エキゾチックアニマル【本編完結】

霧京

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第二十話【【望みのまま】】前

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抱きしめられ、幸せを感じていたのに、お湯がお湯の色だけになるぐらいにしっかり洗浄され、すでに緩んでいるというのにほぐすとか言いながら、指で散々なぶられた。
 いっそのこと激しくすればいいのに、緩緩とした刺激は物足りなく、再び臨戦態勢になっているというのに、じれた様子もなく楽しそうな様子はAV男優としての経験がでていたのだろう。

「力也、手は後ろな」

 ちゃっかり自分だけ、タオルを腰に巻いた状態で力也の手を後ろに回させると、先ほど漁った箱の中から革製の拘束具を取り出した。背中に回した両手を組ませしっかりと真っ黒い幅の広い、拘束具を巻き付け、ベルトで動かないように止める。最後に軽く指先で、キツサを確認する。幅が広いから血液の流れを阻害することはないと思うが、明日の撮影に響いたら命にかかわる。

「手だけ?」
「他はまた今度、今日は他は自由のほうがいいから」

 そういうと力也を残し何かを取りにキッチンのほうへと向かう冬真の後ろ姿を見ながら、そういえばこの革の拘束具を使うのは初めてだなと思う。
 手錠とか縄とか紐とかは使われた覚えはあるけど、この拘束具はそれよりも痛くはなく、そのかわりしっかりと覆われている分動かしづらい。でも、抜こうと思えば抜くことはできるかもしれないと思えるぐらいの余裕はある。
 無理やり動きを封じているというより、自ら望んで封じられているような感覚さえ覚える。
 その見た目に惹かれ買ったはいいけど、自分では巻きにくく、使ってみたいと思いながらもしまわれていただけに気分は高揚する。

(以心伝心?なんてね)
「なんだよ、嬉しそうな顔してんな」
「なんかちょっと面白くて」
「その余裕いつまでもつかな?」
「えー今取り戻したところなのに?…ってまさか」

 相変わらずの言葉遊びのような軽口を交わした冬真が手に持ってきたものに、気づき力也の笑いが空笑いへと変わる。

「せっかく遊んでほしそうにしてるのに、かまってやらないとかわいそうだろ?」
「それちょっと強りょ……っ!」

 キッチンに置かれていたクリップを持った冬真は、最後まで言わせることなく両方の胸の突起をそれで挟んだ。

「痛い?」
「いたっい…」
「乳首取れそうになったらいえよ?」
「取れ…ねぇって…!ヒッ!」

 冗談めいたことを言った冬真はツンと立ち上がった乳首をしっかりと挟む、クリップをピンっと指先ではじいた。その瞬間、ビクッと大きく体を捩る力也の様子に声を出して笑う。

「冬真~」
「力也かわいい」

 その非難めいた口調にも笑い、力也の下瞼のあたりを軽く舐めキスをした。

「もっと乱れてほしい」

 そういうと今度は、箱の中から黒い太めのバイブを取り出した。やっぱそれかと思っていた力也へとソファに座ってから両手でもって差し出す。

「俺両手動かせないんだけど?」
「わかってる。だから、これは俺がこうして持ってるから自分でやってみせろ。スクワットだ。得意だろ?」

 力也の腰の高さに、それを持ってきた冬真の言葉になんでそう次から次へと、予想外のことを思いつくのだろうかと思った。
 自分でやるってことは、この位置からわざわざ反り立つ存在感を放っているあの上に行き自分で腰を落としてあげてを繰り返せってことだろう。
 両手でもったそれを跨げば、必然的に冬真の目前に力也の性器がいくことになる。入れているとこも、よく見え、スクワットすることによって揺れる力也の性器も見られるという冬真からすればベストポジションだ。

「力也いつもスクワット何回ぐらいするんだ?」
「…300回を5セットぐらい」

 この後の展開が頭に浮かび、言葉を失っていた力也のことを気にする様子もなく、さらに質問を重ねた冬真に思わず答えてしまう。

「さすが~。にしても300回を5セットか。持つかな~」
「持たないよ!さすがに無理だって」
「だよな。俺そんなに我慢できねぇし」
「冬真の話じゃなくて!」

 ずれた反応返してきたことに突っ込むと、声を上げて笑われた。どうやらからかっていただけらしい。

「わかってるって、100回でいい」
「それでも多いんだけど」
「じゃあ200回な」
「なんで増えんだよ」

 冬真は確かに、優しい、それでもやっぱりDomなんだなと思うのはこういう時だろう。何度も口答えをした力也へと、支配の力を込めたグレアを放ちDom特有の悪い笑みを見せた冬真は口調を強めた。

「力也、命令だやれ」
「う…」

 もうこうなると逆らうことなどできず、ゆっくりとした動きで差し出しているバイブを跨ぐようにした。

「出したかったらいくらでも出していい、カウントは俺がするから。200回頑張れよ」
「…お願いします」
「よし、じゃあはじめ、いーち」

 冬真のカウントに合わせ、腰を落とせば充分にほぐれた秘部へとバイブが埋まっていく、息つく間もなく腰を足を伸ばせばすぐにまたカウントをされる。腰をかがめ、元に戻すことを繰り返すたびにクリップが揺れ、胸の突起への重みが増した気がする。

「はっ…はぁあ…」

 色めいた喘ぎ声交じりの、荒い息をしながらグチュグチュと音を立てていやらしいスクワットを繰り返す力也の様子を冬真は見上げていた。屈伸するたびに揺れるクリップも、先走りをにじませながら動く性器も愛しく思う。
 触れたくなるが手を放すわけにはいかないから、なにもできない。自分で命じておきながら、まるでお預けされている気分だった。待ちきれないというように、タオルの間から顔を覗かせている自分の性器も、物欲しげにたっぷり仕込んだローションを垂れ流しながらバイブを加えこむ場所を見つめている。

(これ、写真に残したかったな)

 さぞ、淫らな写真が撮れただろう。しっかりと力のこもった瞳の端にたまる涙も、喘ぎ声交じりに呼吸を繰り返す口から垂れる唾液も、乾ききっていない髪から垂れる雫も。
 少し日焼けした傷だらけの肌から絞り出されるかのように、浮き出し肌の上を流れていく汗も、動かすたびに漏れバイブを濡らすローションも、にじむだけでは収まらずあふれ出し遂には性器を伝う白濁も、何もかもが艶めくいやらしさを放っていた。

(やべっ、これ癖になりそう)

 力也の様子から、この遊びが初めてだというのもわかる。おそらく自分でやらされるのは経験あるのだろうが、こうやって支えられた状態というのが初めてなんだろう。
 スクワットするたびに、勢いで少し動く冬真の両手に体重をかけすぎなおように、それでいてちゃんと中までいれる。一見慣れているようにみえるけど、こっちを見ている瞳は羞恥心を含み、いつもより視点が定まっていない。
 なるべく相手から視線を外さないようにするのは、誰かにそうするように教えられたのか、それとも力也自身の癖なのだろうか、聞いたことはないが、冬真にとってはどっちでもよかった。
 力也は寛大だと思っているだろうが、冬真がいままでのDomたちから教えられたことをしても怒らないのは意味があった。一つは力也にいつ言っても構わない愛情のこもった物だけど、もう一つの理由は散々育てたものを奪い取ったという優越感だった。
 力也を開発してきたDomたちは、いろいろなことを力也に覚えさせたのだろう。力也はそれに答えようと努力してきただろう、その結果がこれだ。
 一緒に歩むのも、もちろん好きだが、栄養を与えられ散々苦労して付け熟した果実をいいとこどりしている気分だった。。
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