一匹狼と、たったひとりのラナ

揺木しっぽ

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4話 獣の残り香、恋の始まり

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翌朝、ラナは目を覚まし、この場所が自宅でない事に一瞬うろたえた。
隣にはもふもふの毛皮が――。すやすやと狼の姿で寝息を立てているリゲルだ。そこでようやくラナはリゲルの家に泊まったのだと思い出す。
部屋の壁に掛けられている振り子時計を見ると、もう準備して仕事に行かねばならない時刻を示していた。のんびりしてはいられない。
ラナは仕事の時間の遅いリゲルを起こすのも忍びなく、そっとベッドから抜け出した。テーブルに先に出る旨を記した置き手紙を残して行けばいいだろう。
空になったバスケットを持ち、リゲルの家を出ると、ラナは木々の葉の間から朝日が差し込む森を街へ歩いた。
急いで一旦自宅に寄り、簡単な朝食をさっと済ませると、ラナは職場に向かう。
今日もいつもと変わり映えのしない労働が始まる。

「ラナ、もしかして彼氏でも出来た?」
「え? なんで?」

お昼休憩の時間、職場の同僚のミュカが昼休みに話し掛けて来た。
彼女とラナは仲が良く、図書館の裏の小川の土手に腰かけ、毎日一緒にお昼ご飯を食べている。

「だって今日のラナ凄く獣臭いよ。普段は殆ど匂いないのに」
「うそっ!? そんなに匂う!?」

ミュカは猫の獣人であり、イヌ科の者ほどではないが鼻が利いた。ラナは自分を嗅いでみるが、彼女の言う獣臭さはわからない。リゲルと一緒に居て鼻が慣れてしまったのかもしれない。
確かに狼化したリゲルは獣臭かったが、まさか自分の体にも移ってしまうとは思っていなかった。

「ちっ、違うよ! これは昨日知り合いのイヌ科の人にちょっともふもふさせてもらっただけで……!」
「へぇ~、そんなに獣臭が移るほどの〝もふもふ〟ねぇ~。もふもふはなんの隠喩なんだか」
「ほんとに違うって! 変なことしてないよ!」

ラナは顔を真っ赤にさせて否定した。
説明しなければ、他人の濃い匂いをさせている理由が下世話な想像のままになってしまう。結局、ミュカにリゲルのことを話すことになってしまった。流石に同衾したということは伏せて――。

「ふぅ~ん、あのリゲルねえ」
「知ってるの?」
「この街ではモテ男として有名でしょ」
「そうだったんだ……」

ラナはそんなこと全く知らなかった。
そもそも街を歩けば、その特徴の無さ故に人と目が合うとジロジロ見られてしまう。それが気まずくて、いつもあまり他人を見ないようにしていた。
噂話にもあまり興味がなく、仕事のない日は家で図書館の本を読んで過ごしていた。
ラナはこの街に住んで数年になるのに、街の人や生活範囲外のことを何も知らない。

「狼男ってどうなんだろ……モテてるのに番になっちゃうから遊んだことないって言ってたんだけど本当かなあ」
「んー、確かに獣系の本能って逆らい難いところがあるから、本人がそう言ってるならそうなんじゃない? 淫魔と番になってもしょうがないだろうし」
「そっか……」

遊んでいないというリゲルの言葉が本当のようで、ラナは一先ず安心した。
好きになっても、いいのかもしれない。

「でもさラナ、あんたイヌ科の男を彼氏にするってどういうことか分かってんの?」
「え?」
「お前たちそろそろ休憩終わりじゃよ」
「はぁ~い」

上司の老梟の声にミュカが大きく返事をする。
ミュカが何か重大なことを言いかけたのに、無情にも遮られてしまう。

「ねえ、どういう意味なの?」
「ここじゃとても言えないわ~。そうだ、夜にその酒場に飲みに行きましょうよ。そこで話すわ」
「う、うん……」

ラナはミュカの言いたいことが何なのか気になりながら、浮かない顔で仕事に戻った。



夕方、二人は図書館の仕事が終わるとリゲルの働く酒場へ向かった。
酒場の戸を潜るとまだ日も暮れていないというのに、テーブルは埋まりかけるほど客で賑わっている。リゲルが出勤していることは、その高い背とピンと立っている耳ですぐに分かった。そうでなくても、彼の華やかさはどんな人混みの中でも目を引いた。
ラナに気付いたリゲルがパッと一瞬で嬉しそうな顔になり、二人のもとへ寄って来た。

「あ、ラナちゃん! 朝起きたらいないから心配したんだぜ」
「ごめんなさい、起こしたら悪いと思って」
「来てくれて嬉しいよ。そっちの猫ちゃんは?」
「同僚で友達のミュカでーす」

ミュカはニヤッと笑って手を振る。

「オレはリゲル。席に案内するよ」

二人はリゲルに案内され、奥の方の席に通された。メニューを渡される。

「そういやラナってお酒飲めるんだっけ?」
「あんまりこういうところ来たことないけど、少しなら大丈夫」
「んじゃリゲルさん、弱めのお酒二つもらえます? それと適当におすすめのおつまみ」
「勿論」

ミュカが慣れたように注文し、リゲルはにこやかにカウンターへ戻って行った。

「ラナ、本当に好かれてんじゃん」
「え、どうして?」

今の注文までの様子でミュカがそう判断した要因がラナにはわからず、きょとんとする。

「リゲルさんの尻尾見た?」
「見てない」
「ラナを見るとすんごい振ってたわよ、尻尾」
「え、そうなの? 気付かなかった……」

他の客に給仕しているリゲルの方を見ると、同じく尻尾に気付いた客に揶揄われていた。

「今のどっちかリゲルのコレか~?」
「ついにオンナ作ったのか!? しかも片方人間じゃん!」

ただでさえ酒場の客は柄が悪めだが、さらに酒の入った会話のため容赦なくラナを揶揄する言葉が出ていた。ラナは飲みに来るお金がないのもそうだが、酒場の下品なノリが合わないこともあって、訪れることが出来なかったのだと思い出す。

「ただの友達ですよ。でもオレが狙ってるんで、彼女に変な事したらどうなるかわかってますよね?」
「おぉ~っ! リゲルが本気じゃねーか!」
「色男がフラれるところが見てぇからフッてくれよ人間ちゃん~!」

リゲルはにこやかに牽制したが、酒場の客はこんな面白い話をネタにしないはずもなく、ただラナが来ただけで異様な盛り上がりを見せていた。

「ごめんな、気を悪くしないでとは言えねーけど……」

リゲルがラナとミュカの卓に酒の入ったグラスと料理を持って来た。

「ま、ここの民度はこんなもんでしょー」

ミュカが呆れたように肩を竦める。
白い酒を一口飲んでみると甘くてミルキーで、酒に慣れていないラナでも飲みやすかった。

「これ美味しい」
「口に合ってよかった。今日はオレの奢りだから好きに飲んでって」

リゲルは踵を返してカウンターに戻って行った。

「ね? 尻尾ブンブンでしょ」

ミュカはリゲルの持って来たイワシの油漬けと香草とチーズの乗ったクラッカーをつまむ。
確かに今度はそれとなくリゲルの足元に目を向けていたら、垂れ下がったふさふさの白い尻尾がご機嫌に揺れていた。客に揶揄われて隠そうという気はあるのか、控えめだったが我慢できないというように先端が揺れていたのだ。

「うん……」
「獣人は尻尾を服の中にでも入れない限り感情を隠せないからにゃ~」

ミュカは自慢の長い尻尾の先端をふりふりと振って見せる。

「そういう意味では獣人は嘘がつけない優良物件かもね」
「ミュカ、私とリゲルさんをくっつけようとしてる?」

やけにリゲルの味方をするミュカにどこか不自然さを感じた。

「そりゃあ、私だってラナが度々危ない目に遭ってるのは知ってるから。狼男が付いてるってんなら淫魔も吸血鬼も早々手は出さなくなるんじゃないかと思うわけよ」
「そんなボディーガードのために付き合うのはどうかと……」
「そこはお互い利害が一致したらいいんじゃないの?」
「利害って?」
「リゲルさんはラナのことが好きで番になりたい、ラナはイケメンの恋人が出来て襲われることもなくなる。一致してるじゃない」
「うう……」

そう言われると、恋人になるのも悪いことではないのではないかという気になってしまう。しかし、恋愛なんてしたこともないラナはなかなか勇気が出ない。ラナはリゲルに貰ったお酒を一口飲んだ。

「リゲル~! ねぇ明日って満月でしょ? 相手してよぉ~」

酒場に女の甘い猫なで声が響く。声のした方に目を向けると、露出の高い服を着たセクシーな女がリゲルの腕を捕まえて、しなだれかかっていた。耳は尖り、背中には蝙蝠のような羽が生えている。サキュバスのようだ。

「いつも言ってるけど、ここはそういう店じゃないんでね」
「勿論プライベートの話よぉ」
「そうだ、最近隣町にも旅の狼男が滞在してるらしいぜ。そっちなんかどうだ?」
「あたしはリゲルがいいの!」

リゲルはあしらっているが、サキュバスもなかなか諦めない。

「サキュバスのねーちゃん! リゲルを口説いても無駄だぞ~! あそこの人間ちゃんにお熱だそうだ!」

さっきからいる客が奥のテーブルのラナを示す。サキュバスがラナを値踏みするように一瞥し、にんまりと笑った。

「あんな何の取り柄もない人間の小娘のどこがいいの? サキュバスのあたしの方が絶対楽しませられるわよ?」
「体のために誰かを好きになるわけじゃないだろ」

リゲルはサキュバスを摘まみ出したかったが、一応客であるため穏やかに対応する。
ラナはサキュバスの言葉に目を伏せた。確かに何の取り柄もなく、恋愛経験もなければ勿論性の経験もない。希少性以外に自分に価値はないのかもしれない。

「ねぇ営業が終わったら家に行かせてよぉ。連れ込み宿でもいいけど♡」

サキュバスが甘い声でリゲルを誘惑する。その声がラナには酷く不愉快だった。同性にこんな感情を抱くのは初めてだ。

「ラナ、あんなこと言われて黙ってていいの?」

ミュカは俯いているラナに声を掛けた。自分があのサキュバスを引っ掻いてやりたいところだが、ラナ自身に行動してほしかった。

「リゲルがサキュバスと寝てもいいの?」
「やだ……」
「よし、なら行きな!」

ミュカはラナの背中を押した。
ラナはしつこくリゲルに絡むサキュバスの間に入り、その手を引き剥がした。

「こっ、この人は私の恋人なのでだめです!」
「はあ? さっきリゲルが違うって言ったじゃない」
「今なったんです!」

ラナはリゲルの腕に抱き着いた。一昨日会ったばかりだが、リゲルが他の女のものになるのは嫌だ。誰かにこんな風に強く出るのは初めてだし、相手は迫力のある美人のサキュバスで怖気づいてしまうが、心を奮い立たせる。
さっきまでの利害の一致なんて言葉はどこに行ったのか、ラナはただリゲルを誰かに取られたくない一心だった。
リゲルはラナの思いもよらない行動に目を大きく見開いた。
そして自分の腕に絡めているラナの手が震えていることに気付く。
自分のために彼女がそうまでして――リゲルはその手が愛おしく、思わず目を細めた。せっかく掴んでくれている彼女の手をほどくのは忍びなかったが、一旦振りほどいてその腰に手を添えて自らの体に密着させた。

「そういうことだから、悪いけど他を当たってくれな?」
「もぉー! なによ! つまんない男! こんな店もう来ないわ!」

プライドを傷つけられたサキュバスは乱暴に紙幣を何枚かテーブルに叩きつけ、店を出て行った。
目の前で繰り広げられた修羅場ショーにドッと他の客が盛り上がり、建物が揺れる。酒場の客というものは騒げるネタがあればなんだっていいのだ。
ラナは恥ずかしくなってすぐに自席に戻ろうとするが、リゲルに腕を掴んで止められた。

「もう帰っちゃう?」
「う、うん、恥ずかしいから……」
「次いつ会えるかな」
「え、と……週末のお休みなら……」
「じゃあオレの家に来て」
「うん……」

耳元で囁かれ、ラナは耳まで赤くして頷いた。
それを見ていてミュカはニヤニヤが止まらない。
最後まで客に冷やかしの言葉を掛けられながら、ラナはミュカと酒場を出た。
すっかり夜になった繁華街を、二人で歩く。

「ついにラナにも彼氏かぁ~」
「人生何が起こるかわからないね……」
「あら、一生独身のつもりだったの?」
「そうじゃないけど……。そう言えばイヌ科を彼氏にするとって話って何だったの?」
「あ~、あれね。聞く?」
「うん」

ミュカはにんまりと口角を上げ、ラナの耳元に手を添えて口を近付けた。

「イヌ科の交尾ってすっごいやばいらしいわよ」
「なっ……!」

思いもよらなかった情報にラナは目を丸くする。まさかそんな話をミュカがしてくるとは思わなかったのだ。

「やばいってどういう……」
「それはもう恋人になっちゃったんだから自分で確かめるしかないんじゃなーい?」
「怖くなってきたんだけど……」
「まあ頑張って~」

ミュカは心底面白いというようなニヤニヤ顔で手を振り、分かれ道で自分の家の方へ去って行った。
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