17 / 18
番外編
番外5 負けられない試合と、強引な男
しおりを挟む
トール・ボールは広いコートの真ん中に一本の丈夫なポールが立っていて、それにボールを当てた場所で得点を競う競技だ。先端と根元の方が高得点で、中心の方は得点が低い。この世界では一番親しまれていて、ある程度の大きさの街ではチームを持っていることが多い。
ホワイト・ノアは北の雪国のチームであり、農作業のない寒い時期は出稼ぎと大会のために西に遠征することが多かった。
彼らが立ち寄る街の長が、試合の経済効果を見越して、相応の興行料を包んでくれるのだ。
そして北の地域では負け無しのチームであり、トール・ボールファンには知らない者はいない。
リゲルの住む街に彼らが立ち寄るのは初めてで、街全体が浮き足立っている。
この街の住民にとってのトール・ボール試合は見知った近所の街のチームとのものばかりでマンネリ化していた。そんなところに遥か遠くの街の知らない強豪チームがやってきたのだ。盛り上がらないはずがない。
住民たちの期待通り、ホワイト・ノアはその強さとプレイで魅了した。
応援の声はかつてないほど大きく、試合会場周囲の広場では食べ物や酒が飛ぶように売れた。
コートの中では、自分より珍しく強い相手――本当ならやりがいのある相手だというのに、リゲルは心がざわついて集中出来ない。
アダムという初めて見る人間の男のせいだった。
「リゲル! 余計な事考えてるだろ! そんな余裕ねーぞ!」
コートの中のポロが声を張り上げる。リゲルとは長い付き合いだ。顔やプレイを見れば集中出来ていないことくらいわかる。
「わりぃ!」
試合に負けては余計に格好悪い。
リゲルは自らの頬を叩いて気合を入れなおした。しかし、このホワイト・ノアの選手たち、全員が異常なほど強い。
どの選手もこの辺じゃすぐにエースになれる上手さで、連携も洗練されていた。
「狼男とやれるって聞いたから楽しみにしてたのに、そうでもないんだな」
ボールを持ってリゲルと相対するアダムはつまらなさそうに吐き出す。
本来なら人間は身体能力では獣人に劣る。しかしアダムは幼少期からチームメイトの獣人たちとトール・ボールに勤しんでいた。その経験に天賦の才もあって、獣人と劣らぬ――トール・ボールコートに置いてはそれ以上の力を持っていた。
リゲルの所属するルナ・テールズは善戦したが、結果は敗北。
アダムは試合終了の礼が終わると、コート脇の最前列で見ていたラナに駆け寄った。
「ラナ! オレの活躍見てくれた?」
「え、あ……はい……」
ラナは目の前に現れたアダムに困惑する。確かにアダムの活躍は目覚ましかった。リゲルを圧倒し、トール・ボールに詳しくないラナにもその上手さはわかった。
「ラナ」
「あ、リゲル。お疲れ様」
リゲルはまた二人の間に割って入った。その様子にラナと話したいアダムはあからさまにムッとした顔をする。
「あんたラナの何なんだよ」
「アダム、やめとけ」
フェイがアダムの肩を掴み、少し距離を取らせた。アダムの耳元に顔を寄せる。
「その人間は狼男の番だ」
「えー! そうなの!? なんでわかるんですか?」
「その狼の匂いが濃い」
アダムはラナと同じく、獣人や動物たちが感じられる匂いがわからない。
「へえ、でもその狼男、オレよりトール・ボール下手じゃん」
アダムは挑発するような目つきでリゲルを見た。その一言はリゲルの頭に血を上らせるのには十分すぎた。
「もう一回やるか? 今度は本気でやってやるよ」
流石にそんなことを言われてはリゲルも黙っていられない。自分だけのことならどんな喧嘩を売られても買わないが、番のこととなると話は別だ。オスとして黙っていては沽券に関わる。
「リゲルだめだよ! 落ち着いて!」
トール・ボールではなく手が出そうな一触即発の空気に、ラナはリゲルの前に周り抱き着いた。
「リゲル!」
「フェイ! アダム!」
互いのチームの監督に呼ばれ、なんとかその場は何事もなく収まった。
その後、監督の酒場で親睦会ということになり、両チームは酒場に集まった。
一緒に飲みたいトール・ボール好きも集まり、すぐに酒場は満員御礼のどんちゃん騒ぎとなる。店の外までどこからかテーブルと椅子が用意され、人が溢れた。
監督の酒場だけでは回らず、近くの店の店員が注文を聞きに来て自分の店の料理を届け始める。無法地帯といってもいいが、祭りの日にそんなことを咎める者はいなかった。
「ねぇフェイさん、オレあの人間の子と話してきてもいいっすよね?」
「向こうのチームといざこざを起こさないならいいが。それと、人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死ぬから気をつけろ」
「え、なんすかそれ」
「言い伝えだ」
「ふーん。オレはそんなの信じませんけど。――ねぇラナー!」
アダムはラナの元に走った。人混みを掻き分けて、見つけたその細い腕を掴む。
「ねぇ、折角出会えたんだしちょっと話そうよ」
「え……」
ラナはリゲルを見た。しかしリゲルが何か言う前にアダムが強引に腕を引き、二人はあっと言う間に人込みの中に紛れてしまう。
そのままアダムの見つけた空いていた店内の端の席に二人で座らせられる。ラナはリゲルの事を考えるとすぐに戻った方がいいとは思ったが、生まれて初めて出会った同族の話を聞いてみたいという気持ちもあった。
「お酒飲める?」
「少しなら……」
アダムはよく通る声で店員を呼び、適当に酒とつまみを頼んだ。酒が届くなり、ニコニコと上機嫌に乾杯をする。
「ラナはオレ以外の他の人間に会ったことある?」
「あなたが初めてよ」
「オレも! やっぱ人間って珍しいみたいだな! 君の両親は?」
「わからない……。赤ん坊の時に違う街の近くで拾われたみたいで……」
「へえ! オレも一緒! 捨てられててカワウソの一家に育てられたんだ」
「そうなんだ……」
違う席では、人間の二人の元に今にも行かんとするリゲルを抑えるのでチームメイトたちは必至だった。
「リゲル! 珍しい同族なんだ! 積もる話もあるだろ!」
ポロは全身の毛を逆立てているリゲルに必死にしがみつく。リゲルは人でも殺さんと言わんばかりの形相でアダムの背中を睨み、酒の入ったゴブレットを握り締めていた。
負けたことは悔しいし、アダムという男はポロも気にくわなかったが、ラナがやっと出会えた同族と積もる話があることはわかる。
リゲルはラナのことは信じている。
信じているが、人間には狼のように生涯で一人しか愛さないという本能はないと聞く。
出会う順番が違ったらラナは自分のことを選んでいただろうか――そんな不安で押しつぶされそうになるのだ。
今からでもあの男を選んでしまうのではないかと――。
「リゲル」
リゲルの正面に座るガドスが口を開いた。
「お前の番は他の男に行くような子じゃないだろ」
「ガドスさん……」
「信じてやれ」
ガドスの言葉でリゲルは少し冷静になれた。
しかし冷静になった頭でも、番のラナが他の男と二人きりで話すことが気にくわなくて堪らず、酒を煽った。
初めて出会った同族のアダムという男は気のいい男だった。少し話しただけでも自信家で、だが努力も相当しているのだろう。悪意のない男なのだとわかる。
トール・ボールをしている姿も楽しそうで、チームメイトとも信頼し合い、周りから愛されているのだという雰囲気が滲み出ていた。
「あの狼男のこと好きなの?」
「うん。一番大事な人……」
ラナは手元のカップを見つめて答えた。
アダムが自分に興味を持っていることも分かったが、自分が隣にいるのはリゲル以外考えられない。
リゲルより先にアダムに出会っていたらこの感情は違ったのだろうか――そんな可能性も考えてみるが、やはりラナの心にはリゲルしかいない。
リゲルを愛しているし、彼が悲しむ顔なんてこの世で一番見たくない。
アダムはそんなラナの顔を見るともう、彼女を口説くことなど出来なかった。
少しでも脈があればラナと目も会う気がしたが、さっきから一度も目が合った試しがない。
馬だろうがケンタウロスだろうがユニコーンだろうが蹴散らすつもりだったが、彼女の瞳に、自分は全く映っていないとなるとどうしようもない。
自分は、始めからラナの眼中にないのだ。
アダムは大きく息を吐いた。
「あーあ、折角出会えたのにな。他の種族と付き合うってどう?」
「どうって、たぶん、同族と付き合うのとなにも変わらないよ」
「オレも恋人ほしー」
「アダムさんにもいい出会いはきっとあるよ」
夕方前から始まった飲み会は空も暗くなり始めた頃、多くの者が酒に潰れてテーブルにだらしなく突っ伏している。
「リゲル! 飲み過ぎだ!」
ポロの声が酒場に響く。
漸くアダムから解放され、ラナはリゲルの元へ行く。彼はクズリの獣人であるノアムに肩を貸してもらい、立っているのがやっとだった。ポロが口うるさく怒っている。
ラナはリゲルがこんなに酔い潰れているのを初めて見た。
「リゲルは君が人間の男に取られないか心配でヤケ酒してたんだ」
ハクビシンの獣人のレダがラナにそっと耳打ちした。
「そうだったんですね」
ラナはリゲルに寄り添い、肩を貸す。
「帰れるか?」
ノアムが確認する。ラナ一人で大きな体のリゲルを運ぶのは難しいと思ったからだ。しかしリゲルはラナの身体に触れた時から、しんどそうな顔はしているが体重を掛け過ぎないよう自立している。
「大丈夫です。今日は皆さんお疲れ様でした。ではまた……」
ラナは皆に挨拶をすると、酒場の喧騒を抜けてリゲルと森へ向かった。
ホワイト・ノアは北の雪国のチームであり、農作業のない寒い時期は出稼ぎと大会のために西に遠征することが多かった。
彼らが立ち寄る街の長が、試合の経済効果を見越して、相応の興行料を包んでくれるのだ。
そして北の地域では負け無しのチームであり、トール・ボールファンには知らない者はいない。
リゲルの住む街に彼らが立ち寄るのは初めてで、街全体が浮き足立っている。
この街の住民にとってのトール・ボール試合は見知った近所の街のチームとのものばかりでマンネリ化していた。そんなところに遥か遠くの街の知らない強豪チームがやってきたのだ。盛り上がらないはずがない。
住民たちの期待通り、ホワイト・ノアはその強さとプレイで魅了した。
応援の声はかつてないほど大きく、試合会場周囲の広場では食べ物や酒が飛ぶように売れた。
コートの中では、自分より珍しく強い相手――本当ならやりがいのある相手だというのに、リゲルは心がざわついて集中出来ない。
アダムという初めて見る人間の男のせいだった。
「リゲル! 余計な事考えてるだろ! そんな余裕ねーぞ!」
コートの中のポロが声を張り上げる。リゲルとは長い付き合いだ。顔やプレイを見れば集中出来ていないことくらいわかる。
「わりぃ!」
試合に負けては余計に格好悪い。
リゲルは自らの頬を叩いて気合を入れなおした。しかし、このホワイト・ノアの選手たち、全員が異常なほど強い。
どの選手もこの辺じゃすぐにエースになれる上手さで、連携も洗練されていた。
「狼男とやれるって聞いたから楽しみにしてたのに、そうでもないんだな」
ボールを持ってリゲルと相対するアダムはつまらなさそうに吐き出す。
本来なら人間は身体能力では獣人に劣る。しかしアダムは幼少期からチームメイトの獣人たちとトール・ボールに勤しんでいた。その経験に天賦の才もあって、獣人と劣らぬ――トール・ボールコートに置いてはそれ以上の力を持っていた。
リゲルの所属するルナ・テールズは善戦したが、結果は敗北。
アダムは試合終了の礼が終わると、コート脇の最前列で見ていたラナに駆け寄った。
「ラナ! オレの活躍見てくれた?」
「え、あ……はい……」
ラナは目の前に現れたアダムに困惑する。確かにアダムの活躍は目覚ましかった。リゲルを圧倒し、トール・ボールに詳しくないラナにもその上手さはわかった。
「ラナ」
「あ、リゲル。お疲れ様」
リゲルはまた二人の間に割って入った。その様子にラナと話したいアダムはあからさまにムッとした顔をする。
「あんたラナの何なんだよ」
「アダム、やめとけ」
フェイがアダムの肩を掴み、少し距離を取らせた。アダムの耳元に顔を寄せる。
「その人間は狼男の番だ」
「えー! そうなの!? なんでわかるんですか?」
「その狼の匂いが濃い」
アダムはラナと同じく、獣人や動物たちが感じられる匂いがわからない。
「へえ、でもその狼男、オレよりトール・ボール下手じゃん」
アダムは挑発するような目つきでリゲルを見た。その一言はリゲルの頭に血を上らせるのには十分すぎた。
「もう一回やるか? 今度は本気でやってやるよ」
流石にそんなことを言われてはリゲルも黙っていられない。自分だけのことならどんな喧嘩を売られても買わないが、番のこととなると話は別だ。オスとして黙っていては沽券に関わる。
「リゲルだめだよ! 落ち着いて!」
トール・ボールではなく手が出そうな一触即発の空気に、ラナはリゲルの前に周り抱き着いた。
「リゲル!」
「フェイ! アダム!」
互いのチームの監督に呼ばれ、なんとかその場は何事もなく収まった。
その後、監督の酒場で親睦会ということになり、両チームは酒場に集まった。
一緒に飲みたいトール・ボール好きも集まり、すぐに酒場は満員御礼のどんちゃん騒ぎとなる。店の外までどこからかテーブルと椅子が用意され、人が溢れた。
監督の酒場だけでは回らず、近くの店の店員が注文を聞きに来て自分の店の料理を届け始める。無法地帯といってもいいが、祭りの日にそんなことを咎める者はいなかった。
「ねぇフェイさん、オレあの人間の子と話してきてもいいっすよね?」
「向こうのチームといざこざを起こさないならいいが。それと、人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死ぬから気をつけろ」
「え、なんすかそれ」
「言い伝えだ」
「ふーん。オレはそんなの信じませんけど。――ねぇラナー!」
アダムはラナの元に走った。人混みを掻き分けて、見つけたその細い腕を掴む。
「ねぇ、折角出会えたんだしちょっと話そうよ」
「え……」
ラナはリゲルを見た。しかしリゲルが何か言う前にアダムが強引に腕を引き、二人はあっと言う間に人込みの中に紛れてしまう。
そのままアダムの見つけた空いていた店内の端の席に二人で座らせられる。ラナはリゲルの事を考えるとすぐに戻った方がいいとは思ったが、生まれて初めて出会った同族の話を聞いてみたいという気持ちもあった。
「お酒飲める?」
「少しなら……」
アダムはよく通る声で店員を呼び、適当に酒とつまみを頼んだ。酒が届くなり、ニコニコと上機嫌に乾杯をする。
「ラナはオレ以外の他の人間に会ったことある?」
「あなたが初めてよ」
「オレも! やっぱ人間って珍しいみたいだな! 君の両親は?」
「わからない……。赤ん坊の時に違う街の近くで拾われたみたいで……」
「へえ! オレも一緒! 捨てられててカワウソの一家に育てられたんだ」
「そうなんだ……」
違う席では、人間の二人の元に今にも行かんとするリゲルを抑えるのでチームメイトたちは必至だった。
「リゲル! 珍しい同族なんだ! 積もる話もあるだろ!」
ポロは全身の毛を逆立てているリゲルに必死にしがみつく。リゲルは人でも殺さんと言わんばかりの形相でアダムの背中を睨み、酒の入ったゴブレットを握り締めていた。
負けたことは悔しいし、アダムという男はポロも気にくわなかったが、ラナがやっと出会えた同族と積もる話があることはわかる。
リゲルはラナのことは信じている。
信じているが、人間には狼のように生涯で一人しか愛さないという本能はないと聞く。
出会う順番が違ったらラナは自分のことを選んでいただろうか――そんな不安で押しつぶされそうになるのだ。
今からでもあの男を選んでしまうのではないかと――。
「リゲル」
リゲルの正面に座るガドスが口を開いた。
「お前の番は他の男に行くような子じゃないだろ」
「ガドスさん……」
「信じてやれ」
ガドスの言葉でリゲルは少し冷静になれた。
しかし冷静になった頭でも、番のラナが他の男と二人きりで話すことが気にくわなくて堪らず、酒を煽った。
初めて出会った同族のアダムという男は気のいい男だった。少し話しただけでも自信家で、だが努力も相当しているのだろう。悪意のない男なのだとわかる。
トール・ボールをしている姿も楽しそうで、チームメイトとも信頼し合い、周りから愛されているのだという雰囲気が滲み出ていた。
「あの狼男のこと好きなの?」
「うん。一番大事な人……」
ラナは手元のカップを見つめて答えた。
アダムが自分に興味を持っていることも分かったが、自分が隣にいるのはリゲル以外考えられない。
リゲルより先にアダムに出会っていたらこの感情は違ったのだろうか――そんな可能性も考えてみるが、やはりラナの心にはリゲルしかいない。
リゲルを愛しているし、彼が悲しむ顔なんてこの世で一番見たくない。
アダムはそんなラナの顔を見るともう、彼女を口説くことなど出来なかった。
少しでも脈があればラナと目も会う気がしたが、さっきから一度も目が合った試しがない。
馬だろうがケンタウロスだろうがユニコーンだろうが蹴散らすつもりだったが、彼女の瞳に、自分は全く映っていないとなるとどうしようもない。
自分は、始めからラナの眼中にないのだ。
アダムは大きく息を吐いた。
「あーあ、折角出会えたのにな。他の種族と付き合うってどう?」
「どうって、たぶん、同族と付き合うのとなにも変わらないよ」
「オレも恋人ほしー」
「アダムさんにもいい出会いはきっとあるよ」
夕方前から始まった飲み会は空も暗くなり始めた頃、多くの者が酒に潰れてテーブルにだらしなく突っ伏している。
「リゲル! 飲み過ぎだ!」
ポロの声が酒場に響く。
漸くアダムから解放され、ラナはリゲルの元へ行く。彼はクズリの獣人であるノアムに肩を貸してもらい、立っているのがやっとだった。ポロが口うるさく怒っている。
ラナはリゲルがこんなに酔い潰れているのを初めて見た。
「リゲルは君が人間の男に取られないか心配でヤケ酒してたんだ」
ハクビシンの獣人のレダがラナにそっと耳打ちした。
「そうだったんですね」
ラナはリゲルに寄り添い、肩を貸す。
「帰れるか?」
ノアムが確認する。ラナ一人で大きな体のリゲルを運ぶのは難しいと思ったからだ。しかしリゲルはラナの身体に触れた時から、しんどそうな顔はしているが体重を掛け過ぎないよう自立している。
「大丈夫です。今日は皆さんお疲れ様でした。ではまた……」
ラナは皆に挨拶をすると、酒場の喧騒を抜けてリゲルと森へ向かった。
1
あなたにおすすめの小説
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
「偽聖女」と追放された令嬢は、冷酷な獣人王に溺愛されました~私を捨てた祖国が魔物で滅亡寸前?今更言われても、もう遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢フィーア・エメラインは、地味で効果が現れるのに時間がかかる「大地の浄化」の力を持っていたため、派手な治癒魔法を使う異母妹リシアンの嫉妬により、「偽聖女」として断罪され、魔物汚染が深刻な獣人族の国へ追放される。
絶望的な状況の中、フィーアは「冷酷な牙」と恐れられる最強の獣人王ガゼルと出会い、「国の安寧のために力を提供する」という愛のない契約結婚を結ぶ。
【完結】 「運命の番」探し中の狼皇帝がなぜか、男装中の私をそばに置きたがります
廻り
恋愛
羊獣人の伯爵令嬢リーゼル18歳には、双子の兄がいた。
二人が成人を迎えた誕生日の翌日、その兄が突如、行方不明に。
リーゼルはやむを得ず兄のふりをして、皇宮の官吏となる。
叙任式をきっかけに、リーゼルは皇帝陛下の目にとまり、彼の侍従となるが。
皇帝ディートリヒは、リーゼルに対する重大な悩みを抱えているようで。
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~
3月5日コミカライズ配信♡二階堂まや
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。
彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。
そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。
幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。
そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?
敵国に嫁いだ姫騎士は王弟の愛に溶かされる
今泉香耶
恋愛
王女エレインは隣国との戦争の最前線にいた。彼女は千人に1人が得られる「天恵」である「ガーディアン」の能力を持っていたが、戦況は劣勢。ところが、突然の休戦条約の条件により、敵国の国王の側室に望まれる。
敵国で彼女を出迎えたのは、マリエン王国王弟のアルフォンス。彼は前線で何度か彼女と戦った勇士。アルフォンスの紳士的な対応にほっとするエレインだったが、彼の兄である国王はそうではなかった。
エレインは王城に到着するとほどなく敵国の臣下たちの前で、国王に「ドレスを脱げ」と下卑たことを強要される。そんなエレインを庇おうとするアルフォンス。互いに気になっていた2人だが、王族をめぐるごたごたの末、結婚をすることになってしまい……。
敵国にたった一人で嫁ぎ、奇異の目で見られるエレインと、そんな彼女を男らしく守ろうとするアルフォンスの恋物語。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる