46 / 50
第四十六話:王とは ‐イラス視点
しおりを挟む
尋問室に居たはずのクリスティーナ嬢と、部屋を抜け出したと思われるマホが居なくなった。
私は、すぐさま捜索したが見つからず。
ノーク侯爵家の状況を調べさせた。
しかし、隠蔽に走っていたノーク侯爵家に謹慎を命じてからは彼らは動いていない。いや、動けない状況であった。
では、クリスティーナ嬢が自力で脱出し、マホを攫ったと考え、捜索をしていた。
だが、一向に二人の行方は解らなかった。
「いったいどこへ…」
「本当に心当たりは無いのか?」
「ああ、尋問官も一緒に姿を消しているし。勇者様の魔法か何かで探せないか?」
「流石に居場所が解らない相手を見つける事は出来ない。せめて、俺に手紙が届けばその場所へ飛べるんだが」
流石の勇者様もお手上げらしい。
どうすれば…。
「イラス様!」
「どうしたメリー、なにか解ったのか!」
「ええそれが…、どうやら尋問官が入れ替わっていたようで、本物の尋問官の遺体が発見されました…」
「本物の…?」
詳しく話を聞くと。
なんとクリスティーナ嬢の尋問を担当していたのは、別の尋問官だったらしい。
通りでクリスティーナ嬢から何の自白も得られないはずだ。
「尋問官とグルだった訳か」
「いいえ、どうやらその尋問官、ピルスナー辺境伯領から来たようで」
「ピルスナー辺境伯? 彼はノーク侯爵家とは仲が悪かったハズだ」
「ええ、ですからおかしいと」
私は考え込む。
「そのピルスナー辺境伯とは?」
「勇者様…、そうだな、彼は最近浪費が激しいらしい。それと前々から養子にした令嬢を私の元に嫁がせかっていた。その申し出はクリスティーナ嬢を言い訳に断っていた訳だが」
「…もしや今回の事件。俺達はとんでもない思い違いをしていたのかもしれない…」
「なに?」
勇者様が突然そんな事を言い出す。
「いったいそれは…」
「ん?ちょっとまて」
私が聞き返そうとすると、突然勇者様は手を上げて待てという。
として空中に半透明の板を出した。
「それは…?」
「これは、マホ様からの手紙だ」
「手紙!?それが?」
「ああ、正確には”メール”なんだが、便宜上は手紙としている。魔法の手紙とでも思ってくれ」
「そ、そうか。それでマホは無事なのか!?」
「ああ、だが色々と自体が緊迫しているらしい。ちょっと行ってくる」
「私も同行しよう」
「いや、それは…」
「頼む…」
私は勇者様に頼み込み頭を下げる。
マホの為なら私の頭位いくらでも下げてやる。
「解った」
そういうと勇者様は私を連れてマホの元に飛んだ。
「旦那様! 勇者様! クリスティーナ様を助けてください!」
そういいながら転移した先で、マホは泣きながら私の胸に飛び込み、勇者に悲願した。
私は、すぐさま捜索したが見つからず。
ノーク侯爵家の状況を調べさせた。
しかし、隠蔽に走っていたノーク侯爵家に謹慎を命じてからは彼らは動いていない。いや、動けない状況であった。
では、クリスティーナ嬢が自力で脱出し、マホを攫ったと考え、捜索をしていた。
だが、一向に二人の行方は解らなかった。
「いったいどこへ…」
「本当に心当たりは無いのか?」
「ああ、尋問官も一緒に姿を消しているし。勇者様の魔法か何かで探せないか?」
「流石に居場所が解らない相手を見つける事は出来ない。せめて、俺に手紙が届けばその場所へ飛べるんだが」
流石の勇者様もお手上げらしい。
どうすれば…。
「イラス様!」
「どうしたメリー、なにか解ったのか!」
「ええそれが…、どうやら尋問官が入れ替わっていたようで、本物の尋問官の遺体が発見されました…」
「本物の…?」
詳しく話を聞くと。
なんとクリスティーナ嬢の尋問を担当していたのは、別の尋問官だったらしい。
通りでクリスティーナ嬢から何の自白も得られないはずだ。
「尋問官とグルだった訳か」
「いいえ、どうやらその尋問官、ピルスナー辺境伯領から来たようで」
「ピルスナー辺境伯? 彼はノーク侯爵家とは仲が悪かったハズだ」
「ええ、ですからおかしいと」
私は考え込む。
「そのピルスナー辺境伯とは?」
「勇者様…、そうだな、彼は最近浪費が激しいらしい。それと前々から養子にした令嬢を私の元に嫁がせかっていた。その申し出はクリスティーナ嬢を言い訳に断っていた訳だが」
「…もしや今回の事件。俺達はとんでもない思い違いをしていたのかもしれない…」
「なに?」
勇者様が突然そんな事を言い出す。
「いったいそれは…」
「ん?ちょっとまて」
私が聞き返そうとすると、突然勇者様は手を上げて待てという。
として空中に半透明の板を出した。
「それは…?」
「これは、マホ様からの手紙だ」
「手紙!?それが?」
「ああ、正確には”メール”なんだが、便宜上は手紙としている。魔法の手紙とでも思ってくれ」
「そ、そうか。それでマホは無事なのか!?」
「ああ、だが色々と自体が緊迫しているらしい。ちょっと行ってくる」
「私も同行しよう」
「いや、それは…」
「頼む…」
私は勇者様に頼み込み頭を下げる。
マホの為なら私の頭位いくらでも下げてやる。
「解った」
そういうと勇者様は私を連れてマホの元に飛んだ。
「旦那様! 勇者様! クリスティーナ様を助けてください!」
そういいながら転移した先で、マホは泣きながら私の胸に飛び込み、勇者に悲願した。
1
あなたにおすすめの小説
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる