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第2部:黒薔薇の刻印
第18話:路地裏の情事
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今日は気晴らしを兼ねて、ユリウスを連れ、お忍びで外出した。
アルカディアスが遠征で城を空けている隙を見計らってのことだ。
(たまには息抜きをしないとね)
街で評判の菓子店に寄り、侍女マリエへの土産を買う。
ユリウスと二人で外出など、こんな機会はもう二度とないかもしれない。
一歩下がって歩くユリウスは、「忠実な騎士」の殻に閉じこもっている。せっかく二人きりだというのに、護衛に徹して私と目を合わせようともしない。
(もう……根負けしそうだわ)
気ままに歩いていると、いつの間にか街外れに出た。この先は貧民街と呼ばれた地域。
(そういえば、ザックはどうしているかしら?)
舗装が進み、清潔になった貧民街の奥へ進む。
辿り着いたのはザックの家。
扉を叩くと、すぐに中からドタドタと荒々しい足音が近づいてきた。
「誰だ! 何の用だ――!」
扉が勢いよく開かれ、貧民街の顔役、ザックが現れた。
ボサボサの黒茶色の髪、頬に刻まれた深い古傷。不機嫌そうに眉を寄せた顔。
だが、彼は私を見た瞬間、その表情を一変させた。
「……ッ、ロゼノア様!?」
驚きと歓喜、そして畏怖が入り混じった顔で、彼は慌ててその場に片膝をついた。
「よ、よくぞお越しくださいました! あ、足元が汚くて……! どうぞ、中へ!」
「ふふ、顔を上げて、ザック」
私が微笑むと、ザックは顔を真っ赤にして俯いた。
その反応は、とても分かりやすい。彼は私を崇拝し、同時に一人の「女」として意識している。
……ユリウスにはない、素直な熱情。
その時、私の胸に黒い感情が芽生えた。
「ユリウス――」
私は、背後に控える騎士を振り返った。
「外で待っていて」
「……ロゼノア様?」
「少し、ザックと二人で話があるの。外で警護をお願いするわ」
ユリウスの眉が、ピクリと動いた。
こんなあばら家に、王妃を一人で、しかも男と二人きりにするのか。護衛としてあり得ない命令だ。
だが、彼は反論しなかった。
「……承知しました」
感情を殺した声。深く一礼し、扉の横で彫像のように直立する。「行かないで」とも、「俺がいます」とも言わない。ただ命令に従うだけの人形。
(……そう。あなたはあくまで、騎士として振る舞うのね)
私は諦めにも似たため息を噛み殺し、ザックの家へと足を踏み入れた。
家の中は質素だが、清潔に整えられている。
ザックはおろおろとしながら椅子を勧めてくるが、私は部屋の隅、窓ぎわにある粗末な寝台に腰をかけた。
ギシッと軋む音が響く。
「ロゼノア様……あの、俺なんかに何かご用命でしょうか? 誰か消してほしい奴でもいれば、すぐに……」
「ううん、違うの」
「じゃあ、情報ですか? 実は最近、妙な動きをする奴らを見つけて――」
役に立とうと必死な彼を遮るように、私は立ち上がって、人差し指を彼の唇に当てた。
「仕事の話はあと。……ザック、こっちへ来て」
私が手招きすると、巨漢の男が吸い寄せられるように近づいてきた。
私の前で膝をつき、見上げるダークブラウンの瞳。そこには隠しきれない情熱と、崇拝の炎が宿っている。
「俺は……俺は……」
「わかっているわ」
私はそっと彼の手を取った。
日に焼けて浅黒く、無数の傷と硬い豆がある無骨な手。
泥にまみれ、生きるために必死に戦ってきた男の手。
私は、その手を自分の頬に寄せた。
(……なんて温かいの)
ユリウスはいつも涼しい顔で、義務のように私に手を差し伸べる。
けれど、目の前の男は違う。全身全霊で私を求め、触れられる喜びに打ち震えている。計算も駆け引きもない、真っ直ぐな熱。
私はザックの耳元に、内緒話のように囁いた。
「いつも私のために働いてくれる、可愛いあなたに……ご褒美よ」
「え……?」
「この時間は、あなたのものよ」
私は寝台に身を横たえた。
レディッシュゴールドの髪が広がる。
ザックは息を呑み、そして縋るように私に覆いかぶさった。
「ロゼノア様……い、い、いけません……俺なんかが……」
そう言いながら、ザックは私から離れることができない。
本能が、理性を凌駕している。
「ザック。……私を愛して」
彼を抱き寄せ、命令するように囁いた。
私の心を蝕む孤独と寒さを、この男の無骨な優しさが溶かしてくれる気がした。
「あぁ……ロゼノア様、女神様……!」
ザックの太い腕が私をきつく抱きしめる。彼の唇が、私の唇に触れ、首筋から胸元へと、祈りを捧げるように、けれど飢えた獣のように這いまわった。
「ん……くすぐったいわ」
私は思わず甘い声を漏らした。
ザックは、まるで神聖なものに触れるかのように、震える指で私の胸のボタンを外し、ドレスを大きくはだけさせた。
露わになった乳房に、彼は熱っぽいため息を吐く。
「綺麗だ……なんて白い肌なんだ……」
「ふふ、そんなに見ないで」
「無理です。……眩し過ぎて、目が潰れそうだ。いや、潰れてもいい――ずっと、こうしたかった……」
彼は私の胸に顔を埋め、赤ん坊のように貪った。
私の胸の突起を、愛おしそうに舌で転がし、しゃぶりつくす。
その必死さが、アルカディアスの傲慢な愛撫とは違う「熱」となって、私の冷えた体を疼かせる。
「はぁ……っ、ザック……」
「ああ……きれいだ……ロゼノア様!」
彼の唇が、名残惜しそうに胸から離れ、腹部へと滑り落ちていく。
熱い吐息が、へその周りをくすぐる。
太い指が、ドレスの裾から太腿を這い上がってきた。そのざらついた感触が、私をぞくりと感じさせた。
「んっ……ぁ」
「……こんな、繊細なレース……俺の指じゃ破いちまいそうだ」
彼は私の秘所を覆う薄い絹の下着に触れ、震えていた。
王宮御用達の最高級品。彼にとっては、触れることすら罪深い代物だろう。
「構わないわ。……邪魔でしょう?」
私が許可を出しても、彼はすぐには脱がそうとしなかった。
代わりに、その布地に顔を埋め、鼻をひくつかせた。
「……なんて甘い匂いだ……」
彼は、私の秘所から立ち上る雌の香りを、肺いっぱいに吸い込んだ。
(か、嗅いでるの!?……恥ずかしい……)
「ザック……?」
「頭がどうにかなりそうだ……」
彼は陶酔したように呟くと、湿った布地の上から、自身の唇をじわりと押し当てた。
「ひゃうっ……!」
私は思わず、情けない声を上げた。
薄い絹一枚を隔てて、彼の熱い唇の形と、荒い鼻息がダイレクトに伝わってくる。
愛撫よりも生々しいその感触に、私の秘部がキュンと収縮し、蜜を溢れさせた。
「あっ、や……んっ、そこ……!」
敏感な場所に熱を吹きかけられ、私はビクリと腰を跳ねさせた。
その反応を見たザックの目が、ギラリと光る。
「……そんな声を聞かせないでください。もう、我慢がきかない」
ブチッ、と布が悲鳴を上げる音がした。
彼はもう丁寧さをかなぐり捨て、強引に下着を引き下ろした。
露わになった秘所に、ギラついた視線が突き刺さる。
「きれいだ……濡れて、光ってる……」
彼は私の秘部を見つめ、喉を鳴らした。
(ダメよ、そんなに見ないで……)
「……たまらねえ。あんたの全部、俺の舌で溶かしてやる」
彼は私の股間に顔を埋め、ただひたすらに吸い付き、舐め上げてくる。
「あっ……んぅ……!」
(うぅ……なによ、これ……すごい)
ただの情事のつもりだった。彼に夢を見せてあげるだけの、退屈しのぎのはずだった。
けれど、私の意思とは無関係に体が疼き、彼の頭を押さえつけてしまう。
「ザック、はぁ、もう……お願い。……きて」
「ッ! い、いいんですか……俺の、こんな汚いのが……」
私は、ザックの張り詰めた股間を指で撫で上げ、彼のズボンを下ろした。
大きい。
予想していたよりも遥かに、彼のそれは凶悪なサイズだった。しかも猛り狂っている。
私がその強大な楔の先端ににチュッと口づけすると、彼はビクンとなり、私をまた押し倒す。
「か、がまんできねえ――!!」
私の両膝を大きく開くと、彼は唾を飲み込み、自身の猛り狂った欲望を押し当ててきた。
先端が入り口を割り、自身の場所を主張する。
私が「支配者」として振る舞えたのは、ここまでだった。
「――っ!?」
ズプ、と音がして、熱い杭が私の中に侵入してくる。
「あ……っ、んぅ……! あっ、つ……!」
「くぅ……ッ、ロゼノア様……熱い、きつい……!」
彼のものは無骨で、容赦がない。
それが私の奥へと抉るように突き進み、最も敏感なスポットをグイグイ刺激する。
身体が裂けそうなほどの充満感。
ギシッ、ギシッ。
彼が腰を振り始めると、私は声を抑えられなくなった。
「あぁっ、すごい……ザック、あぁんっ……っ!」
「ロゼノア様、ロゼノア様ッ……!」
彼は私の名前をうわ言のように呼びながら、獣のように突き上げてくる。
テクニックなどというものではない。ただ本能のままに、奥へ、奥へと種を植え付けようとする雄の動き。
その圧倒的な質量と熱量に、頭が真っ白になる。
「はあぁんッ――! ああッ!」
(だめ、おかしくなる……! こんなの、初めて……!)
泥臭い汗の匂い。男の体臭が私の鼻腔を満たし、脳を麻痺させる。
私はいつの間にか、自分から彼の背中に爪を立て、脚を絡めていた。
王妃としてのプライドも、聖女としての理性も、この寝台の軋み音と獣の息遣いの中に溶けていく。
「ああぁ――ッ! やんッ……はぁ、だめぇ……ッ!」
私が髪を振り乱して喘ぐと、ザックはさらに興奮し、腰の動きを速めた。
もう、彼をコントロールすることなどできなかった。
*
一方、扉の外。
ユリウスは、壁に背を預けて目を閉じていた。
だが、聴覚を閉ざすことはできない。
薄い壁一枚隔てた向こうから、地獄のような音が響いてくる。
リズミカルな軋み。
肌と肌が激しくぶつかり合う、湿った音。
そして。
『あぁんっ、いい……! そこ、ああぁ……っ!』
『ロゼノア様、ああっ、中が……すごい……ッ!』
『もっと……ザック、あなたの熱いの、ちょうだい……ッ!』
「――っ!」
ユリウスの手が、剣の柄を握りしめる。無意識に歯を食いしばっていた。あの男を殺してやりたい――。
(なぜだ……)
王ならばまだ、諦めもつく。
だが、相手は泥水をすすって生きてきたような、貧民街の男だ。
そんな男に、あの高貴なロゼノア様が、あんな淫らな声でねだっている。
(許せない……)
腹の底から、どす黒い感情が湧き上がる。
それは嫉妬を超えた、強烈な「憎悪」と、何よりも深い「敗北感」だった。
あの男は今、ロゼノア様と一つになっている。
自分は騎士団長だが、ここではただの「番犬」だ。
その距離が、今は永遠のように遠く感じられた。
『あぁぁーーッ!!』
甲高い絶頂の悲鳴と共に、ザックの低い唸り声が重なる。
やがて静寂が訪れた。
ユリウスは唇を噛み切り、口の中に広がる血の味を感じながら、虚空を睨みつけることしかできなかった。
*
数刻後。
私は乱れたドレスを直し、寝台に座るザックに向き合った。
彼は名残惜しそうに、けれど満足げに私を見つめている。
「……夢のようでした。一生の思い出にします」
「ふふ、大袈裟ね」
「いいえ。……そうだ、ロゼノア様。これを」
ザックは枕元から、大切に保管していた一枚の羊皮紙を取り出した。
「さっき言いかけた、妙な動きをする奴らの隠れ家です。……どうやら、背後に『赤い髪の男』がいるという噂です」
「……赤い髪……!」
私は羊皮紙を受け取り、内容を確認して口元を緩めた。
街の中の裏切り者のリスト。これはザックでなければ入手できない。アルカディアスが喉から手が出るほど欲しがっている代物だ。
「ありがとう、ザック。お手柄よ」
(ザックのお嫁さんになる人は幸せね……きっと。たくさん愛されて、大切にされて……)
自分には、それは決して訪れないこと。だが、彼には幸せになって欲しい――心からそう思った。
(ふふ、そうなったら、ちょっと焼けるわね――)
ふと、私は自分の左手首に巻いていたブレスレットに触れた。
上質な黒革に、繊細な薔薇の紋様が型押しされ、留め具は純銀で作られている。
元々は男性用の品だが、その無骨なデザインが気に入って私が身につけていたものだ。私の細い手首には大きすぎて、いつも二重に巻き付けていたけれど。
「……ザック、腕を出して」
「へ? こ、こうですか?」
彼が太く、傷だらけの腕を差し出す。
私は手首からブレスレットを解くと、それをザックの腕に回した。
二重ではなく、一重で。
カチリ、と留め具が鳴る。
「あ……」
誂えたように、彼の太い手首にぴったりと収まった。
私の華奢な腕では遊んでいた黒革が、彼の逞しい筋肉にしっくりと馴染んでいる。
「ロゼノア様、これは……」
「私の、お気に入りよ。……あなたにあげるわ」
ザックが息を呑む。
彼にとって、王妃の身につけていた装飾品など、家一軒より価値があるだろう。
「い、いただけません! こんな高価なもの……それに、ロゼノア様が大事にされていたものでしょう!?」
「いいのよ。……やっぱり、それはあなたのものだったのね」
私は黒革のブレスレットを指でなぞり、妖艶に微笑んだ。
「私の腕には少し大きすぎたわ。でも、あなたのその逞しい腕にはぴったりだもの」
私は彼の熱い手首を両手で包み込み、真っ直ぐに彼を見つめた。
「それは、私だと思って身につけていて。……あなたは私のものだという『証』よ」
「――ッ!!」
ザックの顔がカッと赤くなり、次いで感極まったように目が潤む。
「私のもの」。その独占的な響きが、彼の男としての自尊心と愛情をこれ以上なく満たしたのだ。
彼はブレスレットを着けた腕を胸に押し当て、深く頭を垂れた。
「……光栄です。一生、外しません。この腕が腐り落ちるまで、俺は貴女様をお守りします」
「ふふ、頼りにしているわ」
(まだ、今は、私のもの――)
あえて外のユリウスに聞こえるように、私は扉のすぐ手前で振り返り、ザックを抱きしめた。
「ザック……素敵だったわ……。とても、温かかった」
「ロゼノア様……ああ、離したくない」
最後に熱い抱擁と、口づけを交わす。私は、顔を離そうとしたザックの首に手を回し、唇を押し当て無理やり舌を挿入した。
「うぐ……んっ……」
戸惑うザックに構わず、彼の舌に絡みつき、吸い取った。わざと音を響かせて。
私が家から出てきた時、ユリウスは扉の前でいつもの冷静な表情を変えず立っていた。
私は乱れた髪を手で整え、首筋についた赤い痕――ザックが夢中で吸い付いた鬱血痕を、わざと見せるように髪を払った。
「お待たせ、ユリウス」
「……いえ」
彼の声は低く、感情が削げ落ちていた。
だが、その漆黒の瞳は、私の首筋の痕を凝視していた。殺気にも似た、鋭い視線。
――さあ、怒りなさい。嫉妬しなさい。
「俺がいるのに、なぜあんな男と」と、私を責めなさい。
けれど。
「……行きましょうか」
ユリウスは短く告げ、私をエスコートするために手を差し出しただけだった。
その指先は、微かに震えている。
でも、彼はその感情を決して言葉にはしない。
(……ああ、やっぱりあなたは「騎士」なのね)
私を抱きすくめて連れ去ることも、怒りをぶつけることもしない。
その完璧な忠誠心が、今はただ憎らしく、そして悲しかった。
私は小さくため息をつくと、首筋の痕にそっと指を這わせた。
(――治癒)
指先から淡く温かな光が溢れ出す。聖女の治癒の光。
聖なる力が、今は不貞の痕跡を消し去るためだけに使われる。
――この世界の『攻略対象』ではない者は、どう足掻いても落とせないというの? これほど心を砕いても、永遠に……。
不条理なゲームのシナリオを呪いながら、私は差し出された手を取り、馬車に乗る。
(ここまでしても、あなたの氷は溶けないのね……)
私は心の奥で自嘲した。
ザックの温かさに触れたことで、より一層、ユリウスとの心の距離を痛感してしまった。
「戻りましょう。……もうすぐ陛下がお戻りよ」
私は冷たく告げた。
ユリウスの黒い瞳の中には、私の立ち入る隙などないのだ。
私の首には、満たされない渇きという名の鎖が食い込んでいた。
私は心の中で、乾いた笑いを漏らした。
男たちを弄んでいるつもりだった。
けれど、本当に滑稽なのは誰か。
聖女の仮面を被りながら、愛に飢えてあがいている――この私自身なのかもしれない。
アルカディアスが遠征で城を空けている隙を見計らってのことだ。
(たまには息抜きをしないとね)
街で評判の菓子店に寄り、侍女マリエへの土産を買う。
ユリウスと二人で外出など、こんな機会はもう二度とないかもしれない。
一歩下がって歩くユリウスは、「忠実な騎士」の殻に閉じこもっている。せっかく二人きりだというのに、護衛に徹して私と目を合わせようともしない。
(もう……根負けしそうだわ)
気ままに歩いていると、いつの間にか街外れに出た。この先は貧民街と呼ばれた地域。
(そういえば、ザックはどうしているかしら?)
舗装が進み、清潔になった貧民街の奥へ進む。
辿り着いたのはザックの家。
扉を叩くと、すぐに中からドタドタと荒々しい足音が近づいてきた。
「誰だ! 何の用だ――!」
扉が勢いよく開かれ、貧民街の顔役、ザックが現れた。
ボサボサの黒茶色の髪、頬に刻まれた深い古傷。不機嫌そうに眉を寄せた顔。
だが、彼は私を見た瞬間、その表情を一変させた。
「……ッ、ロゼノア様!?」
驚きと歓喜、そして畏怖が入り混じった顔で、彼は慌ててその場に片膝をついた。
「よ、よくぞお越しくださいました! あ、足元が汚くて……! どうぞ、中へ!」
「ふふ、顔を上げて、ザック」
私が微笑むと、ザックは顔を真っ赤にして俯いた。
その反応は、とても分かりやすい。彼は私を崇拝し、同時に一人の「女」として意識している。
……ユリウスにはない、素直な熱情。
その時、私の胸に黒い感情が芽生えた。
「ユリウス――」
私は、背後に控える騎士を振り返った。
「外で待っていて」
「……ロゼノア様?」
「少し、ザックと二人で話があるの。外で警護をお願いするわ」
ユリウスの眉が、ピクリと動いた。
こんなあばら家に、王妃を一人で、しかも男と二人きりにするのか。護衛としてあり得ない命令だ。
だが、彼は反論しなかった。
「……承知しました」
感情を殺した声。深く一礼し、扉の横で彫像のように直立する。「行かないで」とも、「俺がいます」とも言わない。ただ命令に従うだけの人形。
(……そう。あなたはあくまで、騎士として振る舞うのね)
私は諦めにも似たため息を噛み殺し、ザックの家へと足を踏み入れた。
家の中は質素だが、清潔に整えられている。
ザックはおろおろとしながら椅子を勧めてくるが、私は部屋の隅、窓ぎわにある粗末な寝台に腰をかけた。
ギシッと軋む音が響く。
「ロゼノア様……あの、俺なんかに何かご用命でしょうか? 誰か消してほしい奴でもいれば、すぐに……」
「ううん、違うの」
「じゃあ、情報ですか? 実は最近、妙な動きをする奴らを見つけて――」
役に立とうと必死な彼を遮るように、私は立ち上がって、人差し指を彼の唇に当てた。
「仕事の話はあと。……ザック、こっちへ来て」
私が手招きすると、巨漢の男が吸い寄せられるように近づいてきた。
私の前で膝をつき、見上げるダークブラウンの瞳。そこには隠しきれない情熱と、崇拝の炎が宿っている。
「俺は……俺は……」
「わかっているわ」
私はそっと彼の手を取った。
日に焼けて浅黒く、無数の傷と硬い豆がある無骨な手。
泥にまみれ、生きるために必死に戦ってきた男の手。
私は、その手を自分の頬に寄せた。
(……なんて温かいの)
ユリウスはいつも涼しい顔で、義務のように私に手を差し伸べる。
けれど、目の前の男は違う。全身全霊で私を求め、触れられる喜びに打ち震えている。計算も駆け引きもない、真っ直ぐな熱。
私はザックの耳元に、内緒話のように囁いた。
「いつも私のために働いてくれる、可愛いあなたに……ご褒美よ」
「え……?」
「この時間は、あなたのものよ」
私は寝台に身を横たえた。
レディッシュゴールドの髪が広がる。
ザックは息を呑み、そして縋るように私に覆いかぶさった。
「ロゼノア様……い、い、いけません……俺なんかが……」
そう言いながら、ザックは私から離れることができない。
本能が、理性を凌駕している。
「ザック。……私を愛して」
彼を抱き寄せ、命令するように囁いた。
私の心を蝕む孤独と寒さを、この男の無骨な優しさが溶かしてくれる気がした。
「あぁ……ロゼノア様、女神様……!」
ザックの太い腕が私をきつく抱きしめる。彼の唇が、私の唇に触れ、首筋から胸元へと、祈りを捧げるように、けれど飢えた獣のように這いまわった。
「ん……くすぐったいわ」
私は思わず甘い声を漏らした。
ザックは、まるで神聖なものに触れるかのように、震える指で私の胸のボタンを外し、ドレスを大きくはだけさせた。
露わになった乳房に、彼は熱っぽいため息を吐く。
「綺麗だ……なんて白い肌なんだ……」
「ふふ、そんなに見ないで」
「無理です。……眩し過ぎて、目が潰れそうだ。いや、潰れてもいい――ずっと、こうしたかった……」
彼は私の胸に顔を埋め、赤ん坊のように貪った。
私の胸の突起を、愛おしそうに舌で転がし、しゃぶりつくす。
その必死さが、アルカディアスの傲慢な愛撫とは違う「熱」となって、私の冷えた体を疼かせる。
「はぁ……っ、ザック……」
「ああ……きれいだ……ロゼノア様!」
彼の唇が、名残惜しそうに胸から離れ、腹部へと滑り落ちていく。
熱い吐息が、へその周りをくすぐる。
太い指が、ドレスの裾から太腿を這い上がってきた。そのざらついた感触が、私をぞくりと感じさせた。
「んっ……ぁ」
「……こんな、繊細なレース……俺の指じゃ破いちまいそうだ」
彼は私の秘所を覆う薄い絹の下着に触れ、震えていた。
王宮御用達の最高級品。彼にとっては、触れることすら罪深い代物だろう。
「構わないわ。……邪魔でしょう?」
私が許可を出しても、彼はすぐには脱がそうとしなかった。
代わりに、その布地に顔を埋め、鼻をひくつかせた。
「……なんて甘い匂いだ……」
彼は、私の秘所から立ち上る雌の香りを、肺いっぱいに吸い込んだ。
(か、嗅いでるの!?……恥ずかしい……)
「ザック……?」
「頭がどうにかなりそうだ……」
彼は陶酔したように呟くと、湿った布地の上から、自身の唇をじわりと押し当てた。
「ひゃうっ……!」
私は思わず、情けない声を上げた。
薄い絹一枚を隔てて、彼の熱い唇の形と、荒い鼻息がダイレクトに伝わってくる。
愛撫よりも生々しいその感触に、私の秘部がキュンと収縮し、蜜を溢れさせた。
「あっ、や……んっ、そこ……!」
敏感な場所に熱を吹きかけられ、私はビクリと腰を跳ねさせた。
その反応を見たザックの目が、ギラリと光る。
「……そんな声を聞かせないでください。もう、我慢がきかない」
ブチッ、と布が悲鳴を上げる音がした。
彼はもう丁寧さをかなぐり捨て、強引に下着を引き下ろした。
露わになった秘所に、ギラついた視線が突き刺さる。
「きれいだ……濡れて、光ってる……」
彼は私の秘部を見つめ、喉を鳴らした。
(ダメよ、そんなに見ないで……)
「……たまらねえ。あんたの全部、俺の舌で溶かしてやる」
彼は私の股間に顔を埋め、ただひたすらに吸い付き、舐め上げてくる。
「あっ……んぅ……!」
(うぅ……なによ、これ……すごい)
ただの情事のつもりだった。彼に夢を見せてあげるだけの、退屈しのぎのはずだった。
けれど、私の意思とは無関係に体が疼き、彼の頭を押さえつけてしまう。
「ザック、はぁ、もう……お願い。……きて」
「ッ! い、いいんですか……俺の、こんな汚いのが……」
私は、ザックの張り詰めた股間を指で撫で上げ、彼のズボンを下ろした。
大きい。
予想していたよりも遥かに、彼のそれは凶悪なサイズだった。しかも猛り狂っている。
私がその強大な楔の先端ににチュッと口づけすると、彼はビクンとなり、私をまた押し倒す。
「か、がまんできねえ――!!」
私の両膝を大きく開くと、彼は唾を飲み込み、自身の猛り狂った欲望を押し当ててきた。
先端が入り口を割り、自身の場所を主張する。
私が「支配者」として振る舞えたのは、ここまでだった。
「――っ!?」
ズプ、と音がして、熱い杭が私の中に侵入してくる。
「あ……っ、んぅ……! あっ、つ……!」
「くぅ……ッ、ロゼノア様……熱い、きつい……!」
彼のものは無骨で、容赦がない。
それが私の奥へと抉るように突き進み、最も敏感なスポットをグイグイ刺激する。
身体が裂けそうなほどの充満感。
ギシッ、ギシッ。
彼が腰を振り始めると、私は声を抑えられなくなった。
「あぁっ、すごい……ザック、あぁんっ……っ!」
「ロゼノア様、ロゼノア様ッ……!」
彼は私の名前をうわ言のように呼びながら、獣のように突き上げてくる。
テクニックなどというものではない。ただ本能のままに、奥へ、奥へと種を植え付けようとする雄の動き。
その圧倒的な質量と熱量に、頭が真っ白になる。
「はあぁんッ――! ああッ!」
(だめ、おかしくなる……! こんなの、初めて……!)
泥臭い汗の匂い。男の体臭が私の鼻腔を満たし、脳を麻痺させる。
私はいつの間にか、自分から彼の背中に爪を立て、脚を絡めていた。
王妃としてのプライドも、聖女としての理性も、この寝台の軋み音と獣の息遣いの中に溶けていく。
「ああぁ――ッ! やんッ……はぁ、だめぇ……ッ!」
私が髪を振り乱して喘ぐと、ザックはさらに興奮し、腰の動きを速めた。
もう、彼をコントロールすることなどできなかった。
*
一方、扉の外。
ユリウスは、壁に背を預けて目を閉じていた。
だが、聴覚を閉ざすことはできない。
薄い壁一枚隔てた向こうから、地獄のような音が響いてくる。
リズミカルな軋み。
肌と肌が激しくぶつかり合う、湿った音。
そして。
『あぁんっ、いい……! そこ、ああぁ……っ!』
『ロゼノア様、ああっ、中が……すごい……ッ!』
『もっと……ザック、あなたの熱いの、ちょうだい……ッ!』
「――っ!」
ユリウスの手が、剣の柄を握りしめる。無意識に歯を食いしばっていた。あの男を殺してやりたい――。
(なぜだ……)
王ならばまだ、諦めもつく。
だが、相手は泥水をすすって生きてきたような、貧民街の男だ。
そんな男に、あの高貴なロゼノア様が、あんな淫らな声でねだっている。
(許せない……)
腹の底から、どす黒い感情が湧き上がる。
それは嫉妬を超えた、強烈な「憎悪」と、何よりも深い「敗北感」だった。
あの男は今、ロゼノア様と一つになっている。
自分は騎士団長だが、ここではただの「番犬」だ。
その距離が、今は永遠のように遠く感じられた。
『あぁぁーーッ!!』
甲高い絶頂の悲鳴と共に、ザックの低い唸り声が重なる。
やがて静寂が訪れた。
ユリウスは唇を噛み切り、口の中に広がる血の味を感じながら、虚空を睨みつけることしかできなかった。
*
数刻後。
私は乱れたドレスを直し、寝台に座るザックに向き合った。
彼は名残惜しそうに、けれど満足げに私を見つめている。
「……夢のようでした。一生の思い出にします」
「ふふ、大袈裟ね」
「いいえ。……そうだ、ロゼノア様。これを」
ザックは枕元から、大切に保管していた一枚の羊皮紙を取り出した。
「さっき言いかけた、妙な動きをする奴らの隠れ家です。……どうやら、背後に『赤い髪の男』がいるという噂です」
「……赤い髪……!」
私は羊皮紙を受け取り、内容を確認して口元を緩めた。
街の中の裏切り者のリスト。これはザックでなければ入手できない。アルカディアスが喉から手が出るほど欲しがっている代物だ。
「ありがとう、ザック。お手柄よ」
(ザックのお嫁さんになる人は幸せね……きっと。たくさん愛されて、大切にされて……)
自分には、それは決して訪れないこと。だが、彼には幸せになって欲しい――心からそう思った。
(ふふ、そうなったら、ちょっと焼けるわね――)
ふと、私は自分の左手首に巻いていたブレスレットに触れた。
上質な黒革に、繊細な薔薇の紋様が型押しされ、留め具は純銀で作られている。
元々は男性用の品だが、その無骨なデザインが気に入って私が身につけていたものだ。私の細い手首には大きすぎて、いつも二重に巻き付けていたけれど。
「……ザック、腕を出して」
「へ? こ、こうですか?」
彼が太く、傷だらけの腕を差し出す。
私は手首からブレスレットを解くと、それをザックの腕に回した。
二重ではなく、一重で。
カチリ、と留め具が鳴る。
「あ……」
誂えたように、彼の太い手首にぴったりと収まった。
私の華奢な腕では遊んでいた黒革が、彼の逞しい筋肉にしっくりと馴染んでいる。
「ロゼノア様、これは……」
「私の、お気に入りよ。……あなたにあげるわ」
ザックが息を呑む。
彼にとって、王妃の身につけていた装飾品など、家一軒より価値があるだろう。
「い、いただけません! こんな高価なもの……それに、ロゼノア様が大事にされていたものでしょう!?」
「いいのよ。……やっぱり、それはあなたのものだったのね」
私は黒革のブレスレットを指でなぞり、妖艶に微笑んだ。
「私の腕には少し大きすぎたわ。でも、あなたのその逞しい腕にはぴったりだもの」
私は彼の熱い手首を両手で包み込み、真っ直ぐに彼を見つめた。
「それは、私だと思って身につけていて。……あなたは私のものだという『証』よ」
「――ッ!!」
ザックの顔がカッと赤くなり、次いで感極まったように目が潤む。
「私のもの」。その独占的な響きが、彼の男としての自尊心と愛情をこれ以上なく満たしたのだ。
彼はブレスレットを着けた腕を胸に押し当て、深く頭を垂れた。
「……光栄です。一生、外しません。この腕が腐り落ちるまで、俺は貴女様をお守りします」
「ふふ、頼りにしているわ」
(まだ、今は、私のもの――)
あえて外のユリウスに聞こえるように、私は扉のすぐ手前で振り返り、ザックを抱きしめた。
「ザック……素敵だったわ……。とても、温かかった」
「ロゼノア様……ああ、離したくない」
最後に熱い抱擁と、口づけを交わす。私は、顔を離そうとしたザックの首に手を回し、唇を押し当て無理やり舌を挿入した。
「うぐ……んっ……」
戸惑うザックに構わず、彼の舌に絡みつき、吸い取った。わざと音を響かせて。
私が家から出てきた時、ユリウスは扉の前でいつもの冷静な表情を変えず立っていた。
私は乱れた髪を手で整え、首筋についた赤い痕――ザックが夢中で吸い付いた鬱血痕を、わざと見せるように髪を払った。
「お待たせ、ユリウス」
「……いえ」
彼の声は低く、感情が削げ落ちていた。
だが、その漆黒の瞳は、私の首筋の痕を凝視していた。殺気にも似た、鋭い視線。
――さあ、怒りなさい。嫉妬しなさい。
「俺がいるのに、なぜあんな男と」と、私を責めなさい。
けれど。
「……行きましょうか」
ユリウスは短く告げ、私をエスコートするために手を差し出しただけだった。
その指先は、微かに震えている。
でも、彼はその感情を決して言葉にはしない。
(……ああ、やっぱりあなたは「騎士」なのね)
私を抱きすくめて連れ去ることも、怒りをぶつけることもしない。
その完璧な忠誠心が、今はただ憎らしく、そして悲しかった。
私は小さくため息をつくと、首筋の痕にそっと指を這わせた。
(――治癒)
指先から淡く温かな光が溢れ出す。聖女の治癒の光。
聖なる力が、今は不貞の痕跡を消し去るためだけに使われる。
――この世界の『攻略対象』ではない者は、どう足掻いても落とせないというの? これほど心を砕いても、永遠に……。
不条理なゲームのシナリオを呪いながら、私は差し出された手を取り、馬車に乗る。
(ここまでしても、あなたの氷は溶けないのね……)
私は心の奥で自嘲した。
ザックの温かさに触れたことで、より一層、ユリウスとの心の距離を痛感してしまった。
「戻りましょう。……もうすぐ陛下がお戻りよ」
私は冷たく告げた。
ユリウスの黒い瞳の中には、私の立ち入る隙などないのだ。
私の首には、満たされない渇きという名の鎖が食い込んでいた。
私は心の中で、乾いた笑いを漏らした。
男たちを弄んでいるつもりだった。
けれど、本当に滑稽なのは誰か。
聖女の仮面を被りながら、愛に飢えてあがいている――この私自身なのかもしれない。
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