ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと

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第25話

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 ドロップした指輪の効果の確認だ。鑑定のスキルなんて持っていないのだから、ギャンブルで装備してから能力を見るしか方法がない。

 少しドキドキしながら、指輪に指を通す。そしてステータスを開き効果を確認すると、「素早さ+3」と書かれている。
(お!効果付きか。……ちょっとしょぼいか?)

コボルトからドロップする指輪のプラスされる数値は1~5だ。そのため、今回ドロップした指輪は中途半端なものとなる。

___

 魔法の武器や防具、装飾品には他者に奪われ、使用された時に対するペナルティーを付けることができる。だが、魔物は別だ。奪ったとしてもペナルティーは発生しない。

 こんな事件が存在している。ある日のことだ。指輪のドロップを手に入れた探索者がいた。だが、それには装飾がしっかりとされており、宝石が散らばされている。そのため、高価なものだと推測できる。
 その指輪に目が眩んだものがいた。受付の買い取り係だ。指輪を売ろうとしたのか、つけてみたかったのかはわからない。だが、買い取りはしないと冒険者は伝えていた。

 そう、ペナルティーが付けられていたのだった。受付の人が指輪に指を通したところ、入れた指の付け根から爆発した。自分以外のものが指輪をつけたときに、その指を爆発させるという効果がついたものだ。

 爆発と共に、流れる血。そこから緊急性が加味され、救急車が呼ばれる。受付をしていた者は、ダンジョンに潜ったことがない者だ。そのため、ペナルティがあることを知るよしもなかった。

___

 この事件から、売る前に奪われる可能性があることに考えが至る。そのため、ペナルティを設定した。その設定内容は、所有者以外、指輪を指に通すことができないというものだ。爆破よりは安いペナルティーだ。
 値段としては二十五万円での買い取りだった。
(まあ、今欲しいステータスを補うことができる装飾品だ。売るわけがない。もっと収入が欲しいところだな……)
もうすぐ行くと、オークが敵として現れる。

 そいつを殺すことで、豚肉がドロップする。その豚肉が高い。収入を安定させるには、このオークを殺すことが一番だろう。
(その前に短剣を新調しないといけないな……)

「今までありがとうな」

 鞘の上から刃を撫でる。あのコボルトとの戦いにより、刃の消耗が激しく、刃が欠けたのだ。
(また、あの店で短剣を探さないとな……)
ずっと使っていきたいほど使い勝手が良く、俺のスキルとも相性がいい。

 買いに行くとすれば、明日かな?今日はもう疲れた。買取所付近にあるシャワー室で体を軽く洗い、うとうとしながら家に帰る。スタミナと精神面での疲労が限界を迎えている。いつもよりも早く、十四時の帰宅だ。

 家に帰り、ベッドに倒れ込んだ。バッグの中には指輪やその効果が書かれた紙が入っているのだが、見る気が起きない。そしてまぶたが急激に重くなり、視界が暗転した。

***
 腹が減り目が覚めた。もう夜だろう。
 寝たことによりある程度の疲れを取ることができたはずだ。寝る前に閉めていたカーテンを開けた。夜の暗闇ではなく、朝日が出迎えてくれたのだった。

 慌ててスマホを手に取り、ホーム画面から今日の曜日を見る。ダンジョンでコボルトと戦った次の日になっていたのだった。睡眠時間は十五時間だ。あの睡眠は昼寝のようなもので、ある程度の疲れを取るためのものと考えていた。

 これほど眠るのは予想外のことだった。

「なんで起こしてくれなかったの!?」

 と親に聞いてみた。起こしに部屋に入ったが起きなかったようだ。死んだように眠っていたらしい。脈の確認もしていたようだ。

 本当に死体だと思われていたことに少しショックを受ける。しかも晩御飯がハンバーグだった。もう、好物の時にこれだ。あんな戦闘はこりごりだ。

 (起きた時から感じていたのだが、筋肉痛がひどい。どうせ、家にいても何もすることがないのだから、買い物に行くか……)

 _____
 武器店に着いた。もう店のマップは覚えているため、すぐに短剣の方に移動する。とその前に、短剣の処分だな。店の受付をしている人に短剣を見せたところ

「まだ使えます」

 と返事が来た。
「欠けているのに?」

 少し怒ったように返してしまった。見たらすぐにわかるほど、刃が欠けている。それなのに、使えるから処分はせずに持っていろと言われても困る。これを使って戦闘とか、下手すれば死ぬぞ。

 勘違いをしていると理解したのか、言い方を変えてきた。
「修理ができます」
 (それなら初めからそう言って欲しかったな……)
修理には三時間かかるらしい。昨日の戦いで、コボルトの爪に引っ掻かれた。

 戦いに着ていった服が破けたのだった。その服を補充したい。そんなことで服の買い物や昼ご飯を食べてうろうろしていると、三時間が経過していた。

 武器屋に戻り、短剣を受けとる。重さの変化はなく、慣れ親しんだ重さだ。職人技に感謝だな。鞘に入れたまま、鞄の奥底にしまう。武器を眺め、何か良さそうな武器がないかを探す。

 (満足した一日だったが、明日から学校と考えるとなんとも言えない気持ちになってしまうな……)
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