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勇者に選ばれた恋人が、王女様と婚姻するらしいので、
待つ恋人アデルミラの話(9)【※】
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「……アデルミラ」
ロレンシオが、優しくアデルミラの名前を呼んでくれる。でも、その後の言葉は続かない。やはり、責任を取るつもりはないのだろう。そう思い、アデルミラが落胆していた時だった。
「――っつ!」
アデルミラの蜜壺に、指よりもずっと太いモノが挿ってきたのだ。責任を取るつもりがないのに、抱かないでほしい。そう言いたいのに、心は満たされていて。脳と心のちぐはぐさに、アデルミラは泣いてしまいそうだった。
「アデルミラ、力を抜け。……ゆっくりと、息を吸うんだ」
アデルミラの苦しそうな表情を見てか、ロレンシオはそんなことを言ってくる。だから、アデルミラはロレンシオの言葉通りにしようとした。なのに、身体が強張って力が抜けない。身体が裂けてしまいそうだ。そんなことを思い、アデルミラがぽろぽろと涙を零していれば、ロレンシオはおもむろにアデルミラの手を掴む。そのまま、指を絡めてくれた。
「アデルミラ。……好きだ。アデルミラ以外、必要ないんだ」
そして、ロレンシオはそう言う。それに驚いてアデルミラが目を見開けば、ロレンシオはふんわりと笑ってくれた。その表情にアデルミラの胸がきゅんとする。……自分はなんと単純な女だろうか。そんなことを思い、自己嫌悪に陥っていれば――体に、先ほどよりもずっと強い痛みが走る。
「いやっ!」
痛みはとんでもないものであり、アデルミラの目からさらに涙が零れる。……ついに、一線を越えてしまったのか。彼は責任を取るつもり何て、ないのに。処女を捧げるのならばロレンシオが良い。ずっと、そう願っていた。その願いは確かに叶った。……歪んだ、形で。
「アデルミラのナカ、気持ちいいな。……ずっと、こうしたかったんだ」
そんな甘い声で、そんなことを言わないでほしい。そう思い、絡められた指に力を込める。ロレンシオの手に爪を立てれば、彼はふんわりと笑っていた。……まるで、アデルミラのことを心の底から愛おしいと思っているような表情だった。
「アデルミラ、知っているか。……俺、帰ってきたら一番にアデルミラにプロポーズをして、抱こうと思っていたんだ。それを糧に、頑張ってきたんだ」
ロレンシオはそう言いながら、もう片方の手で優しくアデルミラの頭を撫でる。その後、アデルミラの頬を伝う涙をぺろりと舌で名娶った。その感覚がこそばゆく、アデルミラの身体がきゅんとする。……自分も、ロレンシオにプロポーズしてもらって、抱いてほしかった。それでも、言えるわけがなかった。
「アデルミラ。……もうそろそろ、いいか?」
その「いいか?」が分からないほど、アデルミラの知識が乏しいわけがない。……正直に言えば、アデルミラだってもどかしかったのだ。処女喪失の痛みも、徐々に薄れ始めている。それに、自身のナカに挿っているロレンシオの熱杭が、大きくなっているような気がしていた。
だからこそ、アデルミラはゆっくりと頷いた。そうすれば――ロレンシオは、ゆっくりとだが腰を動かし始める。その動き方はとても優しいモノであり、アデルミラの身体を労わってくれているはすぐに分かった。……どうせならば、乱暴に抱けばいいのに。乱暴に抱いてくれれば、嫌いになれるのに。そんなことを、アデルミラは思ってしまう。
「アデルミラのナカ……気持ちいいぞ」
「ぁ、っ」
ロレンシオが低い声でそう囁いてくる。ゆっくりと動いていたロレンシオの腰は、徐々に早くなっていく。その熱杭がアデルミラのイイところに触れる度に、アデルミラの蜜壺はぎゅっと締まる。それはロレンシオの身体に快楽をもたらす。もちろん、アデルミラも快楽を覚えてしまっていた。
先ほどよりも、快楽が強いわけではない。それでも、大好きな人と繋がれているという幸福感が、アデルミラの身体を淫らにする。与えられる快楽を享受し、ロレンシオに身体を揺さぶられ続ける。……このままだと、ダメなのに。避妊もしていないのだから、この行為を止めるべきなのに。でも、もう「嫌だ」という言葉は口から出てくれなかった。
「ぁ、う、ぁあっ!」
「アデルミラ、アデルミラ……!」
ロレンシオの声が、徐々に余裕のないものに変わっていく。アデルミラの顔に降ってくるのは、ロレンシオの汗だろうか。彼も、快楽を覚えてくれている。自分の、身体で。それが、アデルミラからすればとても嬉しくて。やっぱり、好きだ。そう、思ってしまう。
「アデルミラ。……一緒に、イこうな?」
優しくそう囁きかけられ、アデルミラはぶんぶんと首を縦に振る。そんな風に言われたら、もう拒否も拒絶も出来やしないじゃないか。心の中でアデルミラがそう思っていれば、アデルミラの頭を撫でていたロレンシオの手が、アデルミラの胸の頂に移動する。そして、そのまま――強くつねってきた。
「ぁ、あっ!」
「アデルミラは胸で感じやすいからな。……イキやすくなるだろ」
ぐりぐりと胸の頂を刺激され、アデルミラの蜜壺がぎゅうぎゅうと締まる。それは、ロレンシオにもよく伝わっていた。だからだろうか、ロレンシオは「アデルミラのナカに、出すぞ……!」と告げてきた。……ダメだ。ナカに出すのだけは、止めてほしいのに。そう思うのに。拒否、出来なかった。
「っつ!」
それからしばらくして、アデルミラのナカに熱いモノが放たれる。……あぁ、ダメだ。このままだと、身籠ってしまうのに。アデルミラはナカに放たれた衝撃で、軽く達してしまった。
(……もう、むりぃ)
ナカに出してもらえたのは、幸福感にしかならなくて。アデルミラは、そのまま意識を失ってしまう。最後にロレンシオが唇に口づけをしてくれたことだけは、よくわかった。
ロレンシオが、優しくアデルミラの名前を呼んでくれる。でも、その後の言葉は続かない。やはり、責任を取るつもりはないのだろう。そう思い、アデルミラが落胆していた時だった。
「――っつ!」
アデルミラの蜜壺に、指よりもずっと太いモノが挿ってきたのだ。責任を取るつもりがないのに、抱かないでほしい。そう言いたいのに、心は満たされていて。脳と心のちぐはぐさに、アデルミラは泣いてしまいそうだった。
「アデルミラ、力を抜け。……ゆっくりと、息を吸うんだ」
アデルミラの苦しそうな表情を見てか、ロレンシオはそんなことを言ってくる。だから、アデルミラはロレンシオの言葉通りにしようとした。なのに、身体が強張って力が抜けない。身体が裂けてしまいそうだ。そんなことを思い、アデルミラがぽろぽろと涙を零していれば、ロレンシオはおもむろにアデルミラの手を掴む。そのまま、指を絡めてくれた。
「アデルミラ。……好きだ。アデルミラ以外、必要ないんだ」
そして、ロレンシオはそう言う。それに驚いてアデルミラが目を見開けば、ロレンシオはふんわりと笑ってくれた。その表情にアデルミラの胸がきゅんとする。……自分はなんと単純な女だろうか。そんなことを思い、自己嫌悪に陥っていれば――体に、先ほどよりもずっと強い痛みが走る。
「いやっ!」
痛みはとんでもないものであり、アデルミラの目からさらに涙が零れる。……ついに、一線を越えてしまったのか。彼は責任を取るつもり何て、ないのに。処女を捧げるのならばロレンシオが良い。ずっと、そう願っていた。その願いは確かに叶った。……歪んだ、形で。
「アデルミラのナカ、気持ちいいな。……ずっと、こうしたかったんだ」
そんな甘い声で、そんなことを言わないでほしい。そう思い、絡められた指に力を込める。ロレンシオの手に爪を立てれば、彼はふんわりと笑っていた。……まるで、アデルミラのことを心の底から愛おしいと思っているような表情だった。
「アデルミラ、知っているか。……俺、帰ってきたら一番にアデルミラにプロポーズをして、抱こうと思っていたんだ。それを糧に、頑張ってきたんだ」
ロレンシオはそう言いながら、もう片方の手で優しくアデルミラの頭を撫でる。その後、アデルミラの頬を伝う涙をぺろりと舌で名娶った。その感覚がこそばゆく、アデルミラの身体がきゅんとする。……自分も、ロレンシオにプロポーズしてもらって、抱いてほしかった。それでも、言えるわけがなかった。
「アデルミラ。……もうそろそろ、いいか?」
その「いいか?」が分からないほど、アデルミラの知識が乏しいわけがない。……正直に言えば、アデルミラだってもどかしかったのだ。処女喪失の痛みも、徐々に薄れ始めている。それに、自身のナカに挿っているロレンシオの熱杭が、大きくなっているような気がしていた。
だからこそ、アデルミラはゆっくりと頷いた。そうすれば――ロレンシオは、ゆっくりとだが腰を動かし始める。その動き方はとても優しいモノであり、アデルミラの身体を労わってくれているはすぐに分かった。……どうせならば、乱暴に抱けばいいのに。乱暴に抱いてくれれば、嫌いになれるのに。そんなことを、アデルミラは思ってしまう。
「アデルミラのナカ……気持ちいいぞ」
「ぁ、っ」
ロレンシオが低い声でそう囁いてくる。ゆっくりと動いていたロレンシオの腰は、徐々に早くなっていく。その熱杭がアデルミラのイイところに触れる度に、アデルミラの蜜壺はぎゅっと締まる。それはロレンシオの身体に快楽をもたらす。もちろん、アデルミラも快楽を覚えてしまっていた。
先ほどよりも、快楽が強いわけではない。それでも、大好きな人と繋がれているという幸福感が、アデルミラの身体を淫らにする。与えられる快楽を享受し、ロレンシオに身体を揺さぶられ続ける。……このままだと、ダメなのに。避妊もしていないのだから、この行為を止めるべきなのに。でも、もう「嫌だ」という言葉は口から出てくれなかった。
「ぁ、う、ぁあっ!」
「アデルミラ、アデルミラ……!」
ロレンシオの声が、徐々に余裕のないものに変わっていく。アデルミラの顔に降ってくるのは、ロレンシオの汗だろうか。彼も、快楽を覚えてくれている。自分の、身体で。それが、アデルミラからすればとても嬉しくて。やっぱり、好きだ。そう、思ってしまう。
「アデルミラ。……一緒に、イこうな?」
優しくそう囁きかけられ、アデルミラはぶんぶんと首を縦に振る。そんな風に言われたら、もう拒否も拒絶も出来やしないじゃないか。心の中でアデルミラがそう思っていれば、アデルミラの頭を撫でていたロレンシオの手が、アデルミラの胸の頂に移動する。そして、そのまま――強くつねってきた。
「ぁ、あっ!」
「アデルミラは胸で感じやすいからな。……イキやすくなるだろ」
ぐりぐりと胸の頂を刺激され、アデルミラの蜜壺がぎゅうぎゅうと締まる。それは、ロレンシオにもよく伝わっていた。だからだろうか、ロレンシオは「アデルミラのナカに、出すぞ……!」と告げてきた。……ダメだ。ナカに出すのだけは、止めてほしいのに。そう思うのに。拒否、出来なかった。
「っつ!」
それからしばらくして、アデルミラのナカに熱いモノが放たれる。……あぁ、ダメだ。このままだと、身籠ってしまうのに。アデルミラはナカに放たれた衝撃で、軽く達してしまった。
(……もう、むりぃ)
ナカに出してもらえたのは、幸福感にしかならなくて。アデルミラは、そのまま意識を失ってしまう。最後にロレンシオが唇に口づけをしてくれたことだけは、よくわかった。
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