ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと

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第30話

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「君も入るんだね」

 そう声をかけられた。だが、声に聞き覚えがない。

「誰?」
 (普通に誰だ?中学の時に一緒だったやつか?印象に残っていないから、それほど仲がよかった訳ではない。…他人か)

「光(ひかる)。同じクラスの光だよ」
 あー。顔を見て思い出した。勇者君か。やはり入部していたようだ。今から変更しても間に合うかな?

「クラスメイトの名前ぐらい覚えてなよ」とかぐちゃぐちゃ話をしているが、「はいはい」と答えるbotに思考を切り替える。目からハイライトが消え、(今日の晩御飯は何かなー)と考えていた時だった。

 窓の方から魔力探知が反応する。バッと振り返り、窓の方を見た。すると上の階から、ふわふわと男が降臨してくる。
(出てくる顔はどこかで…。あー、思い出した。1年前のダンジョンに潜る有力な高校生という雑誌に取り扱われていた人だ)
 …確か、ついた名前は「空飛ぶ貴公子」だったか?小っ恥ずかしいような二つ名だ。俺なら悶絶しているだろう。だが、貴公子の言葉でわかるようにイケメンだ。

 そんじょそこからのイケメンではなく、すれ違うもの皆が振り返るようなイケメンだ。それにプラスして強いとか、神に愛された人だな…。

 窓をノックし、
「開けてもらえる?」

 部屋の中にいる人に話しかける。窓を開けようにも、鍵が閉待っていたのだろう。シャーとそこのカーテンが閉められる。いつものことなのだろう。部長の扱いは軽い。覚えておかないとなー。
 いつの間にか、窓の鍵が「カチッ」と向きが切り替わり、窓が開くのだった。風が吹き、カーテンが内側に膨らむ。人影が大きくなり、カーテンに映し出される。

 吹かれる風は止み、カーテンが部長の顔に直撃し、体に張り付き形をくっきりと映す。周りの人は、ハーっとため息をつき、顔を抑えている。静電気により、髪はぼさつき逆立っている。

 そんな部長の姿が見えた。そして、部長の耳元で囁かれる。「お客さんです」とかその辺りだろう。

「やあ、やあ、何かな?」
「入部届です」
「あー、もうそんな時期かー。入部ありがとうね」

 もうそんな時期?少し疑問に思ってしまった。ダンジョン部は人気とされている。だから、もう何人もの入部者が出ているはずだ。紙の右隅には、期限は今月末と書かれているのが見えた。

 もっとゆっくり出せばよかったと思ってしまう。だが、担任からすれば、早めに入部をしてもらいたいはずだ。…ならこれでよかったのか?よかったってことにするか。
 そして、入部届を受け取っている部長の顔は新しいおもちゃを見つけたような顔だ。ニコニコと笑いながらも品定めをしている。

「1年同士で戦ってみない?」

 そう言ってくる。それは面白そうだが、見せ物として働かさせるのだろう。俺自身に旨味がない。

「嫌そうな顔だねー。そうだね。優勝者には幽霊部員願い事の許可をあげよう。とりあえず、半年かな?部活に勤しむものと幽霊部員、どっちがより強くなるのかの検証って考えてね」

 そう言いながらウィンクをしてくるのだ。男のウィンクにこれほどまで寒気がしたのは初めてだ。ノートパソコンを取り出した人が部長に近づく。
「決戦場はあそこにして…。予算は…」

 と何やら、話を進めているようだ。
(了承はしていないんだけどな…)
 部長に信頼をしているのか、諦めながらも不安そうな顔にはなっていない。これが通過儀礼というよりは部長の遊び心のようなものだろう。

 決戦場は、あそこだろうな。戦うと体に傷がつく。だが、ステージの外に出ると一瞬で回復する場所だ。まあ、死んでしまっては元も子もない。だから、強い人が審判をするのだろう。
 あのホワイトボードに書かれていたトーナメントは、こんな形で開催していたのだろう。流石に殺し合いはないはずだ。

 部活動としての動きは、明日の放課後から行うようだ。そのため、武器を持ってくるようにと伝えられる。サボれるとなれば、手を抜かずにやり切る。

 家に帰り、武器を鞄の中に入れるのだった。ふと思ったのだが、煙玉とかありなのかな?と少し疑問が生まれた。まあ、トーナメント前になれば知らせが来るだろう。

 (ダンジョンに武器を持っていくのを忘れないようにしないとな…)
 そう思いながら鞄を見るのだった。そんな嫌な予感をしつつ、明日がやってくるのだった。

***
後書き
11月30と31はお休みします
AIの修正数を全て使ったため、中途半端なものになってしまうからです
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