黒薔薇の刻印 ~死ぬほど愛される、重すぎる愛の逆ハーレム~【ダークファンタジー】

ALMA

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第3部:紺闇の魔王の檻

第24話:魔王の寝室

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「……っ……?」

 右目の眼帯を外し、現れた赤い瞳――魔眼を見た途端、私の体に力が入らなくなった。自分の意思では指先ひとつ動かせない。
 私は自分の置かれた異常な状況を悟り、息を呑んだ。

 私の四肢は鉛を流し込まれたように重く、シーツへと深く沈み込んでいる。
 まるで人形のように、微動だにできない。

 目の前には、ノクスフェル皇帝サイラス。青みを帯びた黒髪は緩く波打ち、その冷酷な獣のごとき美貌に、一筋かかっていた。
 寝台に這い上がり、私に覆い被さる――だが様子がおかしい。

「はぁ……、はぁ……ッ……苦しい……はやく、お前を……」

 サイラスの呼吸が荒い。
 冷徹な皇帝の左の青い瞳と、右の赤い魔王の瞳が、今は獲物を前にした猛獣のようにギラギラと潤み、焦燥に揺れている。

 彼は私の両手を頭上に持ち上げた。縛られているわけでもないのに、自分では下ろせない。自然と双丘が突き出る形になる。

「い……ゃ……」
「いい眺めだぞ、ロゼノア。可愛がってやる」

 彼は私にまたがったままシャツを脱ぎ捨て、死体のように冷えた肌を押し付ける。

「私の体は……呪われていてね。内側から常に凍りついている。……だからこうして、魔力を補わなければならないのだ」

 魔王の顔が近づいてくる。

「こんな強い魔力は初めてだ。ああ、もう我慢ならん――」

 私の魔力に強く反応した魔王が、冷たい唇を押し付けてきた。

「ん……ッ!?」

 暴虐な捕食。
 氷を思わせる舌が、こじ開けられた私の口内へとねじ込まれてくる。
 逃れようと喉を鳴らすが、彼はそれを許さない。私の舌に絡みつき、唾液を、吐息を、そして奥底にある魔力を、飢えた獣が水を飲むようにゴクゴクとむさぼり始めた。

「ん……ぅ……ッ! ぁ、……っ!」
(苦しい……! なんて強く吸うの……ッ)

 温度をうばう舌に蹂躙じゅうりんされるたび、体が溶かされるような甘美な浮遊感が襲う。彼の魔力が私を犯す。

「……ふぅッ! はぁ……ッ! たまらん、なんて味だ……」

 唇が離れると、サイラスはよだれに濡れた唇を拭いもせず、陶酔した表情で私を見下ろした。

「甘い……甘すぎるぞ、ロゼノア……ッ! こんな濃密な魔力を隠し持っていたのか!」

「っ……!」

 サイラスの手が、私の寝間着の紐を引きちぎるように解いた。
 無防備にはだけさせられた胸元。溢れ出る二つの果実。
 冷気に晒され、恐怖と寒さでキュッと縮こまったつぼみが露わになる。

「ゃ……んっ」
「ああ……見てくれ。なんていやらしい」

 サイラスは堪えきれないというように、私の胸に顔を埋めた。私の両手は頭上に置かれたまま、シーツを掴むこともできない。

「ぁッ……!」

 魔王の舌が、右の蕾を捉える。
 最初は優しく、まるで飴玉でも転がすように舌先でコロコロともてあそばれたかと思えば、次の瞬間、執拗に吸い上げられる。

「くっ……、ぅ……っ!」
「どうだ? 冷たいか? それとも、熱いか……?」

 彼は問いかけながらも、舌の動きを止めない。私は魔眼で動きばかりか、声も封じられ、僅かな喘ぎ声を漏らすことしかできない。
 次第にその愛撫は激しさを増していく。ザラリとした舌の感触が、敏感な突起を執拗に擦り上げ、弾き、押し潰す。

「あ、っ……ゃ、んん……ッ!」
「いいや、足りない。……もっとだ。もっとお前の熱を寄越せッ!」

 彼は私の胸に噛み付く勢いで吸い付き、頬を窪ませて強く吸い上げた。
 ただ吸うだけではない。口の中で、硬くなった蕾を舌先で激しく振動させ、執拗に、本当に執拗にいじめ抜く。

「ひぁッ! つよ……っ、や……んッ!」
「甘い……ここからも魔力が染み出している……ッ! くそ、止まらん、吸っても吸っても足りないッ!」

 サイラスは右の胸を犯すようにむさぼりながら、空いた手で左の胸を鷲掴みにした。
 冷んやりとした指が肉に食い込み、親指と人差し指で、もう片方の蕾をギリギリと摘み上げる。

「い、あぁッ! んんッ……、ゃ、ダ……メぇッ!」
「ダメなものか! こんなに硬くして、私を誘っているくせに! ……ふん、ふしだらな聖女め」

 右は口で、左は指で。
 逃げ場のない二重の責め苦が続く。
 彼は時折、犬歯を立てて甘噛みし、私がビクンと跳ねる反応を楽しんだかと思えば、今度はねっとりと広範囲を舐め回し、焦らすように息を吹きかける。

「はぁ、はぁ……ロゼノア、お前は麻薬だ……。私を狂わせる気か……ッ」

 サイラスの瞳は血走っていた。
 彼は私の乳房の間に顔を埋め、深々と匂いを嗅ぐと、我慢の限界だとばかりに私の体を強引に組み敷いた。

「もう待てない。……ここも、ぐしょ濡れなんだろう?」
「ぃ……ゃ……」

 彼の手が、私の寝間着の裾を無造作に捲り上げる。
 そこに残されていた最後の一枚――純白の下着を見るなり、嘲るように言った。

「邪魔な布だな……」

 彼の手が下着を引き下げる。
 するり……。
 腰から太ももへ、膝へ、そして足首へ。
「ぁ……」
 脱がされた下着が、床に投げ捨てられる。

「これで、私とお前を遮るものは何もなくなった」
「ぃ……ゃ……」

「ああ、たまらん……ふふ……どれ、よく見せてみろ!」

 動けない私の足を、サイラスが強引に両膝を立てて開かせた。
 最も恥ずかしい場所が、興奮しきった魔王の眼前に晒される。

「……はっ。なんだこれは……ッ」
 サイラスの喉がゴクリと鳴った。
 彼の指が、私の秘裂をツーッとなぞり、目の前で光る蜜を見せつける。
「やッ……」

「こんなに糸を引いているぞ。……私の口づけだけで、ここまで感じていたのか?」
「ぁ……っ、ちが、……ッ!」
「嘘をつくな! ここから、むせ返るような雌の匂いがしているぞッ!」

 さらに激しい息が私の秘部に近づく。
 サイラスは嘲笑いながら、私の膝をさらに大きく広げ、再びそこに顔を埋めた。

「やっ、……あぁッ……やめ……んっ……」

 私の懇願など、彼の耳には、ただの雑音として流れているのだろう。
 彼の舌が、容赦なく私の弱点を責め立てる。
 まるで氷細工のような塊が、熱い部分をかき回し、吸い上げ、弄ぶ。

「んっ、ぁ……! ん……いゃ……あぁン……ッ!」

(こんなやり方で魔力を吸い取るなんて……ああダメよ! 感じちゃう……)

 サイラスは喉を鳴らして私の蜜と魔力を飲み干していく。
 やがて顔を上げると、その口元はみだらに濡れそぼっていた。

「……はぁ。お前の魔力は、甘い毒のようだ。もう、我慢の限界だ――」

 彼が荒い息を吐きながら、軍服のズボンを脱ぎ捨てると、そこに隠されていた雄々しい凶器が露わになる。
 氷の魔王の、赤黒くたぎる冷たい熱。

「ふふ……準備はいいな? ……いや、聞くまでもないか。お前の淫らな体は、もう涎を垂らして待っているのだからな……」

 彼は私の両腿の間に、ゆっくりと身を滑り込ませた。
 硬く、冷んやりとした切っ先が、濡れた秘所に押し当てられる。

「はあ……興奮させるな、お前は……」

 サイラスの口角が、ニヤリと意地悪く吊り上がる。
 その妖艶な表情が、魔王としての風格に満ちていて、私は恐怖と同時に目が離せなくなる。

「っ……!」
 声にならない悲鳴。
 サイラスは逃がさないと言わんばかりに、私の腰を掴んだ。

「その体で、私の氷の呪いを慰めてみせろ。……聖女の務めだろう?」
「ん、ぐ……ぅ……っ!」

(あぁ……冷たい……気持ちいい……。違うッ、ダメよそんな……)

 容赦のない侵入。
 氷の魔力をまとった彼の一部が、私の内側を無慈悲にこじ開け、ゆっくりと、しかし確実に侵略してくる。
 彼の魔力が流れ込む。痺れるような感覚と、冷たい異物が満ちていく快感。

「くっ……。キツいな。……だが、すごい、ああ……。お前の中は灼熱だ」

 サイラスが恍惚と苦悶が混じったような吐息を漏らす。
 彼は私の耳元に唇を寄せ、毒を含んだ甘い声で囁いた。

「ふ、これはどうだ?」

 サイラスは意地悪く笑い、わざと一番感じる一点を、先端でえぐり、腰を打ち付け、執拗に責め立てる。

「ひッ!? あ、あ、ぅぅッ!」
「ここか? ここが良いのか! いい声で鳴け、ロゼノア!!」

 私の体内を埋め尽くす異物感。彼の冷たさが、火照った私の奥底をひんやりと撫で、それが恐ろしいほどの快感となって脳を揺らす。

「あぁッ……ダメ……ぁんッ!」
「ふふ、泣いているのか? ……嫌だと言いながら、体はこんなに私を吸い込んで離さないくせに」

 サイラスは囁き、わざとゆっくりと腰を引いては、一番奥を小突いたかと思うと、また引いて焦らす。

「あ、っ……あ、ぁ……」
「いい声だ。……ほら、もっと私を深く招き入れろ」

 彼が動くたびに、甘美な電流が駆け抜ける。
 抵抗できない悔しさと、強制的に与えられる快楽。
 なにより、この冷酷な魔王に「女」として乱されている背徳感が、私を狂わせていく。

「すごいな、ロゼノア。……お前の中が、私を溶かそうと締め付けてくる。くそッ……熱い……ああ、溶ける……ッ」

 サイラスの指が、汗ばんだ私の髪を優しくく。
 その仕草はまるで、愛しい恋人を扱うかのように甘やかで、残酷だ。

「アルカディアスのことなど忘れろ。……今、お前を犯し、お前の奥を突き上げているのは私だ」
「ん、ぁ……っ! だ、め……っ!」
「ダメなものか。……お前はもう、私のものだ。心も、体も、魔力の一滴まで……」

 彼の動くリズムが激しくなる。体の中で魔力どうしが交わるのを感じる。私の魔力が吸われ、彼の魔力が流れ込んでくる、恐ろしいほどの快楽。

「あぁぁぁ――ッ!」

 逃げることの許されない檻の中で、私は魔王の毒牙にかかり、その冷たくも熱い愛撫に、身も心も、とろとろに溶かされていった。
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