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第2章 聖女と護衛騎士、そして進展する関係
夜這い 7【※】
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(でも……その)
しかし、セレーナにもそう簡単には引けないわけがある。
セレーナの下肢には、アッシュの昂ったモノが当たっている。
拙い知識では、男性はこのままでは辛い……はず、なのだ。
「で、ですが、その……アッシュ、さん、は」
淑女としてこういうことを口に出すのは、いかがなものだろうか?
そう思うからこそ、セレーナは控えめに声をかける。
すると、彼はセレーナが言いたいことを理解してくれたのだろう。くすっと声を上げて笑った。
「俺はあとで、一人で処理をしておきますので。……俺はセレーナさまの護衛であり、いわば伽の係。自分の欲求を優先するなど、してはなりません」
確かに理屈や立場では、そういうことなのかもしれない。
セレーナだって、一度達したからなのか瞼が重くて仕方がない。
けれど、恋をしている人ともっと触れ合いたいと。そんな邪な感情が、胸を支配してくるのだ。
(だけど、どう伝えれば……?)
もっと触れてほしい。物足りない。
そんなことを言ってしまえば、間違いなく淫乱な女性だと思われてしまう。それは避けたい。それに、彼に嘘をつく心苦しさもある。
セレーナが一人で百面相をしていれば、不意にアッシュが声を上げて笑った。驚いて彼の顔を見る。その表情は、普段の冷静な彼らしくないものだった。
「セレーナさま。あなたの頭の中が俺でいっぱいになるのは、なんと心地のいいことなのでしょうか」
「……え?」
アッシュはそう声を上げると、セレーナの顎に手を添える。かと思えば、寝そべったまま唇に口づけてきた。
「……あなたは、今、俺のことを、俺のことだけを考えている。俺のことだけを心配している。……違いますか?」
意地悪くそう問いかけられ、なんと答えればいいかがわからなくなる。実際、彼のことを考えている。彼ともと深く愛し合いたいと、邪な感情を抱いている。それは、認めるしかない。
「……そ、れは」
だけど、それを口にすることは怖かった。
セレーナの恋心が筒抜けになってしまうかのようで。彼に下心を持っていることがバレてしまいそうで。
アッシュのことだ。仕事に色恋沙汰を持ち出すのは、嫌うに決まっている。
「顔に、書いてありますよ」
が、彼には敵わない。そう言われれば観念することしか出来ず、セレーナは「……はい」と小さく返事をした。
「あ、アッシュ、さん、が……辛くないかと、思ってしまって……」
視線をそっと逸らし、セレーナはそう伝える。
そうすれば、彼が口元を緩めて、セレーナの手を取る。
「あなたは、お優しいですね。……では、少しだけ」
セレーナのその手を、アッシュは自身の下肢――昂った部分に押し付ける。
熱くて、硬い。
それを実感して、セレーナは顔に熱を溜める。
しかし、アッシュはそんなもの気にもしていないらしい。
「あなたに、少し触れてほしいです」
彼は、セレーナの目を見てはっきりとそう告げてきた。
「ふ、ふれ……!」
「ちょっと、触れてくれるだけでいいんです」
アッシュがごそごそと動いて、自身のモノ――熱杭を取り出す。
だからこそ、セレーナはもう片方の手で目を覆った。
男性のモノを見るのは、正真正銘初めてだ。しかも、こんな昂った状態のものを……。
「……少しだけ、握ってください」
アッシュがそんな風に言ってくるので、セレーナは恐る恐る手に力を籠める。
アッシュの熱杭の竿の部分を軽く握れば、それはどくどくと脈打っているようであり、セレーナはぐっと息を飲む。
「あ、あの、あとは……どうすれば……?」
このままでいいはずがない。
よく見れば先端からは先走りが溢れ出ているし、彼だってもどかしいに違いない。
そう思いセレーナが問いかければ、アッシュはセレーナの手を覆うように自身の手を重ねた。
「あなたは、そのままでいてください。……あとは、俺がしますので」
「……え?」
セレーナが返事をするよりも先に、アッシュがセレーナの手を使って自身のものをしごいていく。
彼のその動きにセレーナが顔に熱を溜めていれば、アッシュが息を漏らすのがよくわかった。
「……っ」
彼のほんの少し赤くなった頬が、どうしようもなく愛おしい。それに、これも一種の手伝いになっている……と、思いたい。
「っはぁ、好きな人の手でやってると……なんとなく、いつもよりも気持ちがいいですね……」
けれど、彼のその言葉にセレーナは目を見開く。……今、彼はなんと言っただろうか?
聞き間違いではなければ――好きだと。好きな人の手だと。そう、言っていたような気がする。
(い、いえ、それは、ただの聞き間違い……!)
そんな風に思いたいのに、セレーナの心臓がとくん、とくんと大きく音を鳴らしていく。
どうしようもない感覚に苛まれていれば、彼の熱杭の先端から白濁が飛び散った。
「ひゃぁっ!」
驚いてセレーナが高めの悲鳴を上げれば、アッシュがセレーナの手を解放してくれる。
「あなたの手でしごかれていると思うと、いつもよりも早かったですね。……汚れませんでしたか?」
そう尋ねられて、セレーナは首を縦に振る。
汚れてなんていない。そういう意味を込めて頷けば、アッシュは「よかった」と声を上げてにっこりと笑った。
……その笑みは、大層魅力的で。
(……やっぱり、好きだわ)
心の中でそんなことを再認識して、セレーナはぼうっとして――眠りに、落ちてしまった。
しかし、セレーナにもそう簡単には引けないわけがある。
セレーナの下肢には、アッシュの昂ったモノが当たっている。
拙い知識では、男性はこのままでは辛い……はず、なのだ。
「で、ですが、その……アッシュ、さん、は」
淑女としてこういうことを口に出すのは、いかがなものだろうか?
そう思うからこそ、セレーナは控えめに声をかける。
すると、彼はセレーナが言いたいことを理解してくれたのだろう。くすっと声を上げて笑った。
「俺はあとで、一人で処理をしておきますので。……俺はセレーナさまの護衛であり、いわば伽の係。自分の欲求を優先するなど、してはなりません」
確かに理屈や立場では、そういうことなのかもしれない。
セレーナだって、一度達したからなのか瞼が重くて仕方がない。
けれど、恋をしている人ともっと触れ合いたいと。そんな邪な感情が、胸を支配してくるのだ。
(だけど、どう伝えれば……?)
もっと触れてほしい。物足りない。
そんなことを言ってしまえば、間違いなく淫乱な女性だと思われてしまう。それは避けたい。それに、彼に嘘をつく心苦しさもある。
セレーナが一人で百面相をしていれば、不意にアッシュが声を上げて笑った。驚いて彼の顔を見る。その表情は、普段の冷静な彼らしくないものだった。
「セレーナさま。あなたの頭の中が俺でいっぱいになるのは、なんと心地のいいことなのでしょうか」
「……え?」
アッシュはそう声を上げると、セレーナの顎に手を添える。かと思えば、寝そべったまま唇に口づけてきた。
「……あなたは、今、俺のことを、俺のことだけを考えている。俺のことだけを心配している。……違いますか?」
意地悪くそう問いかけられ、なんと答えればいいかがわからなくなる。実際、彼のことを考えている。彼ともと深く愛し合いたいと、邪な感情を抱いている。それは、認めるしかない。
「……そ、れは」
だけど、それを口にすることは怖かった。
セレーナの恋心が筒抜けになってしまうかのようで。彼に下心を持っていることがバレてしまいそうで。
アッシュのことだ。仕事に色恋沙汰を持ち出すのは、嫌うに決まっている。
「顔に、書いてありますよ」
が、彼には敵わない。そう言われれば観念することしか出来ず、セレーナは「……はい」と小さく返事をした。
「あ、アッシュ、さん、が……辛くないかと、思ってしまって……」
視線をそっと逸らし、セレーナはそう伝える。
そうすれば、彼が口元を緩めて、セレーナの手を取る。
「あなたは、お優しいですね。……では、少しだけ」
セレーナのその手を、アッシュは自身の下肢――昂った部分に押し付ける。
熱くて、硬い。
それを実感して、セレーナは顔に熱を溜める。
しかし、アッシュはそんなもの気にもしていないらしい。
「あなたに、少し触れてほしいです」
彼は、セレーナの目を見てはっきりとそう告げてきた。
「ふ、ふれ……!」
「ちょっと、触れてくれるだけでいいんです」
アッシュがごそごそと動いて、自身のモノ――熱杭を取り出す。
だからこそ、セレーナはもう片方の手で目を覆った。
男性のモノを見るのは、正真正銘初めてだ。しかも、こんな昂った状態のものを……。
「……少しだけ、握ってください」
アッシュがそんな風に言ってくるので、セレーナは恐る恐る手に力を籠める。
アッシュの熱杭の竿の部分を軽く握れば、それはどくどくと脈打っているようであり、セレーナはぐっと息を飲む。
「あ、あの、あとは……どうすれば……?」
このままでいいはずがない。
よく見れば先端からは先走りが溢れ出ているし、彼だってもどかしいに違いない。
そう思いセレーナが問いかければ、アッシュはセレーナの手を覆うように自身の手を重ねた。
「あなたは、そのままでいてください。……あとは、俺がしますので」
「……え?」
セレーナが返事をするよりも先に、アッシュがセレーナの手を使って自身のものをしごいていく。
彼のその動きにセレーナが顔に熱を溜めていれば、アッシュが息を漏らすのがよくわかった。
「……っ」
彼のほんの少し赤くなった頬が、どうしようもなく愛おしい。それに、これも一種の手伝いになっている……と、思いたい。
「っはぁ、好きな人の手でやってると……なんとなく、いつもよりも気持ちがいいですね……」
けれど、彼のその言葉にセレーナは目を見開く。……今、彼はなんと言っただろうか?
聞き間違いではなければ――好きだと。好きな人の手だと。そう、言っていたような気がする。
(い、いえ、それは、ただの聞き間違い……!)
そんな風に思いたいのに、セレーナの心臓がとくん、とくんと大きく音を鳴らしていく。
どうしようもない感覚に苛まれていれば、彼の熱杭の先端から白濁が飛び散った。
「ひゃぁっ!」
驚いてセレーナが高めの悲鳴を上げれば、アッシュがセレーナの手を解放してくれる。
「あなたの手でしごかれていると思うと、いつもよりも早かったですね。……汚れませんでしたか?」
そう尋ねられて、セレーナは首を縦に振る。
汚れてなんていない。そういう意味を込めて頷けば、アッシュは「よかった」と声を上げてにっこりと笑った。
……その笑みは、大層魅力的で。
(……やっぱり、好きだわ)
心の中でそんなことを再認識して、セレーナはぼうっとして――眠りに、落ちてしまった。
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