうするかだ。取り敢えず落ち着くまでは俺の領地にいたほうがいい。ここは相手にばれてるからまた襲われる危険がある」
「まだ狙われますか?」
「首謀者がわかってないから狙われると考えたほうがいい」
仕方ないですね。また狙われるのは怖いです。マリーもいるんだし我儘言えないよ。
「勇者様、マホ様はジパングショップに行きたがってたのですが無理でしょうか?」
マリーが尋ねてくれてる。さすがマリー、侍女の鑑だよ。
「あー。さすがに行きたい気持ちもわかるから反対できないな。明日はジパングショップに行ってから俺の領地に行くとしよう」
どうやらマリーのおかげでジパングショップに行けるみたい。いったいどんな店なんでしょう? 楽しみですね。
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