【完結】【R18短編】その腕の中でいっそ窒息したい

すめらぎかなめ

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本編

8.【※】

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「……女性って、こういうところが感じるんですよね」

 その後、巽はそう呟くとその指が朱夏の胸の頂に触れる。その瞬間、びくりと身体を震わせれば、彼は思わず手を引っ込めていた。その様子が何処となく初心に見えてしまって、朱夏は「……さわ、って」と自ら懇願してしまう。

 すると、巽の指が朱夏の胸の頂をつまむ。たったそれだけなのに、身体が反応してしまう。好きな人に触れられている。その所為なのか、朱夏はこれだけで感じてしまっていた。

「んんっ」

 巽の指が朱夏の胸の頂をぐりぐりと弄ってくるだけで、朱夏の口からは艶っぽい吐息がこぼれていく。それだけではとどまらず、彼は爪で軽くひっかいたり、先の先をつついたりしてくる。そのたびに朱夏が喉を鳴らすのが、彼からすれば面白いのだろう。

「ひぅっ! や、や……」
「……可愛い」

 しかも、そんな言葉を零されるとさらに身体が敏感になったような気がしてしまった。身体を跳ねさせていれば、胸の頂が硬くなっているのが朱夏自身にも分かってしまう。それがどうしようもなく恥ずかしくて視線を横に向けていれば、巽が「……舐めて、いいですか?」と問いかけてくる。その所為で、朱夏はその大きな目を真ん丸にしてしまった。

「え、えぇっと……」
「舐めて、いいですか?」

 いや、聞こえなかったわけじゃない。そう思いながら目を瞬かせていれば、巽は「ダメですか?」と問うてくる。

「だ、ダメじゃない……で、でも、汗臭い、から……!」
「朱夏さんの香りだったら、何でもいい匂いです」

 それはある意味変態発言なのでは? 一瞬だけそう思ったものの、朱夏の肯定の返事を聞いたためか巽は朱夏の胸の頂に口元を近づけていく。そのまま遠慮気味に舌で舐められ、朱夏の背がのけ反ってしまう。

 先ほどまで散々指で弄られていた胸の頂に舌を這わせられ、朱夏の身体はすっかり敏感になっていた。

 胸の頂を咥えられ、舌先でつつかれる。唾液を塗り付けるように舐められれば、朱夏の喉が鳴る。さらには背中がのけ反り、脚の付け根からどうしようもない感覚が襲ってくる。

「……声、抑えてください。ここ、壁薄いんで」

 朱夏の喘ぎ声に気が付いてか、巽がそう注意してくる。そのため、朱夏は首を縦にこくんと振る。さすがに他人に喘ぎ声は聞かれたくない。朱夏だってそういう面での羞恥心はあるのだ。

「ひぅ、んんっ」

 しかし、巽の入念な愛撫にはさすがに声が漏れてしまう。そのため、朱夏は手を口元に持っていき、必死に抑えた。そうでもしないと、大きく喘いでしまいそうだったからだ。

 まだ触れられていないというのに下腹部がじくじくと熱くなっていき、思わず脚をすり合わせてしまう。それに気が付いてか、巽が「朱夏さん?」と声をかけてくる。……もう、いい加減限界だった。

「し、た」
「……下?」
「下も、触って……!」

 さすがにこんなことを口にするのは恥ずかしくて仕方がない。けれど、もういい加減限界だった。

 巽にそのつもりはないのだろうが、散々焦らされてしまい下腹部が大変なことになってしまっている。そういう意味を込めて彼を見つめれば、巽は「……はい」と返事をくれた。その手が朱夏のミニスカートに触れられ、ホックを外す。そのままずり下ろされ脱げば、朱夏の秘所を隠すショーツが露わになる。

 ショーツはブラジャーとおそろいの水色のものだった。可愛らしいデザインのものであり、それを見たためか巽が息を呑む。そんな様子がどうしようもなく可愛らしくて、愛おしくて。朱夏がふんわりと笑っていれば、彼の手が朱夏のショーツ越しに蜜口に触れられる。そこはぐっしょりと湿っており、その所為で朱夏の顔が真っ赤になる。

「……えぇっと」
「……いい、から、触って」

 視線を逸らしながらそう言えば、巽はこくんと首を縦に振って朱夏のショーツを脱がせる。そのまま濡れた蜜口に指を押し付ければ、指の分だけ蜜が溢れた。どうにも、朱夏は濡れやすい体質らしい。それを今、朱夏自身も初めて知った。

 彼の指は朱夏の蜜口を何度か撫で、指を挿しこもうとしてくる。しかし、その瞬間朱夏の身体に痛みが走り、眉を顰めてしまう。

「確か、こっちでしたよね」

 そんな朱夏の反応を見てか、巽が朱夏の蜜口から指を離し、その上にある花芯に指をあてる。そして、そのまま軽く撫でれば朱夏の身体に強い快楽が走った。その所為で背をのけぞらせれば、彼は「……気持ちいいですか?」と問いかけてくる。

「気持ち、いぃ……」
「……よかった」

 その声は本気でそう思っているようであり、朱夏の心が温かくなる。決して乱暴ではない優しい手つきで花芯を弄られ、朱夏の身体の奥が熱くなっていく。蜜口からは蜜が絶え間なく吐き出され、シーツにこぼれていく。

「ひぅ、んんっ、ぁ、あっ!」

 必死に喘ぎ声は抑えようとするのだが、どうしても度々こぼれてしまう。手の甲で自身の口元を覆うものの、それでも限度があった。

 びくんびくんと身体を跳ねさせていれば、徐々に快楽からか目に涙が溜まっていく。うるむ視界の中、巽の顔が見える。彼の目は完全に欲情しており、朱夏の胸の奥がきゅんとした。
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